招待に来たすみれ組（19年度年中発表会）

　皆さんこんにちは。
　きょうは帰りの時間を使い、年中組の子どもたちがクラスごとに手分けをして他の学年のクラスに行き、明日おこなわれる「子どもの発表会」への招待をして回りました。1時半頃、先生の部屋で仕事をしていると、すみれ組の子ども達が担任とともにやって来ました。
「失礼しま～ス！」
「どうぞー。お入りくださ～い」
　やや緊張の面持ちの子どもたち。担任の合図で声を揃えて、
「明日のリハーサルを見に来てください！」
　キラキラと輝く瞳で元気よくお話ししてくれました。

　それから恒例の記念撮影をすることになりましたが、子どもがひとり足りないといいます。運動場で泣いているというのです。どうしたのでしょう？　ケンカでもしたのかな？　やがて呼びに行った担任とニコニコしながらやって来ました。さあ、記念撮影しましょうしましょう。
　すると、私のそばにいた男の子が私の腕をくいっと引っ張りました。
　ふり向くと、彼は悲しそうな顔をして言います。
「すみません。オレも泣いているんですけれど。ほら、この目を見てください。」
「どうしたんですか？」
　私は驚いて訊ねました。
「ぼくは遊んでいてお支度するのが遅くなって、いっしょに行くいことができなかったんです。だからかなしくて泣いているんです。自分のせいで泣いているんです」
「せっかくの記念写真ですから、泣かないでにっこり笑ってくださいな」
　そう言うと、彼は何度もうなずきました。
「はい、わかりました」
「ハ～イ！ではとりま～す。はいっ、チ～ず！！」

　というわけで無事撮影されたのが、本日の一枚です。年中組さん、明日あさってはいよいよみなさんの出番です。涙なんか拭いて、元気一杯活躍してくださいね！先生たちもみんな楽しみにしていますよ！