柴犬多頭飼い コクマチャどん

コロクロ日記で07年に開設したブログ。15年から『コクマチャ日記』、さらに24年から『コクマチャどん』になりました。

マロ 4回目の家族記念日独占お出かけ 1 

2017-11-30 09:02:37 | ワンズ 記念日の独占お出かけ

10月以降3黒さんの誕生日が続き、それにあわせて家族記念日も続く。ということで、この季節は独占お出かけも続きま~す。(母の記事が、またとびとびになってしまいますが

今日は4回目のマロの家族記念日。先週土曜日に、少し早めのマロの独占お出かけに行ってきた。行き先は『そぶえ黄葉まつり』。少し離れた臨時駐車場から歩いている途中で、焼き銀杏をいただく。

この時期、祖父江町は黄金色に染まる。でも、今年の黄葉まつりの時は、緑の葉っぱが多かった。なるべく黄色いところで写真を撮ったが、全体的には黄緑色だったので、もしかしたら今頃の方が綺麗な黄色かも。

 

賑やかなお囃子。大きな音でもマロは平気。

イチョウの飾りのところでパチリ。

こんなに大きいけどゆず。飾りにしたり、お風呂に入れるといいとのことで買ってみる。(今はまだ玄関に飾ってあります) 銀杏はもちろん、野菜などいろいろなものが売られていた。

イチョウの倒木。倒れていても、ここは見事な黄葉。

 

      つづく

家族になっていくマロの様子は→【こちら】で~す。

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母のこと 6(特養での後半4年間)

2017-11-29 08:43:47 | 介護

前回書いたように、8年間特養にいた中の前半は母の精神状態が一番荒れていた時でした。後半になると荒れていた時は過ぎましたが、ますますいろんなことができなくなり、以前はトイレまでは車いすで連れて行ってもらっていたのも完全に紙オムツになりました。そして、食事もペースト状のものになりました。前半が『荒』『激』という感じの4年だったとしたら、後半は『無』に近かったと思います。無というのは、表情がなくなり(いつも眉間に皺が寄っているような顔でした)、声を出すこともほぼなくなったからです。そしてそれは『静』とはまた違い、本当に『無』という感じでした。

特養に入所したとき、ある介護士さんから「施設に入れると、近くに住んでいても会いに来られなくなるご家族はけっこう多いんですよ」と言われた言葉がずっと心にあって、週に一度は必ず母に会いに行っていましたが、それは自分自身に課した義務のようになっていました。グループホームにいた頃は、まだ多少会話のできるときもあったし笑顔をみせてくれることもあったので、車いすで外に連れ出し、季節の移り変わりを楽しんだりもしていました。特養に行ってからも、前半は気分転換に車いすで外のお散歩に連れだしていましたが、後半はそれもできなくなりました。顔をのぞき込んでも、視線が合うことすらなくなりました。なので、後半は会いに行っても母の手を握ったりしているだけで、何もすることがないためすぐに帰りたくなり、施設に行くのもおっくうになりながらも通っている状態でした。そして母は食べ物の飲み込みが悪くなってきたため、年に2~3回、誤嚥性肺炎で入院するようになりました。特養にいた8年間を見ていて私は「家族の顔もわからない。動けない。楽しみもない(←いつも少し怒りの入ったような無表情の顔をしていたので) 母は、こんなふうに生きていることをきっと望んでいない。こんな病気になるなら私も生きていたくない」と思っていました。60代前半でアルツハイマーになり、それから22年こんな病気と闘い続けてきた母が、とてもかわいそうでした。

         つづく

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木彫りどうぶつ美術館 2

2017-11-28 08:20:33 | おでかけ

パパは、みおさんの作品を見るのは初めて。まるで生きているようなどうぶつたちに感動していた。

最後は、黒柴好きにはたまらないお部屋。

どの子の姿も、なんだかうちの子の姿に重ねてしまう。

 

岡崎で展示されていたものの他にも・・・

新たな作品。

かっかっ可愛すぎるぅ

このお部屋の壁には、こんな映像が流れていた。

4分くらいだけど、行かれ方はぜひ見てくださいね。

みおさんの愛犬月くんは木彫りでしか知らなかったけど、動いている月くんが見れて良かった~。

みおさんの展示会は、11/24~来年2/25までヤマザキマザック美術館で開催されています。月曜と12/29~1/4まではお休みです。開催期間が長いので、もう一回行っちゃおうかな

