新日本婦人の会 えひめblog

えひめの地でがんばっております。女性目線の要求運動、要求小組(サークル)など日々の出来事を綴ります。

松山市の対市交渉

2012-11-23 12:51:37 | 要望・請願・抗議文書

11月20日、松山支部が会員の要望をまとめ、下水道料金値上げ中止など35項目にわたり市と交渉しました。

他の自治体では市長(町長)が直接対応・懇談してくれるところもありますが、松山市では部長課長など各担当の理事者が対応しました。

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2012年11月20日

松山市長 野志克仁様

新日本婦人の会 松山支部

松山市北持田町131-1

支部長 梶原緑

要望書

 松山市は、下水道事業の経営改善のため使用料値上げ関連の条例を12月議会に提案し、議会の議決を経て2013年4月から約15%の値上げが実施される旨の報道がありました。

長引く不況のどん底が続く中、小麦等の値上げに伴う食料品の価格上昇、燃料等の値上げ等からトイレットペーパーや洗剤などの日用品も値上がりしています。

その上、年少扶養控除の廃止、介護保険料等の社会保障税の増税、挙句に消費税増税が国会で決議されました。ただでさえ非正規雇用やリストラ等が増大し、ボーナスカット、年金減額などで収入増が見込めない私たち市民の暮らしは、やりくりも限界です。

今回の値上げ予定の平均的な家庭で月365円(1回の請求額730円)の負担増は受け入れがたいものです。また、下水道料金値上げは様々な物価に大きく影響することは間違いありません。

 松山市民の生命をまもる立場での再考をお願いしたく、以下の事項を要望します。

1.下水道料金の値上げはやめること。

2.市の行政事業の中でもとりわけ大切なライフラインとしての下水道事業には、一般会計からの繰り入れを行うこと。

3.下水道事業全体を再度見直し、企業会計処理を行っている中核市29市の中でもワースト6位の処理費原価の引き下げをすること。

4.地震対策や高度処理等にかかる経費にも公費を充て、処理費原価の7割を占める利子や元金の支払いは、使用料に含まないこと。

以上

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2012年11月20日

松山市長 野志克仁様

新日本婦人の会 松山支部

松山市北持田町131-1

支部長 梶原緑

要望書

 私たち新日本婦人の会は、女性と子どものしあわせ、平和やくらしの向上を願い、活動している国連NGOの女性団体です。地域に根差し、松山市でも50年間にわたり子育て支援・平和等の活動を続けてまいりました。

 松山市民の生命をまもり、地域の未来を担う子どもたち、地域を支える市民のくらしを大切にした市政を実施していただきたく、会員からの要望を以下のようにまとめましたので、充分ご検討いだたき実現のために努力くださいますようお願いいたします。

要望事項

1.小・中学校の30人以下学級を実現してください。35人学級実施の人数制限(小学校100人・中学校200人)をなくすよう県に求めるとともに、市独自でなくしてください。

2.自然エネルギー発電設備と合わせて、エアコンの各教室への設置を小・中学校で進めてください。

3.全国一斉学力状況調査に参加しないでください。

4.戦争を美化する歴史・公民教科書は採択しないでください。

5.武道の必修化で特に事故の多い柔道の実施においては、専任講師等の万全の対策をとってください。また、道着の購入など保護者負担が増えないようにしてください。

6.学校給食の民間委託は中止して、自校単独方式の学校給食に戻してください。すでに実施している調理場の情報を開示してください。

7.学校給食の地産地消を勧め、原材料などの安全確保(放射能汚染検査等)を市が責任を持って行なってください。

8.アレルギー対応の給食を必要とする子どもすべてに実施してください。

9.学童保育の希望者が、全員学童保育に入ることができるように対策をとってください。

10.公民館・分館の使用料は無料にしてください。子育て支援のサークル活動には、特に使用料の減免制度をつくってください。本館の使用料の納付を従来の方法に戻してください。

11.通院を含めてどの子どもも中学校卒業まで医療費を無料にしてください。

12.妊婦検診費用はすべて無料にしてください。

13.インフルエンザ等の予防接種の費用を補助してください。

14.子宮がんや乳がんなどの検診を引き続き無料で実施してください。

15.保育付きの健診を実施し、子育て中の母親が健診を受けやすいようにしてください。

16.市立保育所の民間委託は中止してください。

17.増えている待機児のため、市立保育所を増やし、保護者が安心して働けるようにしてください。

18.国民健康保険料が高くて負担が大きいのでもっと安くしてください。

19.所得に応じて入所できる特別養護老人ホームを増やしてください。

20.児童手当等の受給資格のある人には、申告がなくてもかならず給付をしてください。

21.育児休暇が取りやすい職場となるよう援助してください。市役所の職場では、地元企業の手本となるよう率先して育児休暇の取得が増えるような対策をとってください。

22.介護保険制度の見直しで生活援助の時間が短縮され必要な援助が受けられないので改善してください。また、介護施設の負担増やそこで働く人たちの賃金が下がるなどの弊害も起こっているので、その点でも対策をとってください。

23.老朽化した上水道の耐震化改良工事を急いで実施してください。水道料金の独立採算制をやめ、ライフラインとしての水行政をしてください。

24.歩道の整備を進め、路側帯脇の水路に蓋をするなど、歩行者の安全確保に努めてください。また、視力障がい者にも配慮し、歩道と車道の区別がつくよう対策をとってください。

