秋の蚊追ふ怪人二十面相に追はれ
秋の蚊の泥より生まれしこと確か
スケートボード身をまかせしは秋の蚊か
埃まみれブリタニカ大百科事典と秋の蚊と
秋の蚊と10トントラック押し押され
拡声器背負ひて秋の蚊追ひ払ふ
望郷酒場またも秋の蚊打たれをり
秋の蚊ピタリ暴れん坊将軍再開す
刺してのち秋の蚊夢の中にをり
秋の蚊の群がる無実の磔刑図
裸婦像の秋の蚊音もなく去りぬ
秋の蚊追ふ怪人二十面相に追はれ
秋の蚊の泥より生まれしこと確か
スケートボード身をまかせしは秋の蚊か
埃まみれブリタニカ大百科事典と秋の蚊と
秋の蚊と10トントラック押し押され
拡声器背負ひて秋の蚊追ひ払ふ
望郷酒場またも秋の蚊打たれをり
秋の蚊ピタリ暴れん坊将軍再開す
刺してのち秋の蚊夢の中にをり
秋の蚊の群がる無実の磔刑図
裸婦像の秋の蚊音もなく去りぬ
どん底の人生どん底のニッポン朝の霧(高齢単身者) まほろば 最新作 即興
今日は23度の快晴でした。と言っても、午前中は早朝からの霧で厚い雲が空一面を覆っていました。上京して数十年が経ちますが、霧を見たのはほんの数回に過ぎません。まさに【晩秋】のさらなる深まりを体感出来ました。日曜の業務から丸三日。さすがに疲れは取れました。明日の週半ばの水曜は、月一の重要な用件を片付けなければなりません。始動時間によっては、2週ぶりの上野行きが叶いそうです。今夜は新企画【俳句ファンタジー】などをアップしたいと思います。その前に近所の【夜歩き】です。・・・《続く》
秋の宵誰かが私を待っていた まほろば
この駅前公園はじつに不思議な場所である。会うはずのない人々がまるで会うことが当然であるかのように出会いを繰り返す。 時は2019年10月27日。日曜日の夕方の5時半のことだった。この日、私は東京の城西のとある学園都市に、これまた不思議な仕事のために出向いていた。働くこと自体半年ぶりのことだったので、とにかく疲れ切っていた。ここ数年来、まるで家族のように同じ時刻に集り、30分ほど決まりきった話をして暗くなるとただ一言『また明日ね』と言い合って帰ってゆく。そんな60歳代から80歳代の中高年者が数人片寄せ合っている。公園のいくつかあるベンチの中のまだニスの匂いのする飛びっきり新しく、考えようによっては豪華な定員3人のスペースがここには存在する。・・・《続く》
ひとり言他人に浴びせ秋の宵
駅頭の無謬のあをさ秋の宵
生と死のあはひにありて秋の暮
亡き母の貌二つ三つ秋の闇
ネットサーフィンするりと脱けて秋の夜
晩秋の虚空廃れゆく白さかな
六十五歳の穴開きジーンズ秋の暮
秋の夜の双手に鏡合わせ持つ
惨たんたる師の影まろし秋の暮
生涯不犯秋夜のトンネル抜けられず
さみしさを捨てよ晩秋の無言劇
ひとり酒胃の腑に沁みて秋の宵 まほろば 最新作 即興
今日は終日小雨模様つまり小降りの【秋の雨】の一日でした。日曜の業務の疲れが取れ切れず、日中起き上がれないため昼夜逆転の日となりました。おかげで歯医者にも行けず、句作も全く出来ませんでした。しかし、これからまだ半日が残されており、追加の記事アップと【一日一季題】を何日分か実施したいと思います。10月の前半まではとても【中秋】や【晩秋】などとは言えない【残暑】が断続的に続き、【初秋】のまま2つの大きな台風や大雨直後のフェーン現象による30度近い暑さの揺り戻しも何度も加わりました。旧暦ではもう【暮の秋】に該当するここに来て、やっと中秋と晩秋がまとめてやって来た感があります。明日の23度快晴の一日は、ぜひとも文字通り《秋》らしい季題で句を量産したいものです。・・・《続く》