https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190318-00010005-sp_ctv-sctch略
突然割れる強化ガラス。その理由について専門家は、
「もともと強化ガラス自体、自然破損する可能性があるので、ガラスの厚みの6分の1以上に傷とか欠けがあると、全損する可能性がある」(コダマガラス 児玉雄司 代表取締役) 略
おととし9月、JR東海道線で走行中の電車の窓ガラスが突然割れ、女性1人がガラスの破片で軽傷を負いました。 さらにその数時間後、別の車内でも窓ガラスにひびが入っているのが発見されたのです。いずれの電車も使われていたのは“強化ガラス”でした。
強度が高いはずのガラス。ほかにはどんな弱点があるのでしょうか?
取材班は名古屋市消防局とNPO法人ミッションクラブの協力のもと検証を実施しました。先端が平らになっているハンマーと、とがっているハンマーの2種類で強化ガラスに衝撃を与えます。まず先端が平らなハンマーで衝撃を与えてみると、
「かなり力を込めて叩いたのですが、びくともしません」(記者)
“強化ガラス”は、面の衝撃には強いものの、点の衝撃には弱い性質があるといいます。
さらにその割れ方についても、ある特徴が。
“強化ガラス”の破片をよく見てみると、細かい粒状に割れていて、普通のガラスほど鋭利
一方で、上からのカメラでガラスが割れた瞬間を見てみると、破片が広い範囲に飛び散っている様子がよく分かります。
最も遠くまで飛び散った破片の距離を測定してみると、一番遠くの破片は2メートル80センチくらいのところまで飛んでいました。強化ガラスには、割れた際に広い範囲に破片が飛び散るという弱点もあるのです。
身近な生活用品にも多く使われる「強化ガラス」。ガラスに傷などが見つかった場合は、使用を控えるなど特性を理解した上で扱うことが重要です。