
高校二年の娘は、部屋の窓を開け放して、薄っぺらな布にくるまって眠っている。
寒くなってきたし、もっとフワフワの布団出せばいいのに
と言うと、
台湾で大きな事業を成功させたおばさんは、板の間に寝るんだって。
私も寝心地がいいといっぱい寝たくなっちゃうから。
とのこと。
私は驚いた。
この娘、夜は9時過ぎに帰宅し、12時過ぎまでダンスの衣装作りやら勉強やらモソモソやっている。
それから朝は五時に起き、電車に飛び乗っていくのである。
平日は私にあまり会うことがないくらい何かを活動的にこなしているらしいのだ。
あのバイタリティーはなんだ。
長男と、よほど頑丈な体質なんだろうと話した事がある。
しかし、どうやら、自分で自分を律しているらしい。
私は眠るのが大好きで、天蓋付きの羽枕で眠るのが夢…なんて思っていたのだが、
娘の話を聞いたら、
ヤバい、板の間で寝てみたくなってきた。