Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

名画を見る眼、続名画を見る眼ー高階秀爾著

2024-07-26 19:51:38 | 

名画を見る眼」の方はルネサンス期から19世紀中葉マネまでの代表的な作品について書かれています。ちょっと説明を読むだけで名画に興味を持ったり、そういう意味だったのかと納得できました。今までは絵なので好きなように鑑賞すればいいかと思っていましたが、好きな絵にしてもどこが気に入っていたのかがわかってこの本を読んで良かったと思いました。絵が掲載されていますが、白黒で小さいのでわかりにくいです。最近はすぐにスマホで検索してカラーで観られるので嬉しいです。拡大したりしながら読み進みました。

  1. ファン・アイク「アルノルフィエ夫妻の肖像」ー徹底した写実主義ー
  2. ボッティチェルリ「春」ー神話的幻想の装飾美ー
  3. レオナルド「聖アンナと聖母子」ー天上の微笑ー
  4.  ラファエルロ「小椅子の聖母」ー完璧な構成ー
  5. デューラー「メレンコリア・I.」ー光と闇の世界ー
  6.  ベラスケス「宮廷の待女たち」ー筆触の魔術ー
  7. レンブラント「フローラ」ー明暗のなかの女神ー
  8. プーサン「サビエの女たちの掠奪」ーダイナミックな群像ー
  9. フェルメール「画家のアトリエ」ー象徴的室内空間ー
  10. ワトー「愛の島の巡礼」ー描かれた演劇世界ー
  11.  ゴヤ「裸体のマハ」ー夢と現実の官能美ー
  12. ドラクロワ「アルジェの女たち」ー輝く色彩ー
  13.  ターナー「国会議事堂の火災」ー火と水と空気ー
  14. クールベ「アトリエ」ー社会のなかの芸術家ー
  15. マネ「オランピア」ー近代への序曲ー

続名画を見る眼」の方は印象派からフォーヴィスム、キュビスムを経て抽象絵画にいたる近代絵画の巨匠14人の作品について書かれています。

  1. モネ「パラソルをさす女」ー光への渇望ー
  2. ルノワール「ピアノの前の少女たち」ー色彩のハーモニーー
  3. セザンヌ「温室のなかのセザンヌ夫人」ー造形のドラマー
  4. ヴァン・ゴッホ「アルルの寝室」ー不気味な内面世界ー
  5. ゴーガン「イオ・オラナ・マリア」ー異国的幻想ー
  6. スーラ―「グランド・ジャット島の夏の日曜日の午後」ー静謐な詩情ー
  7. ロートレック「ムーラン・ルージュのポスター」ー世紀末の哀愁ー
  8. ルソー「眠るジプシー女」ー素朴派の夢ー
  9. ムンク「叫び」ー不安と恐れー
  10. マティス「大きな赤い室内」ー単純化された色面ー
  11. ピカソ「アヴィニョンの娘たち」ーキュビスムの誕生ー
  12. シャガール「私と村」ー回想の芸術ー
  13. カンディンスキー「印象・第3番」ー抽象絵画への道ー
  14. モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」ー大都会の造形詩ー

こちらの方は知っている絵や好きな絵が多かったので面白かったです。ゴッホの絵、ゴーガンの絵、スーラ―の絵など解説を読んで益々好きになりました。また今までルソーの「眠るジプシー女」の絵は意味がわからないと思って観ていたのですが、「描かれた詩であり、ライオンと河は眠る女の夢に出てくるものであろう」と書かれていたのでそういう意味かとやっと分かりました。「キュビスム」という言葉は今まで読んだ本にも何回も出てきましたが、もう一つ理解できませんでした。キュビスムは嫌いだと思ったくらいです。キュビスムはキューブ(立方体)から来ていて、視点の複数化ということらしいです。ちょっとはキュビスムの毛嫌いがなくなりました。

今夜(27日早朝)はパリオリンピックの開会式があります。この本に出てきた人生をかけた芸術家をリスペクトしながら、開会式を、セーヌ川の景色を、船で行進する選手たちを見届けたいと思います。フランスTGVのあちこちでテロのような事件があったようですが、パリオリンピックの開会式が成功しますように心から祈ります。

2024-7-26(金) 図書館資料 請求番号:723/ター1、ター2

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何げなくて恋しい記憶ー随筆集 あなたの暮らしを教えてください 1