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木彫りどうぶつ美術館 1

2017-11-27 08:08:02 | おでかけ

待ちに待っていた『はしもとみおの世界 木彫りどうぶつ美術館』に行ってきた。

6月に岡崎市で展覧会を見たとき、名古屋で開催されるときにも絶対に行くぞ~と決めていた。

そして、11/24からついにヤマザキマザック美術館で始まったので、昨日パパとさっそく見に行った。

 

動画は禁止だが、フラッシュを使わなければ写真撮影は

そして一部、触れる作品も。(矢印のところには、ぼくをさわってもいいよと書かれている)

いろんな動物たちの素敵な作品がたくさんあったが、やっぱり犬に惹かれる。

猫好きな方も・・・

きっと、幸せ~な気分になれると思う。

      つづく

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母のこと 5(特養へ) & 東山植物園ライトアップ

2017-11-25 07:26:38 | 介護

グループホームに入っていた母ですが、特養の空きができたと連絡があったのは、申し込みをして2年くらいたった頃だったと思います。特養に移る頃の母は症状も重くなっていました。特養には8年ほどいましたが、その前半は特に大変でした。穏やかで物静かだった母が、大きな声を出したり介護士さんや私たち家族をつねったりするようになりました。母と同じフロアーに、いつも「バカヤロー」と怒鳴り続けているおじいさんがいたのですが、それをまねしてなのか母まで「バカヤロー」と言っている時期もありました。母は言葉遣いがとても丁寧な人だったので、変わっていく母を信じられない気持ちで見ていました。私も週一で母のところに行っていましたが、行くたびに介護士さんの大変さをつくづく感じました。症状の軽い方もいらっしゃいますが、暴れる人、暴言を吐く人、寝たきりの人、いろいろな方が入所されています。大人のおしもの世話だって、赤ちゃんのそれとは違い本当に大変なことだと思います。頭がしっかりしている人だったら職員さんに対して、何かしていただいたことに対するお礼も言えますが、母のような頭の病気を患っていれば、介護していただいてもお礼など言えるはずもありません。それどころか、やっていただこうとしていることに反抗するような態度さえとったりして、それを見ている家族は職員さんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。仕事とはいえ、笑顔で対応されている職員さんも、相当なストレスがかかっているだろうなと思えます。施設というのは、家族の手に負えなくなったような方が入られる場合が多いですが、そういう方のお世話をされている職員さんには頭が下がります。私にはきっとできない。        つづく

          紅葉ライトアップ 

昨日、パパの仕事帰りに東山植物園で待ち合わせをして紅葉のライトアップを見てきました。植物園のライトアップは、あと今日と明日の二日間なので、アップしておきま~す。

ライトアップは今日と明日の午後8時半まで。(入園は8時まで) もみじは緑の葉っぱも多かったし、今は昼間見るよりライトアップで見た方が綺麗かも~。

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母のこと 4(施設へ)

2017-11-24 07:50:16 | 介護

重い内容が続きますが、介護問題がいろいろ出てきている時代なので、ひとつの例として綴っていきたいと思います。

母の昼夜逆転が始まり、ついに父もダウン寸前になってしまったので、とりあえずデイサービスを利用することにしました。母が通所したところはサービス時間が短いところだったため、母のいない間に掃除や買い物や夕食の用意をしていると、あっという間に時間がなくなると言っていました。が、母にかかりっきりにならなくてすむことで、少しはほっとする時間ができたと思います。

それでもやはり、父の心労はどんどんたまっていった。介護疲れで殺人事件を起こしてしまったというニュースが流れると、「その気持ちがわかる気がする。どんなに悲しく苦しく辛い思いで手にかけてしまったことか」などと、口に出して言うようになったのをきっかけに、デイサービスではなく、父のために母が入所できる施設をなんとしてでも探さなければと思いました。どんなに愛する人であったとしても、認知症の人を自分がすべて背負ってしまおうとすると抱えきれなくなってしまい、心身ともに疲れ果て最後には最悪の結果になってしまう恐れがあります。

疲れ果てているにもかかわらず、なんとか母を自分でみてあげたいという父を説得し特養にお願いしようという結論を出しましたが、いろいろ回ってみると何百人待ちという状態でいつ入所できるかわからないということでした。とりあえず特養には申し込みだけしておき、はじめはグループホームに入りました。そのグループホームも、父の家の方では空きがなく、私の家の方で入ることになりました。その頃の母は、日によっては家族の顔を認識することや、意思疎通も少しはできることもありました。父は週に一度、バスと電車を乗り継いで母に会いに行き、車いすを押しながらグループホームの周りをお散歩しながら楽しんでいました。父は、母を施設に入れた寂しさはあったと思いますが、心の余裕を取り戻すことができていました。が、グループホームにいる間にも、母の症状は進んで行きました。

