昔話
2012-10-03 | 詩
呼吸の間に懺悔した
断続的な不安や絶望的な孤独やらが
まるで波の様に押し寄せた
怒りと欺瞞の世界は
たぶんあのマンホールの下くらい
ひどいありさまだったはずだ
もう戻れない
接吻を交わした約束は
あの赤木の木の下の出来事
ふいに記憶が空を舞い
木漏れ日がスペイン語で歌った
守るべき物があった平和な世界
計画的な設計図
日常と誰かが口ずさんだ
おれんじ色の蛍光灯の灯りの食堂
フロアに皆が集まり
静かなお茶会の始まりだ
僕はギターでグリーンスリーブスを弾き
柔らかな拍手をもらった
オルガンで中年の女性が不思議な曲を奏でる
曲名は?と聞くと彼女ははにかみながら
作ったの。「絵の無い絵本」と呟いた
世界は限りなく切ないものだった
想い想いの気持ちで微笑み
ウバという紅茶を飲み干した
戻らないといけないの
誰かが戻れない世界にむけて高らかに宣言した
考えるくらいなら
運動をするべきさ
フジサワさんが卓球のラバーを丹念に手入れしている
おれんじ色
夜の太陽の下
僕は過去と現在と未来に懺悔した
群集の中の孤独
絶望の虚飾
忘れかけた記憶で飾り付けて見せた
お願いだ
この世界から救い出して
赤木の木の下の誓いは
消えてしまい
後悔の時間だけが化石になった
時間の化石
夏の蝉の抜け殻の孤独
そうっと灯を点けた線香花火の火種が
哀しみの涙の雫
零れ落ちる哀しみの世界
お願いだ
どうして側にいないの?
あなたの記憶の分だけ空洞が生じた
心はガラス細工にまるでそっくりだ
ひび割れた線は赤い線
糸電話で遊ぶ子供達
それが僕らの最初で最後の世界
終わりの無い封印
零れ落ちる悔恨の懺悔
僕は決して優しくはなかったね
君の側に寄り添うことが出来なかった
独白のアルコール成分
ワインの赤で消え去ると想っていた昼下がり
痛みは
痛みはそんなものじゃあ消え去りはしない
フジサワさんの声を思い出す
ボトルに残っていたワインを
台所に流した
お願いだ
どうしてだろう?
涙が零れ落ちるんだ
断続的な不安や絶望的な孤独やらが
まるで波の様に押し寄せた
怒りと欺瞞の世界は
たぶんあのマンホールの下くらい
ひどいありさまだったはずだ
もう戻れない
接吻を交わした約束は
あの赤木の木の下の出来事
ふいに記憶が空を舞い
木漏れ日がスペイン語で歌った
守るべき物があった平和な世界
計画的な設計図
日常と誰かが口ずさんだ
おれんじ色の蛍光灯の灯りの食堂
フロアに皆が集まり
静かなお茶会の始まりだ
僕はギターでグリーンスリーブスを弾き
柔らかな拍手をもらった
オルガンで中年の女性が不思議な曲を奏でる
曲名は?と聞くと彼女ははにかみながら
作ったの。「絵の無い絵本」と呟いた
世界は限りなく切ないものだった
想い想いの気持ちで微笑み
ウバという紅茶を飲み干した
戻らないといけないの
誰かが戻れない世界にむけて高らかに宣言した
考えるくらいなら
運動をするべきさ
フジサワさんが卓球のラバーを丹念に手入れしている
おれんじ色
夜の太陽の下
僕は過去と現在と未来に懺悔した
群集の中の孤独
絶望の虚飾
忘れかけた記憶で飾り付けて見せた
お願いだ
この世界から救い出して
赤木の木の下の誓いは
消えてしまい
後悔の時間だけが化石になった
時間の化石
夏の蝉の抜け殻の孤独
そうっと灯を点けた線香花火の火種が
哀しみの涙の雫
零れ落ちる哀しみの世界
お願いだ
どうして側にいないの?
あなたの記憶の分だけ空洞が生じた
心はガラス細工にまるでそっくりだ
ひび割れた線は赤い線
糸電話で遊ぶ子供達
それが僕らの最初で最後の世界
終わりの無い封印
零れ落ちる悔恨の懺悔
僕は決して優しくはなかったね
君の側に寄り添うことが出来なかった
独白のアルコール成分
ワインの赤で消え去ると想っていた昼下がり
痛みは
痛みはそんなものじゃあ消え去りはしない
フジサワさんの声を思い出す
ボトルに残っていたワインを
台所に流した
お願いだ
どうしてだろう?
涙が零れ落ちるんだ