2024-07-09 16:06:05 | 

「暮しの手帖」に掲載された随筆を選りすぐり、4冊にまとめられたシリーズの第1冊めです。70名の有名な方の短い随筆が掲載されています。山田太一さんや三浦しをんさん、大竹しのぶさん、秋野暢子さん、内田樹さん、木内みどりさん、増田明美さん、ジェーン・スーさんなど書き上げたらきりがありません。私の好きな片桐はいりさんの随筆も掲載されています。「とけないまじない」と題して「初物」のことが書かれていました。やはり片桐はいりさんは食べるのが本当に好きなんだなと思いました。最後は俵万智さんです。さすが、詩的な随筆でした。
ー「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさー
「サラダ記念日」に掲載された短歌についても書かれていてとても懐かしかったです。

2024-7-9(火) 図書館資料 請求番号:E/913/ナニ

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風俗時評ー花森安治作

2024-06-28 11:19:00 | 

図書館に行った時に花森安治さんの本が目に入りました。大昔、「暮しの手帖」の雑誌を購読してお料理や家事など教えてもらいました。花森安治さんの表紙絵が好きでした。懐かしくて借りることにしました。薄い本なのですぐ読めます。靴について、服装について、お酒の飲み方について、大阪の暮らし東京の暮らしについてなどが書かれています。大阪の女の人の服についてとても褒められていたので意外に思って読むとやはり単なる褒め言葉ではありませんでした。

ーこれはどうも東京よりずば抜けて洗練されている、垢抜けている、そういう服を着ている人が多いのですね。これはどうも東京にいますと、つい、上方とか、贅六とか、大阪人はけちであるとか、商魂が逞しいとか、ヤボったいとか、ごたごたしているということが定評になっていますが、その定評を頭の中に入れて、さて大阪の駅に下りますと、実際これはちょっと驚いたわけです。デザインは洗練されていますし、色の感覚も悪いわけではない。ー

とちょっと嬉しくなるのですが、まだ先があって、大阪漫才式にとは書かれていますが、「これで顔がなかったらもっといい」なんて落ちがあるのです。実際は顔のことではなく服装のことです。
また、大阪の女の人は冬はスラックス(パンツ)が多いらしいです。理由を聞いてみると「そら、冬は寒いから、しょうがあらへん」と合理主義に徹しているそう。最後に花森安治さんはこのようなことも書いておられます。他人の目の色を気にせず、着たり、はいたり、持ったり。何しろ短い一生涯なのですから、せめて着たいものくらいは着たいように着て暮らしたいと思います。賛成ですと声を挙げました。

2024-6-28(金) 図書館資料 請求番号:B/E/913/ハナ

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愛してよろしいですか?-田辺聖子作

2024-06-27 12:24:56 | 

田辺聖子作「愛してよろしいですか?」を読みました。ハイ・ミスがローマへ行った時に1回り年下の男性と出会い、帰国してから恋するというお話です。今時分「ハイ・ミス」という言葉を知っている人がいるかなと思いました。婚期を過ぎた未婚の女性のことですが、最近は婚期ってありませんね。何歳で結婚しても良い時代です。いつの世も女性が自立するのは大変なことだと思います。主人公も年下の彼氏も大阪の人なので面白かったです。ハイ・ミスだけあって手の内をなるべく見せないで有利に事が進むことを願っていますが、反対に裏目に出たりしました。恋する気持ちに年は関係ないと思いますが、女性が年上の時はあまり積極的にも行けないし難しいなと思いました。読みやすくあっという間に読み終わりました。

2024-6-25(火) 図書館資料 請求番号:B/913/タナ

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銀の猫ー朝井まかて作

2024-06-16 13:54:45 | 

元祖ふとねこ堂さんが「銀の猫」の文庫本の帯の絵を描かれたと友達から聞いたので、早速図書館に予約して読みました。図書館の本なので残念ながら帯はついていません。表紙の絵も描かれているので良かったです。本の内容は江戸時代の「介抱人」のお話です。現代のお話といっても通じるような内容でした。今なら介護職員と呼ばれている職業です。主人公「咲」が初めて介抱したのは嫁ぎ先の舅でした。舅から銀で細工した座り猫の小さな根付をもらいました。それを守り袋に入れ肌身離さず持ち歩いています。その後いろいろな事情で離縁され、口入屋の鳩屋で働いています。鳩屋から紹介されて介抱先で3日泊まり込み1日休むというシフトです。辛いことがあると懐の銀の猫にそっと触れ気持ちを落ち着かせるのでした。介抱先では次のような歌を聴いたのでした。

ーしわがよる、ほくろができる、せはちぢむ、頭ははげる、毛は白くなる。手はふるう、足はよろつく、歯はぬける、耳はきこえず、目はうとくなる。身におうは頭巾えり巻、杖、眼鏡、たんぽ温石、しびん孫の手。くどくなる、気みじかになる、愚痴になる、心はひがむ、身は古くなる。聞きたがる、死にともながる、淋しがる、出しゃばりたがる、世話をしたがる。又しても同じ咄に、子をほめる・・・達者自慢に、人は嫌がるー