        つづく

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母のこと 3 (闘い)

2017-11-21 08:23:00 | 介護

母の発病の頃のことを書いたあと、クロとチャロの誕生日が続き、その独占お出かけ記事を綴っていたので間が開いてしまいましたが、発病後のことを書こうと思います。

同じ事を何度も言うということはありましたが、病気の進行はとてもゆっくりでした。ただ、一日中母といて、同じ事を何度も聞かされる父のストレスはかなりあったと思います。それでも怒ることもせず、同じ亊に対して丁寧に答えていた父は、すごいと思いました。食事の準備は父が手伝いながらしていましたが、母ひとりにやらせると火をつけっぱなしにして危ないことが数回あり、母を台所に立たせることをやめました。また、一人で買い物に行くと言って出かけると帰れなくなることも出てきたので、母ひとりの外出もさせられなくなりました。

その頃には、施設に入れた方がいいと何度も父に助言したのですが、施設に入れるのは母に申し訳ないという気持ちのあった父は、まだ大丈夫と言い続けました。病気がもっと進行してくると、「もう帰らないと、お父さん(母の父親)に叱られる」と言って、母が子どもの頃に住んでいた家に帰りたがるようになり、徘徊が始まって目が離せなくなりました。母が子どもの頃に住んでいた家は空襲で焼けてしまってないのですが、夜中に勝手に鍵を開けて「帰らなきゃ」と外に出てしまうようになったため、父は母の手と自分の手を縛って、母が動き出すと目が覚めるようにしていたと言います。そして、ついには運転手さんに母の病気のことを理解していただいたタクシー会社の方と契約をして、母が夜中に子どもの頃に住んでいた家にどうしても帰るときかないときは、深夜でもタクシーを呼び自宅近く走っていただいて、途中で車を降りて少し歩き「もう家は空襲でなくなってしまったんだよ」と言い聞かせ、また自宅へ送っていただく日々が続きました。

           つづく

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チャロ 3歳の独占お出かけ 3 (ランチとラン)

2017-11-19 08:16:33 | ワンズ 記念日の独占お出かけ

帰りのロープウェイもボンレスハムとなって乗車。ロープウェーを降りたあとは、そのまま岐阜公園を歩く。ここは菊人形・菊花展の真っ最中。

実は、この公園にランがあると勘違いしていた私。ランがあるのは別の公園だった~。ごめん、チャーたん。

公園内を歩いたあと、とっても遅いランチ。時々黒い雲が出てくるので、行く予定にしていたテラス席のカフェではなく、店内にもワンコが入れるカフェを急遽検索。今はスマホからなんでも検索できて便利な時代よね~。着いたお店は、↓こんな名前のお店。

ソファー席の、綺麗でゆったりとした店内。

でも、ワンコメニューはない。「あたしの誕生日お出かけなのに、食べてるところを見てるだけですか」「あは。あは。あはははは~

ランチのあとは岐阜を出て、地元のランへ。

夕方になり薄暗くなってきたため、たくさんいたワンちゃんたちはみんな帰って行くところだった。

 

でも、新たに来てくれたワンちゃんたちと遊ぶ。コロ・クロ・マロ以外のワンちゃんと遊ぶのは久しぶりだったけど、はじめましてでも楽しそうに遊べて良かった。

 

チャーちゃん、これからもみんなと仲良く楽しい3歳の毎日を過ごしてね。

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チャロ 3歳の独占お出かけ 2 (岐阜城)

2017-11-16 08:08:52 | ワンズ 記念日の独占お出かけ

ロープウェーをおりるとすぐにリス村がある。ここはワンコなので、離れたところからズームでリスちゃんをパチリ。

 

さて、岐阜城に向かいましょう。階段をよいしょ、よいしょ。

 

矢印の所にお城があるのにほとんど写ってな~い

てくてく歩いて…うん、これならバッチリ。

ワンコは下におろさなければ、お城の中も。(いちおうスリングに入れ、顔を出したままでもいいか受付でお聞きしたら、大丈夫ですとのこと。ボンレスハムにならずにすんでよかったね、チャロちゃん)

天守閣からの風景。お城に着いたときは青空だったのに、天守閣から外を眺めていると突然雨雲が来てザ~ッ。

通り雨だったようで、お城にいる間に雨は上がりが出た。

さぁ、ロープウェーまで戻りましょう。

途中、展望台によってみたよ~。雨が上がってくれてホッ。

 

            つづく

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チャロ 3歳の独占お出かけ 1 (金華山)

