2011年7月14日(木) 早朝。 シーカヤックとMTBを積んだアテンザは東へ。
今回は、岡山方面を開拓する海旅。 目指すは牛窓。
***
1992年にシーカヤックを始めてから、様々なツーリングエリアを自分のお気に入りにしてきた。 だが最近は、新たなエリアを探す活動は停滞気味。
いつも通うお気に入りのコースは快適ではあるが、やはり新たな刺激も欲しいところ。
これまで笠岡諸島以外はほとんど漕いでいなかった岡山方面を、これから開拓して行く事にしよう。 今回は、その第一弾。
***
牛窓から小さなフェリーで前島へ。
前島のフェリー乗り場でキャンプ場の使用手続きを済ませ、サンビーチへと向かう。
空は快晴。 湿度はそれほど高くなく、絶好のツーリング日和。
今回の相棒は、最近出撃頻度の高いケープホーンではなく、ニンバスのニヤック。
漕ぎ慣れないエリアでは、イザと言う時に頼りになるポテンシャルの高いニヤックと、これまた厳しい状況で頼りになるアークティックウインドの組み合わせが、心理的な安心感を高めてくれる。
シーカヤックを降ろし、海を眺めると、右手遠方に島が見えた。 『あ、あれは犬島では』
道路地図を取り出して距離を測ると、約9km。
ここの地形では、東風や西風が吹いていると厳しそうだが、今日の海況なら問題なく行けそうだ。 犬島は別途調査と思っていたが、せっかくなので予定変更!
サンビーチの浜を出発して、牛窓の海を漕ぐ。
この辺りは、『尺取り虫方式での瀬戸内横断』で通り過ぎたが、ゆっくりと漕ぐのは初めて。 残念ながら海の透明度は高くないが、初めて周遊するエリアをのんびりと楽しむ。
漕ぎ出してから約1時間。 遠くに見えていた犬島も、眼の前に迫ってきた。 工場跡の残る、独特の風景。
約1時間半後、犬島海水浴場の横の浜にニヤックを引き揚げた。
***
浜でお昼ご飯を食べ、島内をしばし散策。
古い集落と、アートな建物が混在する、なかなか面白い島である。
***
今後また、シーカヤックで一周するとともに、島内をもっとゆっくり探索してみたいものだ。
***
海水浴場から漕ぎ出し、前島へと戻る。
途中から、少し東風が吹き始め、ザワザワとした海に。 この辺りは潮流も複雑だし、風が吹いたら荒れそうな地形。
慣れるまでは注意が必要そうだ。
黒島のところまで戻ると、中ノ島との間に砂州が見えた。 ちょっと立ち寄ってみるか。
なるほど。 この島と島の間は、干潮になるとつながるんだな。
なかなか良い雰囲気じゃないか。
せっかくなので、前島をグルリと時計回りに一周し、サンビーチを目指す事にした。
網代崎の所まで来ると、遠くに家島群島が見えた!
ああ、懐かしいなあ。 よく、あんな所まで漕いで行ったものだ。
今日は、久々に20kmオーバーのツーリング。 なかなか良い一日だった。
まずはビールで一人乾杯! お疲れさまでした。
***
海で泳ぎ、シャワーを浴びて着替え、テントを張る。
ビールを飲んでいると、キャンプ場を管理されている会社の方が軽トラックで来られた。
『今日はシーカヤック? どこから来たの』 『はい。 広島の呉です。 さっき、犬島まで漕いで行って、前島を一周して戻ってきた所です』
それをきっかけに、しばし四方山話。
遠くに見える独特の形の島は『屋島』であること。 ここでもシーカヤックツアーをやっている人が居る事。 秋には、四国まで渡り、帰りはフェリーの中でバーベキューを楽しみながら帰ってくるツアーが開催される事。
瀬戸内の船事情や、前島のフェリー事情などなど。
『ここには何人くらい住んでおられるんですか?』 『今は200人くらい。 少ないね』
『ほとんど農業ですか?』 『そう。 この時期はカボチャが多いよ』 『そういえば、フェリー乗り場で売っていましたね』
