野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

夏の学童の話。その7。秘密の計画。

2017-10-03 19:41:10 | 子育ての事
イケメン三年生に呼ばれていってみると、そこにはウジャウジャ5、6人の二年生と三年生と四年生坊主。

しょうこちゃん、ちょっと、ちょっと。

が大きい声だったので、女子たちもワラワラ何事かとわたしについてくる。

女子は来るな!!

と、怒号が飛び交い始める中、男子たちの話を聞く。

オレたちが隠れてるっていわないで、女子を連れ出してほしい。

つまりは、肝試しの提案である。

肝試しやりたいやりたい、と夕飯を食べながら言っていた低学年男子がいるのは気づいていたが、イヤだあ、みたいな女子の声と、食事の給仕の忙しさで、

あー、はいはい。やりましょやりましょ

と、適当に答えたのを忘れていた。

このいま、肝試しをやりたいと団結している男子たち。
何回かわたしが学童当番に入ったときには、野球なんだか三角野球なんだか、いつの間にかボールとグローブをだして、いつもワチャワチャやってる。

逆にワチャワチャやらせておけば、わたしに寄ってこないので、あまり、真剣に話した事がなかった。

肝試しをやりたい

と、彼らが彼らなりのプランを真剣に訴えてくる。
どの子も、成長期が始まる前の、しかし、幼児期を抜け出して、しっかりしてきた身体に、瞳の爛々とした輝きが、純粋で美しい。
自分の考えをみんなに伝わるように、どの子も必死に言葉を選んで発する。

この内側の意志が外側へと、身体を青年のカタチへと押し広げる事が、育つ、という事なのだと思う。

オレたちが点々と、一人づつ隠れているから。

わたしも、危なくないように提案する。

じゃあ、行方不明者が出たらこまるから、(こういう時に、行方不明者、なんてちょっと大袈裟でビビらせる言葉を挟むと、子供たちの気持ちは、シャンとする。世界に対峙する態度でマジメに遊ぼう。と、思わせる作戦。)下の広場までの道ね。
わたしが女子の1番後ろからいくから、そしたらオバケ役を一人づつ拾って、みんなで一緒にゴールの広場まであるいていこう。
なんて言って女子を誘い出したらいいかな?

夜の散歩は?

いいねぇ。
じゃあ、夜の散歩に行きたい人は、10分後に、玄関に集合って声かけるから。

じゃあ、オレたちは、先頭チーム、で、普通に歩くフリをする!
ぜったい女子に肝試しって気づかれないでね!

了解!

もう、そもそも、興奮してきてだいぶ声の大きいわたしたち、、、。

さて、女子は参加してくれるかな?