2017-11-14 08:43:33 | ワンズ 記念日の独占お出かけ

HAPPYBIRTHDAY チャロちゃん

末っ子の甘えん坊チャロさんも、ついに3歳になりました~。10月中旬からマロ・クロ・チャロと誕生日が続くので、またまた独占お出かけ記事です(笑)

チャーさんのお出かけ先は金華山。

家を出るのが遅かったので、到着したらもうお昼。とりあえず、お団子いただきま~す。。

 

時折ハラハラ落ちてくる葉っぱが気になり、何度も見上げていた。

 

ロープウェーに乗る前に、武将になってみましょう。まぁ、チャーさんは武将と言うより、お姫様タイプだけど

ワンちゃん往復乗車券。

クレートかバッグにインして乗れるが、ロープウェー内の顔出しは。久しぶりに使ったバッグでは、ぎゅうぎゅう詰めになっちゃった。貸しクレートもあったから借りた方が良かったかな。でも、乗ってる時間は短いから、まっいっかってことで

飼い主が景色を見ている間、ボンレスハム状態のチャーさん。ごめんね(笑)

    つづく   

今朝のチャーさんは(→【こちら】)です

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クロ 11歳の健康診断

2017-11-12 08:32:55 | 獣医さん

独占お出かけのほかに、シニアさんには健康診断のプレゼントがある。

全然嬉しくないプレゼントだろうけど、体にいろいろな変化が出てくるシニアさんだからね。ほら、そんなにしょんぼりしないで頑張れ~。

朝食抜きで九時頃連れて行き、午後の診療開始時間(4時)前に獣医さんへ。バースデー検診の報告書を見ながらお話を聞く。

去年同様血液検査はどれもほぼ正常値。軽度白内障、頸部腫瘤の大きさも去年から変化なし。

レントゲン検査では腰椎に骨棘と骨橋がみられたが、これも去年からほぼ変わらない。

頸部気管の狭窄も大きな変化なし。

ただ今回、エコー検査で脾臓に直径2ミリと3ミリの腫瘤が認められたとのこと。半年に一度のエコー検査で経過観察となった。悪いものでありませんように。(検査がすんでやっと帰れるので、ニコニコのクロ)

経過観察のために、半年に一度お腹がおハゲちゃんになるけどしかたないね、クロちゃん。

体重が何年もずっと10㎏前後を行ったり来たりしていたのに、今回9.16㎏になっていた。ここ数ヶ月の間に、クロちゃんちょっと小さくなった?と言われることがよくあるれど、年を取ったからかなとほとんど気にしていなかった。まさか脾臓の腫瘤と関係してるってことはないよね。元気はあるし、先生からは体重に関しては問題ないといわれているし。でも、しっかり様子を見ていこう。

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クロ 11歳の独占お出かけ 2 

2017-11-10 08:35:35 | ワンズ 記念日の独占お出かけ

三河湖を出たあと、そこから車ですぐの『香恋の館』へ行く。ここには無料のランが2つあるのだが、どちらもいっぱい。

クロは他のワンコさんと遊べないので、芝生広場で遊ぶ。

  

パパと私の間を行ったり来たり。

  

銀杏の木の向こうにあるダムの方までお散歩。

紅葉も少し楽しめたな。

 

さぁ、そろそろ帰りましょうか。

最後は『one two skip』さんに行く。ワンコも店内にも入れるのだが、中はいっぱいだったためテラス席へ。

クロにはお誕生祝にワンコバーガー。

釘付け~

マロの誕生日お出かけは、お花畑からラン・海・ビーチランドともりだくさんだったが、やっぱりここはシニアさん。のんびりゆっくり歩くようなお出かけ。それでも『ひとりっ子』の時間を楽しんでくれてるといいな。クロちゃん、これからも元気で長生きしてね。

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クロ 11歳の独占お出かけ 1

2017-11-08 08:30:31 | ワンズ 記念日の独占お出かけ

HAPPYBIRTHDAY クロちゃん

クロ、今日で11歳になりました。母の記事を書いている途中ですが、お誕生日なので誕生日記事を書きますね。

お誕生日プレゼントのパパ・ママ独占お出かけは、春にも出かけた『わんわんラグーナ』(そのときの記事→【こちら】)に行く予定にしていた。冬のわんわんラグーナは11/4~5だったのだが、母が亡くなってしまい、それから一週間ほどで賑やかで華やかなキラキライルミのテーマパークに行く気持ちにはならなかったので、毎年ちょうどこの時期に『むかご』を買いに行く三河湖に出かけることにした。

