日本人としての誇り
今、我が国民は日本人としての誇りを失ってはいないだろうか。それは何が原因か。やはり国際的な相対的位置と国内の不況が起因していると思われる。
という風に大上段に構えると私はすくんでしまい、次が書けなくなる。その根本的な理由・原因を具に論述する力量がないからである。しかし、私は、このことをこの数年間ずっと考えていた。断っておくが、昔の軍国主義の時代に返れとは決して言わない。軍備を拡張せよとも言いたくはない。ただ、戦後の復興期に育ち、高度経済成長の時代に青春期を迎えた世代の私は、日本のあの輝きが失われていくのをひどく悲しんでいる。あの時代は確かにみんなが夢を持っていた。現代の若者は夢を失いかけていないか。それが心配である。
私が強く日本という国を誇りに思い、そこに生きていることに感謝した時代があった。家庭というものがものすごくありがたいと思えた時代があった。私は、その時代を振り返ってみて、象徴的な出来事に思い至ったのである。そうだ、あのときだ。あのとき、私は、日本人としての誇りを感じ出したのである。
それは、1964年東京五輪である。特に女子バレーの優勝の感激的なシーンだった。
それは私の大学時代。私は、間借りしていた家の大家さんに「バレーやってるから一緒に見ないかね」と誘われた。私は嬉しくなって階段を駆け下りた。そして、大家さんの家族と観戦した。1964年10月23日のことである。ソ連との全勝同士の対決。これは力が入っていた。
日本が順調に2セットを連取し、3セット目も試合を優位に進めたが、14対9のマッチポイントを握った場面からソ連の粘りが続いた。試合を中継した鈴木アナウンサーが「金メダルポイント」のセリフを6度も繰り返すこととなった。最後はソ連の選手のオーバーネットによる反則により金メダルが確定した。私は家族のみなさんとともに歓声を上げた。日本は強い。大国のソ連にに勝った!!
出場選手は以下の12名である。
河西昌枝、宮本恵美子、谷田絹子、半田百合子、松村好子、磯辺サダ、松村勝美、篠崎洋子、佐々木節子、藤本佑子(以上、日紡貝塚)、近藤雅子(倉紡倉敷)、渋木綾乃(ヤシカ)
日本の女子バレーの軌跡を動画で振り返りたいと思う。
全日本女子バレー 黄金時代(1)
昨日(10日)の対ロシア戦を見ながらかつての対ソ連戦を思い出していた。
結果は3-1で敗退した。体格の差というものが大きなネックになっていると感じた。しかし、力のロシアを凌ぐ技の日本の神髄を見たような気がした。エースアタッカーの超長身エカテリーナ・ガモワ選手の得意満面の笑顔が曇りだした様子を私はじっと見ていた。力で押し潰す試合を続けてきたロシアが一時調子を乱し始めたのである。日本は確かに力を取り戻しつつある。私は実感した。
かつての栄光をこの世界選手権で取り戻して欲しい。そして、日本に大きな夢と希望を与えて欲しい。私は切に祈っている。
今、我が国民は日本人としての誇りを失ってはいないだろうか。それは何が原因か。やはり国際的な相対的位置と国内の不況が起因していると思われる。
という風に大上段に構えると私はすくんでしまい、次が書けなくなる。その根本的な理由・原因を具に論述する力量がないからである。しかし、私は、このことをこの数年間ずっと考えていた。断っておくが、昔の軍国主義の時代に返れとは決して言わない。軍備を拡張せよとも言いたくはない。ただ、戦後の復興期に育ち、高度経済成長の時代に青春期を迎えた世代の私は、日本のあの輝きが失われていくのをひどく悲しんでいる。あの時代は確かにみんなが夢を持っていた。現代の若者は夢を失いかけていないか。それが心配である。
私が強く日本という国を誇りに思い、そこに生きていることに感謝した時代があった。家庭というものがものすごくありがたいと思えた時代があった。私は、その時代を振り返ってみて、象徴的な出来事に思い至ったのである。そうだ、あのときだ。あのとき、私は、日本人としての誇りを感じ出したのである。
それは、1964年東京五輪である。特に女子バレーの優勝の感激的なシーンだった。
それは私の大学時代。私は、間借りしていた家の大家さんに「バレーやってるから一緒に見ないかね」と誘われた。私は嬉しくなって階段を駆け下りた。そして、大家さんの家族と観戦した。1964年10月23日のことである。ソ連との全勝同士の対決。これは力が入っていた。
日本が順調に2セットを連取し、3セット目も試合を優位に進めたが、14対9のマッチポイントを握った場面からソ連の粘りが続いた。試合を中継した鈴木アナウンサーが「金メダルポイント」のセリフを6度も繰り返すこととなった。最後はソ連の選手のオーバーネットによる反則により金メダルが確定した。私は家族のみなさんとともに歓声を上げた。日本は強い。大国のソ連にに勝った!!
出場選手は以下の12名である。
河西昌枝、宮本恵美子、谷田絹子、半田百合子、松村好子、磯辺サダ、松村勝美、篠崎洋子、佐々木節子、藤本佑子(以上、日紡貝塚)、近藤雅子(倉紡倉敷)、渋木綾乃(ヤシカ)
日本の女子バレーの軌跡を動画で振り返りたいと思う。
全日本女子バレー 黄金時代(1)
昨日(10日)の対ロシア戦を見ながらかつての対ソ連戦を思い出していた。
結果は3-1で敗退した。体格の差というものが大きなネックになっていると感じた。しかし、力のロシアを凌ぐ技の日本の神髄を見たような気がした。エースアタッカーの超長身エカテリーナ・ガモワ選手の得意満面の笑顔が曇りだした様子を私はじっと見ていた。力で押し潰す試合を続けてきたロシアが一時調子を乱し始めたのである。日本は確かに力を取り戻しつつある。私は実感した。
かつての栄光をこの世界選手権で取り戻して欲しい。そして、日本に大きな夢と希望を与えて欲しい。私は切に祈っている。