「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県ソウル事務所でも不正経理、受け継がれる県の悪しき組織風土

2013-08-21 21:09:00 | ノンジャンル
昨夕のニュースと今日の新聞でご存知の方も多いとは思いますが、県ソウル事務所勤務の県職員による不正経理が明らかになりました。

県外の方のために要約すると、
本年度、視察などの使う車両の借り上げ代金を契約書類を作成せずに支払い、後に契約書を作成していたということです。
さらに、私的な飲食代を公費でまかなっていた疑いもあるそうです。
さらに会計報告の現金残高と実際の保管現金が一致しないなどのずさんな経理実態もあるそうです。
本人は不正経理は認めているものの、着服や私的流用は否認しているようで、県が現在も調査しているということです。

着服疑惑は別にして、この不正経理は現在住民監査請求の不正経理と契約書後回しなど似ていますが、手口や意味合いは大きく異なります(この点については後日明らかにします)。とはいえ、本質的なものは共通しています。
それは、公金に対する意識の希薄、敷衍すれば県民不在の行政態度です。
限られた予算を(自己の利得や保身のためにでなく)県民のために使おうと思えば、おのずから無駄を排除し、いかに県民の利益となるよう効果的に使うかを考えるところでしょう。
たとえ小額であっても、どんぶり勘定で公金を支出するなどということは決して出来ないはずです。

しかるにこのソウル事務所の職員や不正にどんぶり勘定で事業をさせ相手の言い値で支払った文化政策課の職員には、こういった意識はないのでしょう。
はっきりいって公金を扱う資格はない人たちです。
無駄な公共事業をしても平然としていられる人もまた同じです。

ゆえに、本県で繰り返される不正経理と無駄な公共事業は同根です。

県は不祥事の起きるたびに対症療法的というよりも言い訳的な研修などで禊とし、本質的な問題はなおざりにしてきました。これでは悪しき組織風土は改まるどころか強まるばかりです。
残念ですが、県が破綻するまで止むことはないのかもしれません。
そして我々にできることはもぐらたたきでしかないのかもしれません。
でも何もせずに目を背けていいのでしょうか。
本を正さず末に走りし者らに何を期待しようというのでしょう。
我々の未来は我々で築くべきです。
ゆえに、その志あるものは、自らの意思を容とすべきです。