まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

私はポー/新雑句雑感(91)~プロローグ5の始まり

2016-06-13 12:27:27 | 新雑句雑感
大銀杏の膨らむ速さ夏来る  五月晴私も生かされているのだらう  早く気づけよ初夏の空ひとつかみ  その塵は拾うな夏の夜のしじま  五月は終った六月の空生まれ  さんざめく六月の雲私はポー  一気呵成に道路を奔る夏落葉  ペンペンペンその儚さに夏うぐいす  つくづく思ふつくづく思へ真夏の死  火と空が重なり合ふて夏始  白南風や泥人形の溶け始む  父の死は殉死にあらず五月尽  成層圏発見の日の夏帽子  パラパラはパラパラとして夏の使者  バニシングポイントリメークす緑雨中  薄暑光いつか誰かが死んだのです

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地球の未来/新雑句雑感(90)~プロローグ5の始まり

2016-06-10 05:15:52 | 新雑句雑感
遠雷や老後の白さただならず  五月闇白をつきつめくれなゐに  梅雨晴やけふのあをさを疑はず  夕虹や地球の未来見て過ぎぬ  はじかれて空遠ざかる雲の峰  お花畑地名と化せり夢真白  何もかも重なり合ふて青田かな  冷房車地球空洞説続く  子規と書きほととぎすと読む国滅ぶ  残鶯の鏡に映す日の陰り  蟾殺め一村闇の支配せり  ででむしの壁に張り付く夢力  蛇衣を脱ぐまたの世に光差し  羽抜鶏誰かわたしを知らないか  物見柱垂直に立つ蟻の道  

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バミューダー/新雑句雑感(89)~プロローグ5の始まり

2016-06-09 14:43:59 | 新雑句雑感
洗濯機の快音響くころもがへ  男物の半袖ばかり更衣  煩悩僧またも暴走更衣  バミューダーいつしか死語に更衣  師弟食堂完全消滅ころもがへ(明治大学)  第一ホテルのランチバイキング更衣  更衣我も母無き子となれり  白き腕に振り向くことも更衣  入墨者入湯禁止更衣  六本木ぽんぎと呼べる更衣  大阪のアベノハルカス更衣  プロテスタント東部教会更衣  週末婚むかし流行りし更衣  沢口靖子いまも独身更衣  ニンニク玉両手に提げて更衣  主宰とはまだ会はずゐる更衣  戻る子は我が子にあらず更衣(1週ぶりに無事発見) 衣更へて六本木交差点空ばかり  ダルビッシュに勝ち負けつかず更衣     

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夢菖蒲/新一人吟行記~プロローグ5の始まり

2016-06-08 10:22:55 | 新雑句雑感
玉宝蓮開けば菖蒲の空ひらく  舞仙女螺旋を孕む菖蒲沼  白菖蒲太平洋の波打てり  白菖蒲故郷に人工島のあり  白菖蒲泥から泥へ空淡し  飄爽と菖蒲の空へ打って出る  藍草紙一枚めくれば菖蒲の世  めくるめく谷間の光花菖蒲  花物語の続編あまた夢菖蒲  追い風に止まる白さ花菖蒲  雪国の風を集めて花菖蒲  藍濤の中空にあり菖蒲園  小紫波打ち際に菖蒲佇つ  連休白菖蒲のこころ我が身にも  金冠と化して菖蒲の浅黄かな

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イージーイージー/新一人吟行記~プロローグ5の始まり

2016-06-07 09:52:20 | 新雑句雑感
梅雨に入る老ひたる者の手招きす  梅雨に入る私も青い空見上ぐ  走り梅雨ラジオ体操始まれり  老ゆるとはあな騒がしき梅雨に入る  飢えたる者の飢えたる証し梅雨に入る  御伽草紙の最終ページ梅雨茫茫  炊き出しの列に加はる梅雨の夢  ポッポとはあの鳩のこと梅雨晴間  プレーボールこれで三度目梅雨深し  イージーイージー歓声めきて梅雨雀  老人クラブの笛の高鳴り梅雨に入る ぽつん猫私を目指す梅雨の入

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