北京では胡同のバックパッカーが宿泊する安い宿に滞在した。家庭的な雰囲気でオーナーは英語が堪能なため欧米人の宿泊客も多かった。食堂があり、ここで食事することもできたが近くには数多くの飲食店が建ち並んでおり、少し高めの料金設定のここで食事する宿泊客はほとんどいなかった。毎日夕方になると人の良さそうな従業員のオバサンたちが三人でやってくる。一人はゴミを回収し、もう一人はシャワー室の掃除と歯ブラシやタオルなどの補充、もう一人はたぶん鍵を持っていたので責任者か?ホテルの入口はせまく、フロントを通らなければ部屋には行けないので、ここにはセーフティボックスなどはなかったが、ホテル内は思いの他安全だった。私が使っていた部屋は、連泊するのでオーナーが気を利かせてダブルの部屋にしてくれていて、彼女たちは私が一人で宿泊していることは知っていたが、タオルなどのアメニティグッズは必ず二つずつ用意されていた。当然シャンプーやリンスも備えられていたが、私は日本から持ってきていた物を使っていた。しかし何分北京の水は硬水のため髪はパキパキになった。ある日のこと、シャワーを浴びて髪も洗い、疲れていたので髪を乾かさずにそのままバスタオルを敷いて寝てしまった。朝起きるとバスタオルに触れていた頬の部分がヒリヒリと痛んだ。なんと雑巾のような硬いバスタオルのためにちょうど擦り傷のようになっていたのだった。
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