明日、海水浴場のエリアを浮きの着いたロープで囲うとの事。 『カヤックは出入りできるよ。 これをしとかないと、ボートとかジェットスキーが入ってくるからね』
『じゃあまた明日。 ゆっくり楽しんで』 『ありがとうございます』
瀬戸内の美しい夕景を眺めながら、晩ご飯を食べ、ビールを飲む。
***
夜はそれほど蒸し暑くなく、メッシュテントで快適な睡眠。 朝4時起床。
5時過ぎに、ビーチを漕ぎ出す。
黄島を反時計回りに一周。 東の空が、妖しく美しい朝。
小一時間ほどでビーチに戻ると、簡単な朝食を食べ、コーヒーを楽しむ。
『さて、じゃあ出掛けようか!』
アテンザワゴンからMTBを下ろし、前島のサイクリングコースへ。
朝の快適な空気を切って、快適なペダリング。
距離こそ短いが、適度なアップダウンがあり、なかなか良いサイクリングコース。 ここは、カヤック&バイクを楽しむには良い島だ。
シーカヤックとMTBを片付け、出発しようとしていたとき、沖から小さなボートがやってきた。 昨日の方である。
『おはようございます。 今朝、シーカヤックを漕いで、さっき自転車で回ってきた所です』 『そう。 前島をたっぷり堪能した?』
『はい、ありがとうございました。 じゃあ、帰ります』
***
牛窓。 はじめてゆっくりと回ったが、ツーリングを楽しむには良いエリアである。 今年14&15漕ぎ目となった今回は、予定外の犬島訪問もできて、岡山方面開拓ロケハンの収穫はバッチリ。
そして、カヤック&バイク。 今年は、アテンザワゴンにサイクルラックを追加したのが大正解。 これまでほとんど使っていなかったMTBが、楽しい海旅をサポートする道具として活躍している。
その結果、最近の私のスタイルは、『(シーカヤックを)漕いで~♫ 、 (MTBを)漕いで~♩ 、 (ビールを)飲まれて、飲んで~♬』と、本当に楽しいキャンプツーリング。
50歳も近くなってきたが、遊び心と好奇心は高まるばかり。
これから、日生や犬島、牛窓、そして時々お世話になっている笠岡も含め、じっくりと開拓していく事にしよう。 楽しみだ。
今回は、岡山方面を開拓する海旅。 目指すは牛窓。
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1992年にシーカヤックを始めてから、様々なツーリングエリアを自分のお気に入りにしてきた。 だが最近は、新たなエリアを探す活動は停滞気味。
いつも通うお気に入りのコースは快適ではあるが、やはり新たな刺激も欲しいところ。
これまで笠岡諸島以外はほとんど漕いでいなかった岡山方面を、これから開拓して行く事にしよう。 今回は、その第一弾。
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牛窓から小さなフェリーで前島へ。
前島のフェリー乗り場でキャンプ場の使用手続きを済ませ、サンビーチへと向かう。
空は快晴。 湿度はそれほど高くなく、絶好のツーリング日和。
今回の相棒は、最近出撃頻度の高いケープホーンではなく、ニンバスのニヤック。
漕ぎ慣れないエリアでは、イザと言う時に頼りになるポテンシャルの高いニヤックと、これまた厳しい状況で頼りになるアークティックウインドの組み合わせが、心理的な安心感を高めてくれる。
シーカヤックを降ろし、海を眺めると、右手遠方に島が見えた。 『あ、あれは犬島では』
道路地図を取り出して距離を測ると、約9km。
ここの地形では、東風や西風が吹いていると厳しそうだが、今日の海況なら問題なく行けそうだ。 犬島は別途調査と思っていたが、せっかくなので予定変更!
