今回の台風のニュースを毎日見ています。その中で、ペット同伴で避難ができないということも多く取り上げられています。避難所にペットを連れてくることができなかったと泣かれていた方、ペットと車の中で過ごすと言われていた方、避難したいけど受け入れてもらえないので自宅待機という方、いろんな方の声がありました。その中で、犬を飼っていて避難所に行けず浸水したマンションで亡くなられた方もいらっしゃったという報道もありました。
大きな災害があるたびにペット同伴避難問題が出ています。環境省の災害時におけるペットの救護対策ガイドラインでは「災害が起こったときに飼い主はペットと同伴避難することが基本」となっているのに、自治体や避難所によって受け入れ体勢はそれぞれのようです。アレルギーのある方、動物が苦手な方、ニオイや鳴き声がイヤだという方、そういう方がいらっしゃることは最初からわかっていることなので、ペット同伴可またはペット同伴専用のことろを、各地区に設置できるようにしていただきたいと思います。
ここ数年の大きな自然災害は『数十年に一度』とか『過去に例のない』というような、甚大な被害のでるようなものが多くなっています。そしてそれは、全国どこにでも起きる可能性はあります。たとえば町内で回覧板を回すとき、災害があったときにペット同伴避難を希望するかどうかをチェックするようにすれば、そうしたい家庭のおおまかな軒数を把握できるので、事前にその方たちを受け入れられる広さの場所を確保できるといいのにと思います。簡単なことじゃないかもしれないけれど、災害のたびに同じような問題が出ていて、悲しい気持ちになります。
以前、花まる日記にも書きましたが(→【こちら】)、熊本地震の時にペット同伴避難所を開き、のべ1500組の動物と飼い主さんを救われた獣医師さんがいらっしゃいます。が、個人の獣医さんがそこまでできるというのはとても難しいことだと思うので、各自治体がペット同伴を希望する方たちも安心して避難できる場所を、災害が起きる前から検討しておいていただけるといいのですが。
週末にかけて、関東甲信・東北地方にまとまった雨が降る予報が出ています。被災されている地域では二次災害の危険もあります。十分お気をつけになってください。