昔の人が詠んだ狂歌だそうです。年を取ることはこうもたくさんのことが起こるのかと笑ってしまいました。「親の介抱に尽くした者ほど、自身は誰の世話にもなりたくないと口にする」とも書いてあります。誰でもぽっくり亡くなるのが理想ですが、いつどこで何が起こるかわかりません。お咲さんの心のこもった介抱にほっと安心します。特別に介護の勉強や訓練も受けていませんが、人の気持ちを察して毎日努めていたらこのように介抱の達人になるのだとわかります。「やはり介抱にはもう1人、『誰か』が必要なのだ。身内か近所の者か、そして介抱人かがそばにいれば、支え合える。」とも書いてあります。1人では難しいです。両親の介護の時に読んでいれば良かったなと思いました。また、将来介抱される身になるかもしれない自分にしっかりと言い聞かせておきたいとも思いました。

2024-6-16(日) 図書館資料 請求番号:B/913/時代/アサ

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白秋ー伊集院静作

2024-06-07 20:50:59 | 

友達からLINEが来て最近読んだ本に素敵な言葉があったからと教えてくれました。

「この世の中で一番美しい器は、人間が水を掬って飲む時に両手でこさえる器だよ。十人いれば十の器があるんだな。三歳の少女だっていとも簡単に両手を合わせて美しい器をこしらえてしまうんだ」
「どうしてその器が美しいのか分かりますか」
「いいえ」
「その器にはたくらみがないからですよ。たかだかひとりの人間がたくらんでこさえたものなど、たいしたものじゃない」

この言葉を読んですぐに本を読みたくなったので題名を教えてもらいました。それが「白秋」伊集院静作でした。伊集院静さんの本を読むのは初めてです。情景の描写がとても美しく、品があります。読み始めたら引き込まれてあっという間に読み終わりました。このような透明で美しい恋愛小説を書かれる伊集院静さんはどんな方?と興味がわきました。ご両親は韓国から日本へ来られました。この小説にも韓国の方が登場されるのでちょっと納得しました。3回ご結婚されています。2回目は夏目雅子さんです。3回目は篠ひろ子さんです。大女優を惹きつける魅力的な方なのでしょう。2016年、紫綬褒章受章されています。両手で掬って水を飲む時、「この世で一番美しい器」と思ってしみじみしそうです。

2024-6-7(金) 図書館資料 請求番号:B/913/イジ

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正欲ー朝井リョウ作

2024-06-04 11:24:59 | 

「正欲」朝井リョウ作を読みました。以前「何者」と言う本も読んだことあります。その時はTwitter(今はX)にまつわるお話でした。今回はダイバーシティ(多様性)、マイノリティ(少数派)、マジョリティ(多数派)、ジェンダー(社会的性差)、LGBTQ(レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クエスチョニング)などがテーマになっています。いつも社会の最先端のことを題材にされているなと思いました。フェチにもいろいろあります。水フェチ、脚フェチ、くるぶしフェチ、足の裏フェチ、嘔吐フェチ、丸呑みフェチ、状態異常/形状変化フェチ、風船フェチ、マミフィケーションフェチ、窒息フェチ、腹部投打フェチ、流血フェチ、真空パックフェチ、性的指向が多様性になっています。知らないことが一杯あって多様性とはこういうことかと思いました。

2024-6-4(火) 図書館資料 請求番号:913/アサ

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いかがなものかー群ようこ作

2024-05-26 16:40:31 | 

友達がこの本の表紙の絵を描かれた「元祖ふとねこ堂」さんと一緒に仕事をしていたそうです。かわいい感じの人だと教えてもらいました。絵を見てもとてもかわいらしくてほっこりできるので、本も読みました。群ようこさんが書かれたものを何冊か読んでいますが、今までとは雰囲気が違い、ちょっとご立腹されている様子。題名が「いかがなものか」なので納得できました。群ようこさんのいつもの調子ではなくて、厳しい目です。例えば人前では父・母・祖父・祖母と言うべきところを最近は耳にやさしいいい方、お父さん、お母さん、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんとアナウンサーまでが言っていること。私もつい最近、嫁と言ったら友達に「きつい言い方やね」と言われました。人様の前では嫁で家では○○ちゃんでいいと思うのですが。世の中変わってきています。トランプ大統領が大相撲を、枡席に椅子を並べて観ることやオリンピックを暑い季節に行い、組織委員会会長も問題が多くて「こいつはだめだ」とあきれたのにいつの間にか会長に納まっていたとか。本当に「いかがなものか」です。それから電車の中では見事に全員がスマホを見ていること。本を読んでいる人がいないと嘆かれています。確かに本を読んだり、新聞を読んだり、雑誌を読んだりすればいいのですが、世の中の進歩で、カフェやレストランもスマホで注文するところが増えて、コンサートや展覧会のチケットもスマホで買うことが増えてきました。2022年にシカゴへ行った時に、私はコロナになり、検査してもらおうと思ったら、ネットでどこの薬局で何時からと予約しないと直接行ってもしてもらえないのには参りました。世の中が変わっていくのには「いかがなものか」と言っていても解決しないことがあります。変わってほしい世の中と変わってほしくない世の中と、いろいろあるなと思いました。

