ゲシュタルト心理学というものがあります。
詳しいことは勉強していないので分かりませんが、「全体的な構造(ゲシュタルト)」という意味で、個々の要素ではなく、全体を意味のあるひとつのまとまりとして重要視するという捉え方のことのようです。
要は「よいところもそうでないところもひっくるめて、ありがままの自分を認める」ってことのようです。
例えば下の写真をみると、
恐らく左の完全な円よりも、右の欠けた円に眼がいきやすく、それも円を描いている「足りている」部分ではなく「欠けている」部分に
眼がいってしまいます。
隣の芝生が必要以上に青く見えたり、友人の奥さんが綺麗に見えたりと同じで、幸せがそこにあるのに、他人と比べることによって、自分に欠けているものにあえて焦点を当て、必要以上に悩んでしまうってことなんでしょうね。
ボクシングで云えば、対戦相手より「足りている」素晴らしいところがあるのに、どうしても自分の「欠けている」部分に焦点がいってしまい無用に緊張したり、実力が出せなかったりということもあるのかもしれません。
スタミナはあるけどテクニックがないとか、ジャブは巧いけど強いストレートが打てないとかそれぞれ強み弱みはあるものです。
だから弱点を強化すべく練習するのですが、むしろ強みも弱みもひっくるめて認めて、「足りている部分」(スタミナをより強化して押し切って勝つ、ジャブだけで圧倒するとか)を強化するほうが強くなりそうな気もしますし、練習もきつく感じないのではと考えたりします。
11月に王座決定戦があるかもしれません。
確かに私に欠けている点は沢山ありますが、足りている部分もあると思うのです。
ですので、欠けている部分を不安視せずに寧ろ足りている円の部分が太線で描かれるよう精進して行きたいですね。