今年も残すところ3日、正月には家族や親戚が集まって、新しい年の始めを祝います。正月に「祝い酒」として飲まれる「おとそ」ですが、正月のお酒は「おとそ」だけではありません。
この地方では、日本酒を「おとそ」と称して飲むことが多く、古くから神々への供え物とされてきた日本酒です。さまざまな儀式や行事に欠かせなく、正月以外にも、祭りや結婚式などの「祝い酒」として日本酒を飲む風習が根づいています。
「おとそ」を飲む習慣は、京都の平安京で行われていた宮中行事からで、正式には清酒とみりん、“とそ散”を合わせたものが「おとそ」として広まったとも・・・・。
私が住む町内では、大みそかの夜から元日の朝にかけて神社の境内で、大かがり火を灯して「御神酒(おみき)」の振る舞いが行われます。
めでたい日に飲まれる「祝い酒」として親しまれてきた清酒「日本酒」ですが、「三々九度」では神様にお供えされた「御神酒」が使われ、かつては「白酒(しろき)」と言って、濁酒(どぶろく)の一種が使われていましたが、近年では清酒(日本酒)が一般的のようです。
正月は、一年間の邪気をはらい長寿を願って飲む祝酒です。飲み過ぎは避け(酒?)ましょう。