ヘッドのグラフィン360スピードMPをしばらく使ってみました。
一つ前のグラフィンタッチの世代のスピードMPとあまりに違って
扱いやすく、自分にも合う感じだったのでびっくりしました。
グラフィン360世代といえばどちらかというと苦手な部類の黄金
スペックのエクストリームでもとても良かったのですが、面サイズが
同じ100とはいえ、よりフレームが薄いスピードMPの方が低い弾道の
ボールを自然に打てる感じで快適に使える気がしました。
グラフィン360スピードMPを使っていて何が良かったのかといえば
なんといってもそのスピン性能の高さからくる安定性でしょうか。
ボールがコートに収まる安定性があるので、試合中でもしっかり振って
いける安心感は他のラケットよりもありました。
あと面サイズは100だけどフレーム厚が23mmというのも個人的には
絶妙なところで、パワー的に丁度良いバランスでした。
とにかく打っていてボールがちゃんとコートの中に収まるので、コートに
ボールを入れないと、みたいな余計な事にエネルギーを割かずにプレーに
集中できるというのは非常に楽でした。
以前ラケットに求めていた理想だと、面のサイズはミッドで95ぐらいで
フレームはブレード製法のボックス形状で、ガットは撓まずにフレームは
ある程度しなるの方が良い、みたいな感じだったのですが最近はそれが
ちょっと変化してきて、フレームはガッチリ剛性感が強くフレームも別に
しならなくてもよく、でもガットはある程度大きく撓んだ方が楽で
打ちやすいかも?という感じも出てきました。
比べるのも非常におこがましいですが、あのフェデラー選手でさえ
時と共に使用するラケットのフェイスサイズを90から97変更して
フレームもしならない感じになってきてますし、やはり好みというのは
変遷していくのかもしれません。
思っていたよりもとても良かったG360スピードMPですが、完璧な
ラケットなどないのか、少しだけ物足りないところも。
スピン性能が高くボールの収まりはいい反面、ボールの威力をちょっと
出し難いような感じがありました。
ラケットのトップにオモリを付けて調整してある程度はボールの
威力も出やすくなっていたと思うのですが、それでももう少しパワーが
欲しい感が。
もしかするとコートに収まりが良いというのと、ボールの威力が
出やすいというのはトレードオフな感じで、無い物ねだり的な
ことなのかもしれません。
でも最新の2020グラフィン360+スピードMPは少しボール飛びが
良くなり打感も更に柔らかくなっているという噂なので、ラケット
としての総合的な完成度という意味では最新の360+スピードMP
の方が少し上の可能性も。
それにしても自分に合うラケットを探すという事でいうと
今回のグラフィン360スピードMPはあのピュアドラVSを
超えるぐらいの適合具合なのかもしれません。
RA(フレックス)が63しかないということで、次の日に肘も全く
痛くならないし。
今回張ったガットの1.30mmのポリスターのエナジーターボも
丁度良くハマっていた感じでした。
ただやはりもうちょっと一発の威力も欲しい、という事で考えると
自分にピッタリのラケットの次期有力候補は同じヘッドの
グラフィン360スピードのPROの方なのかもしれません。
そして飛びと柔らかさがUPして扱い易さが向上したという新しい
360+の方のPROの方が適性がもっと高そうな予感も。
色々と考えてみようと思います。