パソコンの次はとうとうスマホまで壊れてしまいました❗連絡いただいた方にお返事できません。新しいスマホやパソコンを購入したらお返事します。ブログに言葉だけだと投稿できそうなので、こちらにしました。
パソコンが壊れたのでしばらくブログの更新は休みますm(_ _)m
パソコンの修理をするか、新しいパソコンを購入するかどちらかに決めて、使えるようになったらまたよろしくお願いしますm(_ _)m
高田郁作「みをつくし献立帖」を読みました。「みをつくし料理帖」に出てきたお料理のレシピとみをつくしの内緒噺が掲載されています。例えば登場人物の名前はどういう風に考えたのかとか「つる家」の間取り、そして「みをつくし料理帖」が中学・高校・大学・専門学校の受験問題に出たことなどです。「野江」の名前は大坂から京へ向かう京街道沿いにあった町の名前から付けられたそうです。高田郁さんは大阪の地下鉄の駅名「野江内代(のえうちんだい)」の名前を耳にするたびに「何故この名前?」と思われていたそうです。私も二男の家に行く時など同じ地下鉄を利用することがあり、変わった名前だなといつも思っていました。印象に残る名前です。私の知っている地下鉄の駅の名前から付けられたのかと思うと野江を身近に感じました。最後には書下ろし小説「貝寄風(かいよせ)」も掲載されています。「貝寄風」とは如月20日頃(今でいうと3月下旬)に吹く強い風のことをそう呼ぶのだそうです。「春一番」でしょうか。難波の浜に貝を吹き寄せるというところからきているらしいです。小説の内容は大坂での澪と野江の幼い頃の、まだ両親が健在で幸せだった頃のエピソードです。軽くすぐに読める本でした。
2022-6-4(土) 図書館資料 請求番号:913.6/B/タ
出世花の2巻目「蓮花の契り」です。江戸では大火や流行り病があり悲しい時が続いていました。そんな時、「一人静」という花の名前が登場します。いかにも品がありそうな名前なのでインターネットで検索して調べました。山野草で艶のある4枚の葉に白いブラシのような花です。次には「二人静」という花まで出てきました。調べると今度は4枚の葉ですが、艶なしでちょっと縮れた感じの葉で花は白くて2本咲きます。山野を歩いたときに見たいと思いました。また、「青葉風」という言葉が出てきました。ああ、今の季節にピッタリな素敵な言葉だと思って読み進めると
「青梅の芳香の混じった青葉風に乗って、一羽の燕が日本橋通りを北から南へ、一直線に飛んでいく。」
と書いてありました。
ちょうど私の散歩道の梅の実も熟してきて、青梅の芳香と青葉風を味わいました。主人公「正縁」の実母の嫁ぎ先「桜花堂」の桜最中を食べて亡くなるという事件がおきます。棗(なつめ)の葉を粉にして抹茶に混ぜて飲んだ後、甘い最中を食べると甘みが消えるというものです。棗は薬にもなりますが使い方を間違えば毒にもなります。事件の解決に正縁は大活躍します。次は「現の証拠ーゲンノショウコ」が出てきました。
この写真は2021-5-25に撮ったものです。可愛い花、これが「現の証拠ーゲンノショウコ」という薬草です。さっと煎じて飲むと下剤になり、じっくり煎じたものは下痢止めになると書いてありました。正縁は小さい時から青泉寺で薬草についても教わっていました。世の中の沢山の不幸を見た正縁ですが最後に悟ります。
「あの日、雪に埋もれていた青泉寺の庭に、柔らかな土壌が無数の小さな草花の芽を育んでいる。それらはやがて蕾を抱き、花を咲かせるだろう。絶えたはずの命、失われた命も、季節の巡りとともに新しい命となって、この庭に帰ってくる。静寂の中に、御仏の慈悲が満ちていた。」
2022-6-2(木) 図書館資料 請求番号:913/B/タカ