ことし1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、『戦』の文字が選ばれました。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻など戦争を意識した年や、円安・物価高など生活の中での「戦い」を応募者の多くが感じた年だったようです。
「戦争、戦力、戦術、戦火」そして、「対戦、挑戦、苦戦、激戦、決戦、作戦、商戦、・論戦、観戦・熱戦、延長戦」など・・・・
日本で戦中生まれの人では、『勇』『勝』などのついた名前が多く「勇夫、勲、功」そして「勝、勝利、勝治、克」など、「戦い」に関する思い・願いを表わしていました。
最近の漢字で気になるのは、生まれてくる女の子の名前です。私たちの時代は普通に「何々子」と最後に「子」が付く名前が多かったのですが、今ではなくなってしまいました。
「陽葵、凛、詩、陽菜」などで、「結」の漢字を使った名前も人気のようです。男の子では、「蒼、凪、蓮」などのひと文字が多く、令和時代に入り、「和を連想させる」名前が人気だとか・・・・。
昔は、名前を見れば性別がわかったものですが、判別できない名前が普通に用いられています。漢字は意味を持つ場合が多いと思いますが、日本語、特に漢字の扱い、特に読みいろいろあっては難しい読みも増えました。
私の親は明治の生れで、父の名は「楠三(なんみ)」、母は「於日露(おひろ)」でした。祖父母はそれぞれ意味を持って付けた名でしょうが、父母は自分の名が難しいことから、子どもたち(私と姉二人)には簡単に読めて、性別判断ができる字を選んで名を付けたようです。