素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

BEM

2019年07月16日 05時24分10秒 | 日記
妖怪人間ベムがまたリメイクされましたなぁ。
今度はどうなるんだろうか。

これまで再アニメ化されたり、コミカライズされたり、実写ドラマ化されたりしましたけど。
結末が変わってしまっていたりしましたからな。

元々の妖怪人間ベムはどんな話かというと。
科学実験の廃棄物から偶然生命が誕生することで生まれた3体の妖怪人間ベム・ベラ・ベロたちが、人間を助ける善行を積めばいつか自分たちも人間になれるんではないかと夢を見て。
世界を旅しながら、人間を襲う他の怪物たちから人間を守っていく話なんですが。

最終回でついに人間になる方法について気づくんですわ。
善行を積むのは一切無駄で、本当に人間になりたいなら生きた人間の魂を抜いて、その空いた肉体に自分たちの魂をねじ込めばいい、って。

で、一時は「どの人間になり変わろうか?」なんて自分たちが今まで倒してきた怪物たちと同じような思考をしてしまうんですけど。
引っ越し先を探しているときに、怪物たちが人間を食いものにしているのを目の当たりにして、それと戦って倒し、また気づく。

「俺たちが人間になってしまったら、こんな怪物たちと一体誰が戦うんだ?」

そして思うんですわ。自分たちが戦えるこの醜い身体で居続けないと、怪物たちは野放しになってしまうから。
人間になるのは諦めよう、って。
ここで「人間になりたいから人を助ける」という見返りを求めて戦う存在から、「自分たちがやるしかないから」と、見返りを求めず戦う真のヒーローになるわけですね。

そのとき、人を喰らう怪物(ベムたちが退治したやつ)の噂を聞きつけた人間たちが、中にまだ人を守るヒーローになることを決意した3体の妖怪人間が居るなんて知りもせず、怪物の根城になってた屋敷に火を放つ。
屋敷は燃え尽き、そしてその焼け跡から妖怪人間の持ち物が出てきて。

彼らは死んでしまったのだろうか?いや、きっとまだ生きているはず。キミの身の回りで起きた奇妙な事件が、いつの間にか解決したなら、きっとそれは彼らの活躍に違いない。

こんな感じのナレーションが入って終わるんです。
これが好きでね。

美しいじゃないですか。
エゴで動く普通の存在から、無私のヒーローになる、ってところと。
そして自分の目に見える範囲でしか判断できず、知らぬこととはいえ恩人たちを手にかけようとしてしまう愚かな人間。
高潔な3体の妖怪人間の姿と、愚かで弱く、大切なことがまるで見えてない人間の姿が良い対比になってると思うんですよ。

でもここのところ、あまりに救いが無いと思ったのか。
最後人間と分かり合ってしまう、みたいな改変がされてるリメイク版があったんですが。

今回はどうなるんだろうか?
気になってます。原作版のラスト、好きだから。

ベラが大人の女性から美少女に改変されてたり、ベロが無邪気な子供からちょっとヒネめのガキに改変されてたり。
原作からすると、ちょっとありえないレベルの改変されてますけど。

やっぱラスト、大幅に変わってしまうのかなぁ?