Godaigo、残念。//1978年当時、『西遊記』のリリースは大きな衝撃だったはずです。YMOの1stも同年の発売で、『YELLOW MAGIC ORCHESTRA』と『西遊記』2枚のアルバムだけでも、その後の日本の音楽シーンに新たな道筋を示したと言っても過言ではないでしょう。40年以上経ち、その遺伝子は日本(や海外)のいろいろな音楽の隅々にまで浸透し、デフォルト化され、もはや識別できないほどです。/さて、ライブですが、「WE'RE HEADING OUT WEST TO INDIA」や「HAVOC IN HEAVEN」など隠れた名曲が結構あるのに、悪い予感が的中し、ヒット曲中心のセットリスト。とりわけ「ウーアーウーアーララララ」(の斉唱)は不快でした。/昔のヒット曲はどうしても旧めかしく、ダサくなっていく傾向にあります。いま、これだけ世の中に様々なタイプのミュージシャンがいて、音楽も多様化し、リスナーの耳も肥えているのに、未だに昔の栄光(ヒット曲)に引きずられているようでは、本当の音楽好きや新しいファンは着いてきません。演奏は大御所の貫禄十分で流石!と思わせてくれるのに、もったいない話です。生でゴダイゴが観られた感動はありましたが、最初で最後だなと思いました。ただ、もし『西遊記』を凌駕するような傑作を出してくれたら、また話は別ですが。/老練なミュージシャンには、高橋幸宏がMETAFIVEをやったり、平沢進が『ホログラムを登る男』をリリースしたような、私たちがびっくりするような「冒険」や「マジック」を見せてほしいのですが、期待しすぎでしょうか。//BGM:Big Big Train"Grand Tour"(2019)⇒いかにもプログレチックなジャケットワーク。このバンドはVo.がPeter Gebirielを彷彿とさせ、ついチェックしてしまいます。/BGB:『アメリカ紀行』(千葉雅也著、文藝春秋、2019年)
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