4・Welcome to the Jungle
俺は基本的に右利きだが、体の回転やバランスはサウスポーのほうがしっくりきた。
クラブボクシングの基本レッスンは20段階あり、各3回ずつで計60回。
果てしなく長い道のりに感じた。
レッスン内容は、シャドーボクシングを6ラウンズ、
バック打ちは5つのコンビネーションを15×6セット、
ワンツーの連打も6セット。これは、思ったよりハードだ。
それでも不思議と耐えられた。その先で得るものが大きいのだ。
レッスン課程を終えた者やボクシング経験者は、
フリーでトレーニングをしていて、ミット打ちやスパーリングをしていた。
早く彼らのように、リングでボクシングをしたかった。
拳を交えて初めて仲間になれるような気がした。
ドネアや後にランニング仲間になるNNは、
茅ヶ崎のALA堀ノ内というジム出身で、体の使い方がまるで違い、思わず魅入ってしまう動きだった。
「彼らに追いつきたい。」
俺は人見知りをしない性格なので、ジムメイトとはすぐに打ち解けたが、
レッスンを終えて拳で語り合うようになると、予想通りその仲は更に深まった。
その頃には肥えていた俺の体は、だいぶスリムになってきていた。
ドネアとは練習後によく飲みに行った。
ドネアは、女だけのグループを見つけては必ず言った。
「あそこで飲んでる女の子達で、どれがタイプ?」
そんな彼だが、確かなボクシング眼と知識を持っていて、
時々アドバイスもくれた。
今の仲間達、ピーやま、会長、アセヲなども加わってきた。
やがて、オヤジファイトの存在を知った。
出場資格が33歳以上で元プロも参加するという、最高峰のスパーリング大会だ。
今から3年前、2010年の5月くらいだったろうか、
セイジがそのオヤジファイトに出場した。
俺はボクシングを始め5年が経過していて、この大会への出場を視野に入れていた。
「スピードのあるセイジがどこまでやれるか?」
俺はそこにも注目していた。
まさか、この大会で忘れかけていたあの顔を見ることになるとは・・・。
あしたにつづく
うーん、きな臭い裏社会が出てこないと筆が乗らない。
しかも、私の入会前のこと知らないし。
イワジョビッチ出てこないし。
俺は基本的に右利きだが、体の回転やバランスはサウスポーのほうがしっくりきた。
クラブボクシングの基本レッスンは20段階あり、各3回ずつで計60回。
果てしなく長い道のりに感じた。
レッスン内容は、シャドーボクシングを6ラウンズ、
バック打ちは5つのコンビネーションを15×6セット、
ワンツーの連打も6セット。これは、思ったよりハードだ。
それでも不思議と耐えられた。その先で得るものが大きいのだ。
レッスン課程を終えた者やボクシング経験者は、
フリーでトレーニングをしていて、ミット打ちやスパーリングをしていた。
早く彼らのように、リングでボクシングをしたかった。
拳を交えて初めて仲間になれるような気がした。
ドネアや後にランニング仲間になるNNは、
茅ヶ崎のALA堀ノ内というジム出身で、体の使い方がまるで違い、思わず魅入ってしまう動きだった。
「彼らに追いつきたい。」
俺は人見知りをしない性格なので、ジムメイトとはすぐに打ち解けたが、
レッスンを終えて拳で語り合うようになると、予想通りその仲は更に深まった。
その頃には肥えていた俺の体は、だいぶスリムになってきていた。
ドネアとは練習後によく飲みに行った。
ドネアは、女だけのグループを見つけては必ず言った。
「あそこで飲んでる女の子達で、どれがタイプ?」
そんな彼だが、確かなボクシング眼と知識を持っていて、
時々アドバイスもくれた。
今の仲間達、ピーやま、会長、アセヲなども加わってきた。
やがて、オヤジファイトの存在を知った。
出場資格が33歳以上で元プロも参加するという、最高峰のスパーリング大会だ。
今から3年前、2010年の5月くらいだったろうか、
セイジがそのオヤジファイトに出場した。
俺はボクシングを始め5年が経過していて、この大会への出場を視野に入れていた。
「スピードのあるセイジがどこまでやれるか?」
俺はそこにも注目していた。
まさか、この大会で忘れかけていたあの顔を見ることになるとは・・・。
あしたにつづく
うーん、きな臭い裏社会が出てこないと筆が乗らない。
しかも、私の入会前のこと知らないし。
イワジョビッチ出てこないし。