野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

夏の学童の話。その12

2017-10-30 16:33:33 | 子育ての事
スーパーに着くと、元気四年生たち5人は、カートを押して店内をぐるぐる。
しっかりしてるなあ。と、思った。

ら、

しばらくして、カゴの中を見てみると、ゼリーをつくるのに、ゼラチン三箱と固める為のジュースが二本。

明らかに分量がおかしい。

なぜ、五人もいて、誰一人、ゼラチンの箱の説明をみて、計算しないのだ!

で、今回子供レストランのルールで卵とピーナッツを使わない事になっているので(アレルギーのある子もみんなと同じものをいただきたいので)
卵を使わないハンバーグのやり方を伝授。豆腐をチョイスしていただく。

個性豊かでケンカも頻発する四年生であるが、予算少々オーバーしてしまい、牛乳を小さなサイズに計算し直し、時間ギリギリに急いで商品をチェンジするときには一致団結。

最後にどうしても26円足りない。

26円オーバーのレシートに、しょうこさまの肩を揉ませていただきます、と書いておけ!と、命じて、寄付。


五年生女子二人は、クレープをつくる予定。生クリームの絞り出し袋を買いたいのだが、食材なんかより高くて断念した模様。しかし、この二人なら、センスでカバーする事でしょう。

実は、五年生女子二人が、保育園出身と、学童から入った子二人のコンビで、来年を担うには、ここでいっちょ結束してもらえればと、わたしの企み。

二人がクレープをつくる事にしたときに、女子二人でお菓子づくりをしたのなら絶対仲良しになるなんて、わたしはウキウキした。

のだが、

これが、実は、二人でただひたすらにもくもくと60枚くらいクレープの生地を焼き続けたのだから、仲良くなんて軽いもんじゃなくて、もっと熱い絆ができたんじゃないかなあ。
ど根性クレープの二人である。


子供たちをスーパーに連れていく事を企画的にできるかな?なんて、最初は思っていたけれど、
子供たちが選ぶ食材が、全てちゃんとしているもので驚いた。

マーガリンじゃなくて、バター。
植物性ホイップじゃなくて生クリーム。ジュースはちゃんと100パーセント果汁。
安いからって、添加物の入った変なものに手を出さないのが賢い。

みんな家庭がちゃんとした食事をしているんだなあ。
このお子たちは、人生もちゃんとチョイスしていくでしょう。ブラボー!

で、スーパーの店員さんたちが皆優しく親切だった。
何人もの子供が、メモとお金を握りしめ、ある熱気を持って真剣に、スーパー内を右往左往した。ときには、店員さんを捕まえて、何回も質問をして。

で、店員さんが、この子供たちが何やらやるのだという気配を察してくださったようで、本当に親身になってくださった。

三年生がお釣り現金の入った封筒を、袋詰めの台に置き忘れたときには、一緒に探してくださった。

こっちの商品をコレと取り替えたいんです、なんて申し出にも笑顔で対応してくれた。

地域の方々が、丸ごと、子供を見守ってくれているというのは、ものすごく幸せな事だと思った。

お騒がせしましたが、本当にありがとうございました。