まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

あなたと二人で生きてゆくのよ/テレ東【懐かしの昭和メロディ】~プロローグ3の終わり(その75)

2014-08-30 20:42:06 | ニッポンの歌
この番組も第13弾になるという。もっとやっていそうな気がするが年末恒例の【年忘れニッポンの歌まつり】と重なってくるからだろう。今日はいくつかのコーナーに分かれているが中でも昨年11月に亡くなった作詞家の岩谷時子さんを偲ぶコーナーが最も印象に残った。加山雄三『君といつまでも』、園まり『逢いたくて逢いたくて』、ザ・ピーナッツ『恋のバカンス』、ピンキーとキラーズ『恋の季節』そして岩谷が一時マネージャーを務めたという越路吹雪『愛の賛歌』(訳詞)が続く。園さんの曲は前に書いたので今回は『愛の賛歌』の詞を読んでみたい。・・・

過ぎて行く時代/NHK想い出のメロディー~プロローグ3の終わり(その29)

2014-08-09 22:02:20 | ニッポンの歌
後半は宝塚、八代亜紀、天童よしみ、石原裕次郎・・と続いてゆく。中でもひときわ目立つのは天童よしみの【愛燦燦】である。美空ひばりのモノマネと自身のオリジナル(リメイク)の双方を包み込んだ新たな解釈を提示しているところが凄い。 人はかわいい かわいいものですね(詞 小椋桂) 昭和の終焉はニッポンの終焉と言わせない勇気と力を与えてくれる。歌われる人間の言葉はいつも私たちの手の届くところにある。ラストは五木ひろしの「追憶」(詞 阿久悠)であった。 奪い去る強い力さえ/あの頃に持っていたなら/すすり泣く声も聞かないで/めぐり来る季節(とき)を迎えた/ああ狂しい思いをたぐり寄せ/ああ過ぎて行く時代を思うか/黒髪の香しい匂いを残し/あのひとは 今は いずこ

誰のせいなのか今もわからない/NHK『想い出のメロディー』~プロローグ3の終わり(その28)

2014-08-09 20:52:09 | ニッポンの歌
今夜はNHKの夏の定番【想い出のメロディー】である。帰宅直後、鶴岡雅義&東京ロマンチカの「君は心の妻だから」・・三条正人のいつもながらのたましいの語りへ昇華した唱声から入った。続いてつい最近米ビルボードの4週連続1位(「夜明けのスキャット」)を果たした由紀さおりの「手紙」である。 何が悪いのか 今もわからない/誰のせいなのか 今もわからない/涙で綴りかけた お別れの手紙(詞 なかにし礼)今日は長崎への原爆投下の日。原爆の悲惨と戦後の希望を突き抜けた透明感で1億国民に知らしめた故藤山一郎さんの「長崎の鐘」を氷川きよしが明るく大らかに謳い上げた。《続く》

さすらいのさすらいの酒を飲む/NHK歌謡コンサート~プロローグ3の終わり(その20)

2014-08-05 20:53:15 | ニッポンの歌
今夜8時の歌コンは「夏だ!演歌だ!東北五人旅!」であった。川中美幸、北山たけし、香西かおり、前川清、森山愛子の5人が出演した。宮城県塩釜市の海に面した特設ステージで地元の人々の一人ひとりの声を交え、【私たちにも帰るところがある】と被災者の人々との共感のひと時を贈る。前川は浜辺でギターの伴奏を従え、『まわり』(詞・曲 福山雅治)をせつせつと歌い上げる。 夢を見ていました あなたと暮らした夏/それは かけがえのない 永遠の季節のこと//まっすぐに伸びてゆく/ひまわりのような人でした いつも明るくキュートに盛り上げる森山愛子の『赤とんぼ』、震災を乗り越えて同級生結婚を遂げたカップルを前に川中美幸の『二輪草』、香西かおりの『無言坂』、北山たけしのリメーク『赤い夕陽の故郷』・・と続く。なかでも香西かおりの2曲目『酒のやど』(詞 池田充男 曲 森山慎也)が魂を打った。歌詞の奥深さも群を抜いていた。被災地の変わらぬ人と人との心の絆をシッカリと見据えていた。

おんなは翳(かげ)ある 横顔みせて
西から流れて 来たという
問わず語りの 身の上話
ひざをよせあう カウンター

さすらいの さすらいの 酒をのむ
こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど
硝子戸ゆすって 雪が舞う

おんなは 数えて はたちと幾つ
男につくした 指を折る
遠(とお)のむかしに わかれた女(やつ)を
想い出させる そのしぐさ

さすらいの さすらいの 酒を飲む
こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど
泣くなよ しみるぜ あの汽笛

おんなは離れの 小さな部屋で
泊まって行ってと 下を向く
故郷(ふるさと)なくした 似たもの同士
夢のかけらが ほしい夜

さすらいの さすらいの 酒を飲む
こぼれ灯の こぼれ灯の 酒の宿
ゆらりとくずれる 酔いごころ