「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

是々非々

2007-05-18 01:17:01 | 日記
米国に向かう可能性がある弾道ミサイルを、日本のミサイル防衛システムで迎撃するのは可能か、首相の私的諮問機関が検討を始めたそうだ。
問題は現行憲法下で自衛隊の対処が可能かどうかという憲法解釈論らしいが、人としてどうかということからいえば米国に向かうか米国から向かうかにかかわらず、人の命がそれによって失われる可能性があり、それを防げるのなら迎撃すべきだろう。
どちらに味方するのかを最初から決めて議論しようとするところに胡散臭さがある。
同盟国だから常に庇うべきというわけではなかろう。同盟国であっても、非があればそれを諭すべきである。その是非の判断の際に法解釈論を持ってするのかより人間存在の根底にある人道主義を以って判断するのかは議論があろうが、なによりも、事物の是非は自律して個別に判断すべきだ。

県という組織内にあってもまた同じである。
相手が如何なる立場にあるものであっても個々の事案に対し、是は是、非は非として判断し、行動すべきだ。
法令解釈をもってするか、その組織の存在意義としての(現在及び未来の)県民の生命財産を守ることから判断するかは人それぞれであろうが、前述の憲法解釈問題ほど法と現実が乖離しているわけではない。できることにはもちろん限界・制約はある。しかし、要は自己の良心に従って第一歩となる行動を起こせるかだ。
ただ保身に走っている者は権力者に怯えるだけでなく、自己の良心・正義にも怯えることになり、結局は人間として勝ることはない。
法と正義と真実の前に、自律した判断ができるようすべての職員に期待している。