30分ほどでまわれる水辺の散歩道を歩く。

風もなくいいお天気でお散歩日和。

階段のあるところでは、下り坂でもこんなことになったりしてたけど、パパがオヤツを見せたら歩き出した~。

上り坂では抱っこで。

お昼は看板イノシシ君のいる『三河路』さんへ。

テラス席で五平餅定食を。

とっても大きい五平餅~。

       つづく

誕生日(今朝)のクロは→【こちら

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母のこと 2 (病の発症)

2017-11-07 08:25:48 | 介護

アルツハイマーとの診断を受けてから22年と書きましたが、その2年ほど前から物忘れが多くなりました。母の姉妹たちからも心配の声が上がっていましたが、神経内科に連れて行こうと思っても、「そんなところには行きたくない」というのでなかなか診断を受けることもできませんでした。

当時は、今のようにネットでいろんなことを調べるというような時代でもなかったし、アルツハイマーと聞いても、私はそれほどピンときていなかったように思います。やっと母を医者に連れて行くことになったとき、私もついて行きましたが、診断を受けたあと「3~4年の命かもしれない」と、母のいないところで父は言われたそうです。

父は元々真面目すぎるくらいの性格で、しかも先が短いかもしれないと言われたため、全部自分で面倒をみるという覚悟を決めたようです。ただ、進行具合はゆっくりだったため、はじめのうちはそれなりにやっていけたのだと思います。

そのうち同じ事を何度も繰り返して言うようになりましたが、先生からは「本人はその自覚がないのだから、さっきも同じ事を言ったでしょなどと言わないように」と言われました。私は週一で実家に行っていましたが、いる間だけでも、同じ事を何度も何度も繰り返して言われることに、とてもストレスがかかりました。当時、主人の親と同居していたので、それを口実に「もう帰るね」と早めに帰ったりしていました。私は家に帰るという逃げ道があったけれど、一日中母といる父には、その逃げ道もなかったんだと今さらながら思います。

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母のこと 1 (感謝)

2017-11-06 08:15:43 | 介護

アルツハイマーと診断されてから22年。母は静かに旅立ちました。

ここ数年、年に2回ほど誤嚥性肺炎で入退院を繰り返していましたが、今年の7月に誤嚥性肺炎で入院したときは、今後もう口から物を食べることは難しいということで、点滴だけになりました。(経管チューブや胃ろうは希望しなかったので) 入院前は特養にいましたが、退院後は24時間看護士さんのみえる施設にかわらなくてはいけないということで、病院から紹介されたいくつかの施設に実際に行ってみて、ここならと思うところに入所しました。(特養はなかなか入所できませんが、24時間看護士さんが常駐されている老人ホームはお値段も高いということもあってか比較的あいています。お値段のことを考えると、長期入所は難しかったかも

パンフレットの写真がいくら綺麗でも、実際に施設に行ってみると写真と全然違っていたり、職員さんがめんどくさそうに対応されたりいろいろだったので、足を運ぶことは大切だと思います。母が入所したところは小さめの施設でしたが、どの職員さんも皆さん明るく、とても優しく対応してくださったので、母の最期の場所がそこで本当に良かったと思います。

敬老の日には、入所者さんにご馳走がふるまわれたようですが、母のように食べることのできない人(女性)には、爪をこんなに可愛くしてくださいました。母はとてもおしゃれな人だったので、こういうことをしていただいたことを理解していたらとても喜んだと思います。

また、ペットと入所することはできませんが、連れて行くことはできたので、ワンズたちも何度か連れて行きました。

ここに入る前は視線が合うことはなく、眉間に皺を寄せていることも多く、声を発することもほぼありませんでした。が、ここに来てからは本当に穏やかな顔で、時折笑顔も見せ、なんとマロを連れて行った時に「またマロちゃんが来たよ~」と言うと、母の口から「マロ、マロ」という言葉まで出たこともありました。娘と行った時に「バイバイ」と言うと、手首から先を左右に振るようなしぐさをしたので、驚いた娘は思わず動画に撮っていたということもありました。

この施設に入所して2ヶ月ちょっと。母がまるで寝ているかのように穏やかに顔で逝けたのも、職員の皆さんのおかげと心から感謝しています。私も病院にいるときからあわせると、3ヶ月近く毎日母に会いに行っていたので後悔はありません。長い間病と闘ってきた母には、よく頑張ったね、ゆっくり休んでねという気持ちです。

ただ、アルツハイマーというのは人によって症状は違うかと思いますが、回復もできない、終わりも見えないという本当に大変な病気です。そのことについては、また次回書こうと思います。

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