こんばんは。
溝口です。
10日から今日まで陸前高田までボランティア活動に行って来ました。
去年の震災発生の3月11日から丁度1年ということで、あの日から僕は痛みに鈍感になっていくばかりで、このままだと僕は震災から目を背けて全て忘れてしまうんじゃないだろうか、という不安から「じゃあ忘れない為にも現地に行って自分の生活する国で何が起こったのか、自分の目でしっかり見て来よう」と思い被災地へ行くことを決めました。
あまり上手いことは書けませんが、簡単なレポでも書いていこうと思います。
まずは陸前高田の現在(写真を撮る暇が無かったので、ごく一部で申し訳ないです)
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僕はてっきり瓦礫がまだ残っているものだと思っていたのですが、瓦礫は綺麗にまとめられて、どちらかと言うと整然としてる印象を受けました。ただやはり「本来有るべきものがそこに無い」という違和感が有り、陸前高田を知らない僕がこれだけ違和感を覚えるのですから、元々ここに住んでいた人達がこの光景を見たらどういう気分になるのか、想像に難くありません。
しかしながらこれだけ片付いているとは言っても、瓦礫の撤去自体は5%程度しか進んでいないそうです。積み上げられた瓦礫の山が片付かない限り復興も進まないので、なるべく早く瓦礫の撤去作業が進んで欲しいと思いました。
整然とした土地の中に所々に廃墟とした建物と生活が削り取られた後が生々しく残っていて、自然に対する人間の無力さを改めて実感させられました
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こちらは津波で壊れた堤防
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今回のボランティア活動の内容としては、元々住宅地だった場所を掘り起こして畑にしたいという事で、瓦礫の撤去というよりスコップで地面を掘ってゴミを仕分ける、といった感じのものでした。
そこまで難しくは無い作業かなーと思っていたのですが、掘った土の中から出てくるのはガラス、釘、瓦、プラスチック、砂利等。津波で流された色々なものが土の中から出てきて、こういう所にも津波の爪痕が残っているのか、と思いました。
ボランティア活動自体は特に滞り無く終わったのですが、活動前にボランティアセンターの方に聞いた話が衝撃でした。
話の内容としては被災地の方々は今本当に疲弊していて、「頑張りましょう」と言われる事がストレスになる事も有り、ボランティア活動をする際にもあくまで相手のペースに合わせて欲しいということでした。被災地の方々は日常を奪われ、その上で仕事をし、復興作業をしているので、僕達が思っている以上に過酷な環境で生活している分、僕らのやる気が負担になることも有る様です。
ボランティアを「作業」では無く「活動」と呼ぶのにはそういう側面が有るみたいです。早く復興したいが為に作業を効率化するのでは無く、無理の無い範囲で復興の手伝いをするということ。元気な僕達と被災者の方達の間にそういったモチベーションの齟齬が有ることを考えないといけないと思いました。
そして一番ショックだったのが、今日(11日)は去年の災害発生から一年ということで「一年でこれだけしか復興が進まなかった」と未来に希望を持てず自殺する人が出るかもしれない、という話でした。どうしようも無いことですが、本当にどうしようも無いことなのだろうか、と。
僕は僕が過ごす平穏な日常を悪いことだとは思いません。でも今この場所に日常を失って尚、平穏と生活を取り戻す為に奮闘している人達が居ることを忘れてはいけないと思います。ボランティアに行けば復興の手助けになる、なんて簡単な図式では無いですが、僕達に出来ることは必ず有るはずだと思います。
最後にボランティアセンターの中の様子とか
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僕達にも、何か出来ることが有ると信じて。
溝口です。
10日から今日まで陸前高田までボランティア活動に行って来ました。
去年の震災発生の3月11日から丁度1年ということで、あの日から僕は痛みに鈍感になっていくばかりで、このままだと僕は震災から目を背けて全て忘れてしまうんじゃないだろうか、という不安から「じゃあ忘れない為にも現地に行って自分の生活する国で何が起こったのか、自分の目でしっかり見て来よう」と思い被災地へ行くことを決めました。
あまり上手いことは書けませんが、簡単なレポでも書いていこうと思います。
まずは陸前高田の現在(写真を撮る暇が無かったので、ごく一部で申し訳ないです)
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僕はてっきり瓦礫がまだ残っているものだと思っていたのですが、瓦礫は綺麗にまとめられて、どちらかと言うと整然としてる印象を受けました。ただやはり「本来有るべきものがそこに無い」という違和感が有り、陸前高田を知らない僕がこれだけ違和感を覚えるのですから、元々ここに住んでいた人達がこの光景を見たらどういう気分になるのか、想像に難くありません。
しかしながらこれだけ片付いているとは言っても、瓦礫の撤去自体は5%程度しか進んでいないそうです。積み上げられた瓦礫の山が片付かない限り復興も進まないので、なるべく早く瓦礫の撤去作業が進んで欲しいと思いました。
整然とした土地の中に所々に廃墟とした建物と生活が削り取られた後が生々しく残っていて、自然に対する人間の無力さを改めて実感させられました
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こちらは津波で壊れた堤防
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今回のボランティア活動の内容としては、元々住宅地だった場所を掘り起こして畑にしたいという事で、瓦礫の撤去というよりスコップで地面を掘ってゴミを仕分ける、といった感じのものでした。
そこまで難しくは無い作業かなーと思っていたのですが、掘った土の中から出てくるのはガラス、釘、瓦、プラスチック、砂利等。津波で流された色々なものが土の中から出てきて、こういう所にも津波の爪痕が残っているのか、と思いました。
ボランティア活動自体は特に滞り無く終わったのですが、活動前にボランティアセンターの方に聞いた話が衝撃でした。
話の内容としては被災地の方々は今本当に疲弊していて、「頑張りましょう」と言われる事がストレスになる事も有り、ボランティア活動をする際にもあくまで相手のペースに合わせて欲しいということでした。被災地の方々は日常を奪われ、その上で仕事をし、復興作業をしているので、僕達が思っている以上に過酷な環境で生活している分、僕らのやる気が負担になることも有る様です。
ボランティアを「作業」では無く「活動」と呼ぶのにはそういう側面が有るみたいです。早く復興したいが為に作業を効率化するのでは無く、無理の無い範囲で復興の手伝いをするということ。元気な僕達と被災者の方達の間にそういったモチベーションの齟齬が有ることを考えないといけないと思いました。
そして一番ショックだったのが、今日(11日)は去年の災害発生から一年ということで「一年でこれだけしか復興が進まなかった」と未来に希望を持てず自殺する人が出るかもしれない、という話でした。どうしようも無いことですが、本当にどうしようも無いことなのだろうか、と。
僕は僕が過ごす平穏な日常を悪いことだとは思いません。でも今この場所に日常を失って尚、平穏と生活を取り戻す為に奮闘している人達が居ることを忘れてはいけないと思います。ボランティアに行けば復興の手助けになる、なんて簡単な図式では無いですが、僕達に出来ることは必ず有るはずだと思います。
最後にボランティアセンターの中の様子とか
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僕達にも、何か出来ることが有ると信じて。