まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

白妙と名付けて久し桜の世 まほろば/一人吟行記(上野不忍池) 

2021-03-27 21:52:05 | 一人吟行記
ビルの一群桜見下ろすとき蒼し
桜散る人と人とが諍へり
夜の帳またもや桜火を孕む
上野の桜横一列に人ながれ
白妙と名付けて久し桜の世
くろぐろと鳰の命の点滅す
鴨の陣天上の人恋ふるとき
破れ以後の蓮の雄叫び薄れけり
水の輪を脱けては虚空へ通し鴨
夢柱桜のくにを見しといふ





水鳥の夢をついばむちからかな まほろば/新一人吟行記

2019-12-23 20:03:13 | 一人吟行記

水鳥の水脈虚空より始まりぬ

水鳥のごつんと岩のごときもの

水鳥の闇を押しやる水しぶき

水鳥の群れなしてなほ鳴き交わす

水鳥の夢をついばむちからかな

団扇扇子カレンダーの碑や鳰の湖(上野不忍池)

枯蓮の解かれてゆく夕日かな

ジャングルの鳰の着水見届けし

タワーマンション灯され蓮の枯れてゆく

枯蓮を映して水面揺れ始む

蓮枯れて弁天堂の発火せり

枯れ蓮の密厳浄土火の匂ひ

 

 

 

 


【ドキュメント】初観音闇より生まれ闇に帰す まほろば/新一人吟行記*新春特別編

2019-01-18 22:54:47 | 一人吟行記

今日1月18日は、東京浅草の浅草寺(せんそうじ)の年初にして除災招福の最高秘儀【温座秘法陀羅尼会】の結願日(7日目)でした。これを【初観音】とも呼びます。この日、私は結願の証しである【亡者送り】が日没時刻より行われるのに合わせ、午後5時を目当てに参詣しました。ここ数日、微妙に日が長くなり、5時を少し過ぎた辺りから夜の帳が降り始めました。今日は風が冷たく、週末にしては仲見世の人の出も少な目のようでした。とにかく、この巨大行事に遅れてはいけないと足早に本堂の階段を駆け上りました。いつものような本尊前の混雑は無く、すぐに賽銭(喜捨)箱の最前列にたどり着きました。観音への帰依の題目と真言を唱え、そのまま引き下がらずに、灯明台の裏側に潜り込み、殿上の法要の様子を眺めていました。・・・《続く》

 

「亡者送り 浅草寺」の画像検索結果

 

浅草寺温座秘法陀羅尼会 最終壇「亡者送り

https://youtu.be/z9zNvRySFpk?t=104


【ラップ集会2】夢から醒めてまで夢の中だなんて 冬が来る  まほろば/新一人吟行記

2018-11-27 23:22:23 | 一人吟行記

いいトコ感じちゃってるぜ 月のない夜   音程を自分の中で操作しながら堂々とやれ   俺が童貞じゃないってことわからせてやるぜ 春昼   これが決め手さマウスピース 歯が痛いと人生も痛い   校則に反してまで俺は自由だなんて一応言ってみる   ピョンピョン跳ねながら泥沼から這い上がる 俺の自由   ちっとも知らなかった俺が自由ってこと 平成が終る   ママ聞こえてる?いまどこ 永遠の空と海   そしたらさ十条のメソポタミアで待ってて 夢の途上   まあいいだろう八十歳のハンチング帽バイバイ    夢から醒めてまで夢の中だなんて 冬が来る    

 

「ラップ集会」の画像検索結果


【超稀少23句】秋のモスキート人間はこれくらいだと思っている まほろば/新一人吟行記(ラップ集会)

2018-10-26 23:41:45 | 一人吟行記

秋晴れのどこまで空が続くと言うんだ ナア   晩秋のおれは短足揚げ足取りで   水かけ論なら白秋バイバイ   秋の月真っ赤なベイサイドホテル解体   秋の空は高い 差額は返せ   チームメイトでも名前は明かさない鰯雲   秋のモスキート人間はこれくらいだと思っている   身に染む自由前髪が長すぎるなんて考えてないし   椅子に座っていても愛は忘れないオフクロ   俳句って廃句のこと冗談じゃ済まされない夜長   そんなにゆっくり歩くなよオジイチャン満月はすぐに消える   一回で360度見回して秋冷つのる   12×3で人生果てしなく生きる途中逝く秋   十月のキリストの夢満載何かが終る    どこからやって来たんだ俺の自由今日も東に日が昇る   俺はニッポンここはニッポン合法的な翔び方    とことん戦ってとことん負けたなら満足平和   俺が誰かわかってない芯から自由もっと サア   ユーチューブで暴れてやる春はもう遅いか   俺は輝いているさっきのバトルに勝った真冬   ヤンキーは文化じゃない俺の範疇でこそ自由   さっきも言っただろヤンキーは長生きしないパターン   万が一俺が死んだら月はどこにも出ていない きっと   

 

 

 「ラッパー」の画像検索結果