何も背負っていないのに魂が重い いつか突き抜けた青 突き抜けられなかった白 窓を開く駐車場がそこにあるだけの一日 アトランティス人が霞を食べていた理由 地球に降って来た男に人生は無かった 空がいくつもある晩春急がねば 煙突の根っこにある湯船に浸かる
さいたまから帰っても何も輝かない 東京がやっぱりいい 人生はここから始まった 合同結婚式の妻は統計上あなたの最高の妻 ゆっくりしていたい 明日も駅まで歩くから 杉崎美香は理想の女性だった また冷たい空が 今夜はテレビを観たくない もう晴れていた 僕は原発に反対だけど署名はしない 火が欲しい心の奥の最も深い場所 氷点下の夜の公園で飲むビールの味 元祖新人類の君の冒険はやっぱり失敗だった
天城越えイスラム国の陣触れか 中絶という合法殺人はらからよ 尼寺に行くしかないよ草刈り女 いざと言う時もう人生がない火吹竹 十二月にカレンダーの死を見届ける 茶の甘さ知ってか知らずか異邦の人 忘年会何か忘れるまでもなく 君は来ない僕も行かない無間地獄 くじらには短詩型は似合わない 人類のたそがれこれで二百万回目 少しは黙ってろと24時間の沈黙
私が消えた 東京直下型大地震 もっと人間でいたかった 昭和残侠伝 イスラム国の獄門台に三島由紀夫の首なぜか あなたへの電磁波ぼくの脳波で受け止めます(先進国は電磁洗脳社会に) たたかっても無駄 だからいまも闘っている 21世紀の産みの苦しみは何も産まない あなたは美しい 出会えて嬉しかった 不可能なものと闘えば愛の在り処がわかる 健さんと文太がこの世のために奮戦中 お母さんと娘がバーチャルに闘っている 生きている
君がスキ君がキライだからもういらない もっと早く死んでいたら健さんになれた 海の向こうの黒旗日本ではむしろ旗 イスラム国はしゃれこうべを並べている どうでもいいことどうにもならない何てこと いったい何本血を抜けば足りるこの不運 トルシェジーコザッケローニアギーレやっと冬 廃句を本気でやるのかバカヤロー まだ川柳の方がマシ 何か吠えている 皇帝ペンギンってもしかして天皇のこと