クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

同志Mのコト(中編)

2012年06月24日 | 日記

(今回は前の記事を御覧になってから見てね。)

2011年6月19日・・・色んなコトがありましたがついにその日がやってきてしまいました。

Mの出場する試合は当日の5番目。ただ観客席にいるだけなのに心拍数がやたらと上がり、それから逃れる為にも早く試合をやってほしいような、また永久に保留にしてほしいようなアンビバレンスな感じ・・・

いよいよMの出番!こちらが拍子抜けする程落ち着いた様子でリングインするM。リングにあがり周囲に一礼するその姿が輝いて見えたのは何か身体に塗っていた訳でも照明のためだけもなかったとように映りました。

相手は普段は視力障害者の為にマラソンの伴走に励む心優しきランナー。長身でかなり引き締まった体躯・・・特に肩口あたりのしっかりとした筋肉が油断ならない雰囲気を漂わせている。

正直言ってこの時我々湘南神奈川の応援団が一番恐れていたのがオープニングヒットを食らって以前の弱気の虫がこの本番で蘇ってしまう事・・・

いよいよにゴングが鳴る!両者リードブローでの牽制し合いから・・・相手の鋭い右ストレートがMの顔面を直撃!

我々応援団が一番恐れていた展開に背中に冷たいモノが走る!

私”やばい~!目つむって横向いちゃって打ち込まれる~!” 

長老K”気合いだぁ~!取り敢えず気合いで何とかしろ~~!!”

元アマH”・・・やっぱ残念会かぁ~、会場どこにしますぅ~?”

とほぼ全員がおのおの悲痛な叫びをあげる開始30秒!

私個人的にはこの直後が最も印象に残っているシーンとなる・・・

何とMはその被弾を全く意に介さず右リードでリズムをとり、すぐさま左ストレートで反撃に出たんです!この瞬間Mはこれまでの彼を超えたのです!(多分!)

Mがこれまで積み上げた豊富な練習量、柴田トレーナーと研究してきた技術、そして何より”変わりたいという想い”が過去の弱気な彼を見事にKOしたのです!

その後の両者やや力みながらも相手は長身を利したワンツー、Mはロングの右フックを打ち合うなかなか緊張感のある展開で第一ラウンド終了!ややMの右フックが有効に見えました。

続く第二ラウンドは固さのほぐれた両者のパンチが交錯し合う激しい展開となるのですが・・・次回に続きます。

 


同志:Mのコト(前編)

2012年06月24日 | 日記

こんばんは。湘南ドネアっす!

本日も柴田トレーナーの御指導の下、楽しくも充実した時間を過ごせました!あざっす!!!(←体育会系挨拶)

最近ふと気付くとジムに行く途中に立派なマンション(英語的に結えばコンドミニアムなんでしょうが)が建っておりました。竣工するまでには、そりゃ~色んな御苦労があった事とお察し致しますが、私のようなただ通りがかっているだけの部外者は建ってみて初めてその存在に気付いたりするワケです。

結構前の事となってしまいますが、テレビでスカイツリーの特集番組をちょっとだけ観ましたが、そりゃ~もう、大変な御苦労と努力と常軌を逸した情熱をもってアレが天までそびえたった事を思い出しましたよ。(皆さん、ここで中島みゆきの”地上の星”をBGMにしてください。)

どんな事でも人目について初めて認識出来るのであって、"地上の星"なんて"つばめが高い空から"眺めない限りその存在に気づけないんですよね。

ところが私、たまたまその"つばめ視点"になっちゃった事があるんです。

その男、ここでは仮にMとしておきます。そのMに初めて会った時の事は正直申し上げて覚えていないのですが・・・いつの間にやら湘南神奈川クラブボクシングの常連となっておりました。

(その頃のM氏・・・)

 

たまにマスや(軽い)スパーをやっているのを目にする事がありましたが・・・右フックこそなかなかの威力をもっているものの、ちょい打たれると"顔を背ける""横向いて逃げる""目をつむる"の気弱な3連打!

その後何年かしてもさして様子が変わらなかった彼が"オヤジ・ファイトに出場したい!”と言い出した時には”ケガするだけだから、止めときなさい”と心の中でつぶやいてしまいました・・・そして多分他のジムメイトもまた・・・・

ところが私達が通りがかるギャルを横目で見てハシャいでいた傍ら、Mはひたすら(ボクシングに関してだけは)前だけを見て、自分の夢だけを信じて練習に励んでおりました。

そんな折、湘南神奈川に新たなトレーナーが赴任・・・皆様お察しの通り、柴田大地さんです。

これがMの転機となりました・・・否、これまでのMの愚直なまでの思いがこの出会いを呼んだのかも知れません。

それまで実践に結び付けるさしたる練習方法もわからないまま遮二無二取り組んでいたのが、柴田トレーナーにより”自分なりに有利に進める方法”ダメージを負ってしまった際の対処法””ピンチの疑似体験→脱出方法”等、彼がこれまで本当に欲していた実践的な内容を叩きこまれてゆきました。

そしていつの間にやら堂々たるオヤジファイターへと成長してしまっておりました!

(自分に陶酔中のM氏・・・)

そんな脅威的変貌を遂げていったMにインスパイアーされた私も含めた他のジムメイトも柴田トレーナー御指導の下、Mを中心にお互いを高め合う旅路に同行しておりました。

 

そして・・・運命の2011年6月19日・・・Mが新宿フェイスでTHE・おやじファイト本番に挑む日がやってきたのです。

(後編に続く。)