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たけしの「誰でもピカソ」大江家族の愛の物語

2006-01-22 | 日々の出来事
「大江健三郎家族の愛の物語」が21日に放映された。

司会の渡辺満里奈さんの「本なんかばっかり読んで・・」の発言で、大江氏が余裕の笑顔で切り替えしていた。「本なんかとおっしゃいますけどね、、、」
そこから、光さんが7年間作曲が出来なくなったいた時期と、ご自分が1冊書き終わると本ばかり読んで過す時期を重ねて、大事な時期であったと振り返る。
それは、他から見れば、「作曲できない」「書けないで本ばかり読んでいる」と見えるが、実はその時期にこそ、大事な思考がなされているのだと考えさせられた。

光さんに会うたびに、テレビで拝見するたびに、「成長している」と感じる。大江一家もまた成長し続けている。光さんを中心としてどこまでも成長していく家が、ここにある、と感じたのは私だけだろうか?

光さんがお父さんの誕生日に贈った『70才になったソナチネ』の演奏について「自分が生きて仕事をして、息子と一緒にいきてきたことはなかなか意味があったのではなかろうか。演奏会で自分も一緒に拍手を受け、今までの人生で一番幸福だった」とおっしゃっていた。

私もこの演奏会に行っていた。
光さんに手招きされて、舞台に上がり二人が握手した。この光景に触れた時、私は胸が震えた。
私は今までに、こんな美しい握手を見たことが無い。
そして、大人として同等の立場で父親と握手する。これほど男らしい光さんをいままで見た事が無い。こんなに喜びに満ちた握手を見た事が無い。それほど二人の握手は対等な人間として愛に満ち溢れた握手だった。

たけしさんの物静かな司会に、物事を深く受け止める姿勢が見えて、共感が持てた。