3月の愛媛県議会で、自民党より「憲法改正の早期実現を求める意見書」が提出され、なんと採択されてしまいました。
(愛媛県のほか、石川、富山、香川県議会でも同様に提出採択されたそうです。)
憲法尊重養護義務(憲法99条)のある自治体の議員が、改憲を促進する決議を行うことは憲法違反では?!
愛媛県本部は3月12日、要請し、抗議声明を発表しました。
以下、抗議声明の本文です。
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2014年3月12日
自由民主党愛媛県議会議員団様
新日本婦人の会 愛媛県本部 会長 来島頼子
「憲法改正の早期実現を求める意見書(案)」の提出をしないよう求めます
私たち新日本婦人の会は、先の太平洋戦争による悲惨な体験を繰り返してはならないと、多くの女性の賛同のもと創立51年になります。会の目的のひとつに、”憲法改悪に反対し、軍国主義を阻止する”ことを掲げ、子どもや女性のしあわせのために活動してまいりました。
私たちは、貴党が今議会に「憲法改正の早期実現を求める意見書(案)」を提出するとお聞きしました。提出文のなかに「今日に至るまでのおよそ70年間、一度も改正が行われていない」「憲法制定当時には想定もできなかった事態への対応が求められている」などとしていますが、この間国民は、憲法「改正」の必要は一度もなかったことの表れであったし、憲法の平和主義のもと、他国民を殺すことも殺されることもありませんでした。日本国憲法が活かされるならば、さまざまな事態の変化にも十分に対応できるものと私たちは考えます。
日本国憲法が謳う基本的人権の尊重や、国民主権、平和主義を追求するならば、国民が、平和のうちに安心してくらしていけます。憲法「改正」の早期実現を求めるのではなく、政府に対し、日本国憲法の遵守を求めるべきであると考えます。
自民党県議団におかれましては、「憲法改正の早期実現を求める意見書(案)」の提出を取りやめられますよう強く求めます。
以上
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ファッション雑誌「VERY」の3月号で、憲法改正を考える特集「お母さんこそ、改憲の前に知憲!」が掲載され、話題になっていました。
「私たち大人は子どもたちの未来に責任を負う。賛成か反対かの前に、まず知って考え、語り合うことが大切だ」と光文社の副編集長さんは話しています。
自民党の憲法改正草案は、戦力不保持を掲げる9条を変え、国防軍を設置し、現在は禁じられている集団的自衛権の行使を認めており、子育てしている私たちにとっては、「憲法が変わってしまったら、いま育てている子どもたちが戦争に行くことになるかもしれない…」切実な問題なんです。
まずは知ることから。
新婦人ではママたちのしゃべり場も企画しています。
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憲法改正に関連する資料です。
〇いまの日本国憲法と自民党の改憲案を比較するサイト
http://www.dan.co.jp/~dankogai/blog/constitution-jimin.html
〇日本弁護士連合会HPより 「憲法改正のなにが問題なの?」
http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/constitution_issue/matter.html
〇VERY3月号 バックナンバー購入申し込み
光文社直売係 TEL 03-5395-8102