境界線
2008-05-26 | 詩
境界線の向こう側は
天国と呼ばれ
こっち側は地獄と呼ばれる
両極端の極性の真ん中を取るとするならば
現世は中庸と鑑みる
まるで気のない返事のように
人の気配が
奇妙にざわつく
静けさが欲しいんだ
「庭いじりも人生も耐えることが大切なの
若い人たちはそれを嫌がるけれどね」
90歳の老婆が優しくまるで童女のあどけなさで微笑み
草木の手入れをしながら
そう云った
ざわめきはけだるい
いつか信じた何かが間違いのような気になる
諦めては駄目さ
少年は路上に落ちている石を眺めて
おなじと想った
一緒に歩く少女にその石を贈る
境界線
僕らはどこへ向かうべきなのか?
巡礼に向かう
人々があっけなくこの世をさり
神になろうとして 人の人生を滅茶苦茶にした男が
美味そうに朝飯を食べる
境界線
その狭間で
僕は呼吸する
日々のいくらかの雑事に
心地よく振り回されながら
let it be
天国と呼ばれ
こっち側は地獄と呼ばれる
両極端の極性の真ん中を取るとするならば
現世は中庸と鑑みる
まるで気のない返事のように
人の気配が
奇妙にざわつく
静けさが欲しいんだ
「庭いじりも人生も耐えることが大切なの
若い人たちはそれを嫌がるけれどね」
90歳の老婆が優しくまるで童女のあどけなさで微笑み
草木の手入れをしながら
そう云った
ざわめきはけだるい
いつか信じた何かが間違いのような気になる
諦めては駄目さ
少年は路上に落ちている石を眺めて
おなじと想った
一緒に歩く少女にその石を贈る
境界線
僕らはどこへ向かうべきなのか?
巡礼に向かう
人々があっけなくこの世をさり
神になろうとして 人の人生を滅茶苦茶にした男が
美味そうに朝飯を食べる
境界線
その狭間で
僕は呼吸する
日々のいくらかの雑事に
心地よく振り回されながら
let it be