サンビーチの浜を出発して、牛窓の海を漕ぐ。
この辺りは、『尺取り虫方式での瀬戸内横断』で通り過ぎたが、ゆっくりと漕ぐのは初めて。 残念ながら海の透明度は高くないが、初めて周遊するエリアをのんびりと楽しむ。
漕ぎ出してから約1時間。 遠くに見えていた犬島も、眼の前に迫ってきた。 工場跡の残る、独特の風景。
約1時間半後、犬島海水浴場の横の浜にニヤックを引き揚げた。
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浜でお昼ご飯を食べ、島内をしばし散策。
古い集落と、アートな建物が混在する、なかなか面白い島である。
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今後また、シーカヤックで一周するとともに、島内をもっとゆっくり探索してみたいものだ。
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海水浴場から漕ぎ出し、前島へと戻る。
途中から、少し東風が吹き始め、ザワザワとした海に。 この辺りは潮流も複雑だし、風が吹いたら荒れそうな地形。
慣れるまでは注意が必要そうだ。
黒島のところまで戻ると、中ノ島との間に砂州が見えた。 ちょっと立ち寄ってみるか。
なるほど。 この島と島の間は、干潮になるとつながるんだな。
なかなか良い雰囲気じゃないか。
せっかくなので、前島をグルリと時計回りに一周し、サンビーチを目指す事にした。
網代崎の所まで来ると、遠くに家島群島が見えた!
ああ、懐かしいなあ。 よく、あんな所まで漕いで行ったものだ。
今日は、久々に20kmオーバーのツーリング。 なかなか良い一日だった。
まずはビールで一人乾杯! お疲れさまでした。
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海で泳ぎ、シャワーを浴びて着替え、テントを張る。
ビールを飲んでいると、キャンプ場を管理されている会社の方が軽トラックで来られた。
『今日はシーカヤック? どこから来たの』 『はい。 広島の呉です。 さっき、犬島まで漕いで行って、前島を一周して戻ってきた所です』
それをきっかけに、しばし四方山話。
遠くに見える独特の形の島は『屋島』であること。 ここでもシーカヤックツアーをやっている人が居る事。 秋には、四国まで渡り、帰りはフェリーの中でバーベキューを楽しみながら帰ってくるツアーが開催される事。
瀬戸内の船事情や、前島のフェリー事情などなど。
『ここには何人くらい住んでおられるんですか?』 『今は200人くらい。 少ないね』
『ほとんど農業ですか?』 『そう。 この時期はカボチャが多いよ』 『そういえば、フェリー乗り場で売っていましたね』
明日、海水浴場のエリアを浮きの着いたロープで囲うとの事。 『カヤックは出入りできるよ。 これをしとかないと、ボートとかジェットスキーが入ってくるからね』
『じゃあまた明日。 ゆっくり楽しんで』 『ありがとうございます』
瀬戸内の美しい夕景を眺めながら、晩ご飯を食べ、ビールを飲む。
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夜はそれほど蒸し暑くなく、メッシュテントで快適な睡眠。 朝4時起床。
5時過ぎに、ビーチを漕ぎ出す。
黄島を反時計回りに一周。 東の空が、妖しく美しい朝。
小一時間ほどでビーチに戻ると、簡単な朝食を食べ、コーヒーを楽しむ。
『さて、じゃあ出掛けようか!』
アテンザワゴンからMTBを下ろし、前島のサイクリングコースへ。
朝の快適な空気を切って、快適なペダリング。
距離こそ短いが、適度なアップダウンがあり、なかなか良いサイクリングコース。 ここは、カヤック&バイクを楽しむには良い島だ。
シーカヤックとMTBを片付け、出発しようとしていたとき、沖から小さなボートがやってきた。 昨日の方である。
『おはようございます。 今朝、シーカヤックを漕いで、さっき自転車で回ってきた所です』 『そう。 前島をたっぷり堪能した?』
『はい、ありがとうございました。 じゃあ、帰ります』
***
牛窓。 はじめてゆっくりと回ったが、ツーリングを楽しむには良いエリアである。 今年14&15漕ぎ目となった今回は、予定外の犬島訪問もできて、岡山方面開拓ロケハンの収穫はバッチリ。
そして、カヤック&バイク。 今年は、アテンザワゴンにサイクルラックを追加したのが大正解。 これまでほとんど使っていなかったMTBが、楽しい海旅をサポートする道具として活躍している。
その結果、最近の私のスタイルは、『(シーカヤックを)漕いで~♫ 、 (MTBを)漕いで~♩ 、 (ビールを)飲まれて、飲んで~♬』と、本当に楽しいキャンプツーリング。
50歳も近くなってきたが、遊び心と好奇心は高まるばかり。
これから、日生や犬島、牛窓、そして時々お世話になっている笠岡も含め、じっくりと開拓していく事にしよう。 楽しみだ。