2024-5-26(日) 図書館資料 請求番号:913/E /ムレ

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もぎりよ今夜も有難うー片桐はいり作

2024-05-21 18:29:40 | 

片桐はいりさんは映画が大好きで映画館でチケットの半券を切る「もぎり」をされていました。映画や映画館にまつわるエッセイを「キネマ旬報」に連載され、それが1冊の本になりました。表紙画は長井朋子さん、おかっぱ頭の片桐はいりさんがかわいいです。最近、片桐はいりさんの本を続けて3冊読みました。益々片桐はいりさんのファンになりました。1つのことに集中することは世界が狭くなるのではなく、広がりを持つのだとわかりました。もぎりを楽しんでされて、映画に、映画館に情熱を注いで、いろんな町の映画館を訪ねるうちにたくさんの出会いがあって発見があって世界が広がります。エッセイの題名は映画の題名をもじってあります。例えば「神様に一番近い島」は「天国に一番近い島」で森村桂さん原作です。「陽のあたる花道」は「陽のあたる坂道」で石原洋次郎さん原作です。どちらも若い頃に読んだ本です。題名を聞くだけでも懐かしいです。ユーモアがあっておおらかで飾らないお人柄がにじみ出ています。この次は片桐はいりさんがご出演された映画を観たいです。

2024-5-21(火) 図書館資料 請求番号:778.0/カ

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グアテマラの弟ー片桐はいり作

2024-05-07 17:14:57 | 

「わたしのマトカ」片桐はいり作を読んで良かったので、もっと片桐はいりさんの本を読みたくなりました。友達が「グアテマラの弟」を教えてくれたのですぐに図書館に予約しました。「わたしのマトカ」の表紙がとても好きだったのですが、この「グアテマラの弟」の表紙にも惹きつけられました。マヤ文明の織物の幾何学模様のようで色使いも好きです。マヤ文明を先日展覧会で観てきたところで、最近の私の気に入って使っている言葉「ほんマヤ―」なのですが、ちょうど表紙と本の内容とピッタリ合う感じがして、まだまだ当分使いたいです。「わたしのマトカ」と「グアテマラの弟」の表紙をデザインされたのはグラフィックデザイナーの大島依提亜(おおしまいであ)さんです。大島依提亜さん(男性)にも興味を持ちました。

はて(朝ドラの見過ぎ)、さて、本の内容です。片桐はいりさんには年子の弟さんがおられて、長らく話をされたこともなかったのですが、グアテマラに移住された弟さんに会いに行かれます。年の差が少ないと一般的に近すぎてもめることが多いようです。片桐はいりさんは美味しい食べ物でコミュニケーションを取るようなご家族で育たれました。弟さんのお嫁さんはとてもお料理がお上手で、すぐに弟さんご家族に馴染まれました。グアテマラのラテンの大らかさや人好き、目が合うと必ず挨拶を交わす、少しでもお金に余裕があれば、貯め込まずに人に使う、少しでもやってもらえる仕事があれば、溜め込まずに人に回す、少ないお金と仕事をみんなで分け合うというのを理解し、溶け込んでいかれました。グアテマラの詳しいことがよくわかり、胸にジーンときて涙ぐみます。帰りの飛行機では、悲しいわけじゃない、嬉しいわけでもない、寂しいわけでもない、でも寂しくないわけでもない、甘くて苦い水-涙ーをすするのでした。読みやすくて楽しく感動もあり、まだまだ片桐さんの本を読みたいと思いました。最後に片桐真さん(弟さん)の解説が良かったです。幼い時のことから疎遠な時期を通って、姉弟がまた交流して、良い関係を築いています。弟さん曰く、「また姉にはグアテマラに遊びに来てもらいたいと思っている。グアテマラにもまだ姉の食べていないおいしいものがある。」お姉さんのことを熟知した弟さんのお誘いです。片桐はいりさんも弟さんも良い方だなと思いました。

弟さんが移住されたグアテマラの場所がわかるように地図を入れました。まさにマヤ文明が栄えたところです。ほんマヤ―!

大島依提亜さんを知れたのも良かったです。

2024-5-7(火) 図書館資料 請求番号:B/772.1/カ

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