25.身近なところにおもいっきり子どもたちが遊べ、ボール遊びもできる公園を増やしてください。

26.市民便利帳に郵便局の場所も表示してください。

27.狭い通学路にスクールゾーンなどの表示や通行の障害になる電柱などを移設し、安全な通学路を確保してください。

28.JRや市駅・道後などに公共交通機関の路線図や乗り場の表示をしてください。

29.すべての駅が車いすでも利用できるよう伊予鉄道に指導してください。

30.高齢者や子ども・障がいのある人や観光客にも優しいバリアフリーの施設づくりをしてください。古川や内宮などのふれあいセンターの階段に昇降機をつけてください。

31.子育てや教育、医療に関わる予算を増やすことを国や県にも要望してください。

32.消費税増税を実施しないよう国に求めてください。

33.松山空港の管制権返還とオスプレイの飛行停止を国や米軍に求めてください。

34.伊方原発を再稼働しないよう四国電力に求めてください。

以上


アーサー・ビナードさん講演会

2012-11-23 11:35:45 | 参加報告
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 今治支部のやすもちさんより、11月9日のアーサー・ビナードさんの講演会の報告がありました
写真は原爆パネルロビー展の様子です。
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 11月9日、グリーンピア玉川にてアーサー・ビナードさんの講演会が開催されました。
松山からも何人もの方が参加されていたと思います。
私たちはロビーで原爆パネル展を開きました。
初めてなのでしょうか、食い入るように見つめる方もたくさんおられました。
 
講演会は素晴らしいものでした。原子力、原子炉、使用済み燃料棒、除染…本当に意味が分かって使っているのか?言葉に騙されるな、言葉の本質をとらえよう、と日本人よりも日本を分かってらっしゃいます。「這っても黒豆」、「鼻唄三丁、矢筈切り」など、落語に出てくるような言葉も引用し、私たちにとても分かりやすく伝えてくださいました。はっきりわかったことは、原子力発電は核兵器そのものであるということでした。無くすしか道はありません。
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先日、福島・浪江町長 馬場有(ばば たもつ)さんの発言を記事で読みました。
「これだけ悲惨な被害を受け、『もう原発はいらない』。これが浪江町民すべての感情だと思います。(中略)本当に全国各地に避難して、町民2万1000人がばらばらに生活しています。許しがたい事故ですよ。こういうことを考えれば『原発即時ゼロ』というのは当たり前です。」
「政治的決断というよりは、一人の人間としてこういうことがあってはならないという、人道上の問題と思っています。加害者である東京電力、国策として推進してきた国に対して、町民は『謝っただけではすまない』『われわれの生活を戻してくれ』と悲痛な叫びですよ。私も同感です。」
「(関西電力)大飯原発(福井県おおい町)の再稼働とか(電源開発)大間原発(青森県大間町)では建設工事が再開しましたが、福島の原発事故の検証をせずに許可するというのは考えられません。事故をきちんと検証、究明し、そして原発はいらないということに持っていかないと、日本はとんでもない社会になってしまいますよ。(略)」
フクシマから遠く離れて生活している私たちにできることは何なのか?
これからも考え、行動しつづけていくことが大事だと思います。

講演会のお知らせ

2012-11-06 12:39:46 | お知らせ

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今治支部の会員さんより講演会のお知らせがきました

アーサー・ビナード氏を迎えて「原発ゼロの日本」について考えます。

興味のある方はぜひご参加ください。

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「さがしていますー原子炉の国から来た詩人が、核の本質を語るー」
日時 11月9日(金) 18時から
18:00~19:00 ビナード氏講演
19:30~20:30 質疑応報
場所  グリー<wbr></wbr>ンピア玉川  (愛媛県今治市玉川町 <wbr></wbr>摺木甲108)  

入場料 500円(高校生以下は無料)


母国の核を見つめて、ナガサキの意味を掘り下げ、第五福<wbr></wbr>竜丸の絵本を作った。
そして、福島で複数の原子炉がメルトダウンをきたした今<wbr></wbr>、
日本各地で本質を伝える講演をしている。
住んでいるのは広島爆心地の近く。
そんなアーサー・ビナード氏が外からの目で、文学者の目<wbr></wbr>で、この美しい日本をとらえて、わたしたちに語ってくれ<wbr></wbr>ます。


[アーサー・ビナード(Arthur Binard)氏の紹介]
1967年ミシガン州生まれ。

ニューヨークコルゲート大<wbr></wbr>学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作<wbr></wbr>を始める。

詩集「釣り上げては」(思潮社)で中原中也賞<wbr></wbr>、「ここが家だ-ベン・シャーンの第五福竜丸」(集英社<wbr></wbr>)で日本絵本賞を受賞。

エッセイ集に「亜米利加ニモ負ケ<wbr></wbr>ズ」(日本経済新聞出版社)、「日々の非常口」(新潮文<wbr></wbr>庫)、絵本に「さたしています」(童心社)「くうきのか<wbr></wbr>お」(福音館書店)、「ことばメガネ」(大月書店)、翻<wbr></wbr>訳絵本に「ダンデライオン」「どんなきぶん?」(福音館<wbr></wbr>書店)「カエルもヒキガエルもうたえる」(長崎出版)、<wbr></wbr>「ホットケーキできあがり」(偕成社)、詩集に「ゴミの<wbr></wbr>日」(理論社)、翻訳詩集には「日本の名詩、英語でおど<wbr></wbr>る」(みすず書房)など。

文化放送「吉田照美ソコダイジ<wbr></wbr>ナトコ」と青森放送「サタデー夢ラジオ」でパーソナリテ<wbr></wbr>ィーもつとめる。