あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道_カヤック&バイクで絶景のプライベートビーチを堪能

2011年07月23日 | 旅するシーカヤック
2011年7月22日(金) この夏は変則の木金休みなのだが、昨日木曜日は講演会の聴講で仕事だったので土曜日を代休にし、この週末は金土休み。 先週末は、岡山県の牛窓まで遠出したので、この週末は近場でのんびりとキャンプツーリング。

ニンバスのニヤックとスペシャライズドのMTBを積んで、お気に入りの島、生名島へ。
いつもの浜でカヤックを降ろし、出艇準備。

ここでの定番は、岩城島一周コースなのだが、いつも同じでは芸がない。 せっかくの夏本番。 今日は無人島のプライベートビーチで、一人静かに海水浴を楽しむ事としよう。
 
生名島の西岸に沿って南下し、赤穂根島へと渡る。
赤穂根島の北岸を西進し、グルリと回り込むと右手に伯方島、左手に今日の目的地である津波島が見えてくる。
 

***

津波島の南端を回り込み、しばらく漕ぐと、静かな浜に到着。 漕ぎ出してから、約1時間半。
今日はここを独り占めだ。 なんとも贅沢な気分である。
 
朝方は雲が多かったが、ここに着く頃から晴れ始め、今は最高の天気。 絶好の海水浴日和。
 
津波島は無人島。 まるで沖縄の離島の様な美しい海を眺めながら、少し早いお昼ご飯を食べ、シュノーケリングを楽しむ。

この津波島に初めて来たのは、村上水軍商会のキャンプツアー。 その時は、村上さん、串だんごさんと私の3人で、尾道の向島から漕いでやってきた。
浜辺を散策していると、こんな所にあるはずのない不思議かつ貴重な漂流物を見つけ、串だんごさんに報告すると、うれしそうに写真を撮られていたのをよく覚えている。

***

それにしても、このあたりの海のきれいさは本当に素晴らしい。 先週漕いだ牛窓と比較すると、その透明度が高い事を再認識。
こんな恵まれたエリアが近くにあるというのは、シーカヤッカーにとってとても嬉しいことである。

かつての横浜単身赴任時代に、三浦半島で何度も漕いだことがある。
ある休日、早朝に一人長浜(なはま)を漕ぎ出し、誰もいない小さな静かな浜を見つけて喜んで上陸した。 三浦半島に来て久し振りの無人の浜、とても嬉しくなり、寝転んで自然を堪能していたのだが、そのうちにバーベキューセットを持ったグループが陸からやってくる、海からはシーカヤックやボートで人々がやって来るで、気が付けば回りは人だらけ。。。
『ああ、やっぱり三浦半島には、貧乏なシーカヤッカーが独り占めできる、静かななんちゃってプライベートビーチはないんだ』って実感した。
その後、広島に戻ってきて、瀬戸内海のシーカヤックフィールドとしての良さを見直したのである。 楽しく辛かった単身赴任生活も、やはりそれなりに意味があったのだなあ。



長い人生には、楽しい事、辛い事、泣きたい事、叫び出したい事などなど、本当に思いがけない事が沢山待ち受けているが、後になって振り返ってみると、全て意味のある経験になっているものだ。



最高の快晴の下、たっぷりと海水浴とシュノーケリングを堪能。 さて、そろそろ戻るとするか。
 
赤穂根島の南岸は、潮が流れる場所。 今日は小潮だが、それでも結構ザワついていた。
村上さん、串だんごさん達と来た時は大潮だったので、まるで3級レベルの瀬を下っている様な波の中を漕ぎ進んだ事を覚えている。
 
キャンプ場の近くまで漕ぎ戻り、ふと岩城造船を見ると、いつもと様子が違う。 『あ、今日は船がない』
そう、ここ岩城造船には、いつも2隻の船が舫ってあり、最後の仕上げ作業が行われているのだが、今日はその船がないので、景色が違うのだ。 なんだかさみしいな。

いつもと違う景色を眺めながら、無事にキャンプ場の浜に戻ってきた。

***

シーカヤックを引き揚げ、道具の潮抜きをして干し、シャワーを浴びる。 管理人さんが来られていたので、手続きを済ませ、しばし四方山話。

『じゃあ、自転車で走ってきます』
 
キャンプ場を出て、生名港を過ぎ、生名橋へ。
 
2つの橋を越え、佐島から弓削島へ。

***

弓削島では、そのままペダルを漕いで北上し、お気に入りの浜がある『高濱八幡神社』へ。

私はここの景色がお気に入り。

しまなみらしい美しい海と白い浜。 白砂青松の瀬戸内らしい景色が楽しめる。


実はこの浜に自転車で来た時、すでに高校生らしいカップルが浜辺で楽しんでいた。 後から訪問した私は笑顔で挨拶を交わし、最小限の写真を撮影すると、そそくさとお気に入りの浜を後にした。
本当は、もっとゆっくりここの絶景を楽しんでいたかったのだが、あらフィフのおじさんは、高校生カップルの邪魔をするほど野暮じゃない。
『うんうん。 今のうちにたっぷりと楽しめよ! こんなにきれいな海や浜辺の景色は、日本の中でも本当に貴重なんだ。 二人の好い想い出になるよ』

***

美しい海をたっぷりと堪能した後は、弓削のスーパーでエネルギーを補給。

このアイスクリーム、本当においしかった。 クセになりそう! 補給した糖分で、キャンプ場までもう一漕ぎ。

シーカヤックを漕いで、自転車を漕いで、しまなみを堪能し尽くした夜は、ビールも格別。
BGMは、昨日手に入れた『JUJU_YOU』 美味いビールを飲みながら、更けて行く夜を一人静かに楽しんだ。

***

2011年7月23日(土) 朝5時に起き、6時半にはいつものお散歩ツーリングを堪能。 まだ涼しさの残る、夏の朝のパドリングは気持ち良い。

しまなみらしい美しいプライベートビーチでの海水浴とシュノーケリングを楽しみ、自転車でもお気に入りの浜を訪問することができた。
ああ、なかなか良い夏じゃないか!

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