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花木の森の樹々に花が咲き始め、山の神と竜神が喜び合っていました。花神たちはそれに励まされ、毎日休むことなく花びらを撒きながら飛び回っていました。
ある日、山の神は、空の彼方から何か巨大なものがが押し寄せてくる気配を感じました。竜神も気配を感じ取っていました。森の樹々全体をなぎ倒してしまうくらいの勢いで押し寄せてくる嵐でした。
「竜神様、恐ろしい嵐です。このままでは・・・」
「分かっている。私も恐ろしい。すぐに森のすべての神々に力を借りよう」
「私も飛び歩いて呼びかけます」
「人間の世界で一瞬のうちにたくさんの死者が出たのだ。強力な爆弾が落とされたに違いない」
「おおっ、青い負の嵐。近づいてくる」
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「おおっ、火の鳥も来てくれた。山の神よ、すぐにお前の手に止まっている火の鳥を放ちなさい」
「分かりました。火の鳥よ、飛んで行って、森の神々、天上の神々を集めておくれ。そしてお前の霊力で神々の力を束ね、大きなバリアを築いておくれ。この森をすっぽり覆う負のバリアを」
「おおっ、それがいい。私は囮となってすべての負の嵐を誘い出す。負のバリアに負の嵐が触れ、私の吐く火炎の熱を浴びれば、たちまち巨大なエネルギーが発生して、森の樹々は巨大化して嵐に対抗する」
火の鳥が飛び立つと、すぐに四方から七色の光を帯びて神々が集まってきました。そして光が交差すると、輝く金色のバリアが出来上がりました。竜神は渾身の力を振り絞って火炎を吐き続けました。
「私は飛び回ってバリアの形を整えます。ドームの形となれば最強です」
「それがいい。私の妻よ。命を賭して・・・、うおー、命を賭して・・・、守ってくれ。私は死んでも火を吐く」
「人間の愚かな戦いに抗する私たちの戦いです」
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