2・湘南アンダーグラウンド
シバノフ・ファミリー・・・。
裏社会を牛耳るトップランクの下部組織で、
湘南を根城に構える武闘派組織。
それくらいの知識は、一般人の俺でも持っていた。
8年前のある日、何かに飢えていたある日、藤沢の小田急デパート近くの路地で、
若いギャング風の男2人に絡まれた。
彼らも何かに飢えていたのだろう。
いや、どこにも光を見いだせず、もがき苦しんでいたのだろうか。
いずれにせよ、肥えた中年の俺は、彼らの的になった。
俺は壁に押し付けられた。
「オッサン、金貸してくれよ。俺らシバノフ・ファミリーに顔が利くんだぜ。」
事もあろうに、シバノフ・ファミリーの名を出した。
ハッタリであることは明らかだが、
当時の俺には、彼らを軽く伸せるほどの戦闘力は持ち合わせていなかった。
「俺はお前らなんぞ知らねえよ。」
彼らの後方から野太い声がした。黒いスーツの男が2人いた。
それがシバノフとイワジョビッチだった。
「イワジョビッチ、やれ。」
野太い声の男がそう言うと、一歩前に出てきたのは小柄な男だった。
寡黙そうで、およそ暴力とは縁のないあどけなさの残る男だった。
小柄な男は、1人を一撃で伸し、もう1人を30秒に渡って殴り続けた。
ボクシングの動きであることは明らかだった。
それが、後にオヤジファイトで二階級を制するイワラッシュだった。
シバノフとイワジョビッチは、俺には目もくれず、
何も言わずに去って行った。
そんな事件が脳裏をよぎった。
とにかく、俺はすぐにインターネットで、
湘南エリアのボクシングジムを検索した。
いつかにつづく
ちょっと長くなっちゃいました。
ここまでは割とすんなりきてますが、
ちょっとキツくなってきました。
ペースダウン必至!
次からはボクシングジムが舞台になります。
脇役のイワジョビッチが、主役の朴さんを食いつつありますな。
シバノフ・ファミリー・・・。
裏社会を牛耳るトップランクの下部組織で、
湘南を根城に構える武闘派組織。
それくらいの知識は、一般人の俺でも持っていた。
8年前のある日、何かに飢えていたある日、藤沢の小田急デパート近くの路地で、
若いギャング風の男2人に絡まれた。
彼らも何かに飢えていたのだろう。
いや、どこにも光を見いだせず、もがき苦しんでいたのだろうか。
いずれにせよ、肥えた中年の俺は、彼らの的になった。
俺は壁に押し付けられた。
「オッサン、金貸してくれよ。俺らシバノフ・ファミリーに顔が利くんだぜ。」
事もあろうに、シバノフ・ファミリーの名を出した。
ハッタリであることは明らかだが、
当時の俺には、彼らを軽く伸せるほどの戦闘力は持ち合わせていなかった。
「俺はお前らなんぞ知らねえよ。」
彼らの後方から野太い声がした。黒いスーツの男が2人いた。
それがシバノフとイワジョビッチだった。
「イワジョビッチ、やれ。」
野太い声の男がそう言うと、一歩前に出てきたのは小柄な男だった。
寡黙そうで、およそ暴力とは縁のないあどけなさの残る男だった。
小柄な男は、1人を一撃で伸し、もう1人を30秒に渡って殴り続けた。
ボクシングの動きであることは明らかだった。
それが、後にオヤジファイトで二階級を制するイワラッシュだった。
シバノフとイワジョビッチは、俺には目もくれず、
何も言わずに去って行った。
そんな事件が脳裏をよぎった。
とにかく、俺はすぐにインターネットで、
湘南エリアのボクシングジムを検索した。
いつかにつづく
ちょっと長くなっちゃいました。
ここまでは割とすんなりきてますが、
ちょっとキツくなってきました。
ペースダウン必至!
次からはボクシングジムが舞台になります。
脇役のイワジョビッチが、主役の朴さんを食いつつありますな。