幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

起立性調節障害、進まない理解 腫れ物扱いでSOSも出せず

2020-10-06 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/articles/52cf8a3d2a5003c2c6f82e1ba615fd7c4c8889bf

 朝起きられなくなったり、立ちくらみがしたりする起立性調節障害(OD)。思春期に発症しやすく、学校に行けなくなる子どもたちも少なくない。ここ10年で病名は知られるようになったが、学校現場の対応はなかなか進まない。当事者たちの声から、どんなサポートがあればいいのか考える。 【グラフィック】起立性調節障害とは

■「何でって、戸惑われるのが怖い」

 クラスメートはみんな、病気の名前は知っている。1週間ぶりに学校に行くと、先生や友達が心配してくれる。「大丈夫かな」「しんどくないの?」―。広島市に住む中学2年の女子生徒(14)は、周りの気遣いに感謝する半面、腫れ物に触るような対応に胸が痛む。「私にどう接すればいいか、みんなきっと分からないんです」  朝、頭全体が締め付けられるような痛みがして起きられない。ふらついて制服のボタンが留められない。そんな体の不調に加え、この病気にはもう一つのつらさがある。外見からはどこが悪いのか分からない。だから、SOSを出しにくい。「えっ何でって、戸惑われるのが怖いんです」  本当は助けが欲しい。休んだ日のノートをコピーさせてもらえる友だちを持ちたい。テストの日程や時間を考慮してほしい。授業や課題提出がオンラインでできたらいい。何より「浦島太郎」にならないようにクラスの情報を知っておきたい…。いろんな思いを結局こらえ、言ってしまう。「全然大丈夫だよ」

■小学生の5%、中学生の10%が発症

 ODは珍しい病気ではない。日本小児心身医学会によると、軽症も含めると小学生の約5%、中学生の約10%が発症する。学会は病気への理解を広めようと、2005年に診断と治療のガイドラインを作成。本やテレビ、新聞で取り上げられる機会が増え、病名は少しずつ知られるようになった。  治療の第一人者で約1万人の患者を診てきたOD低血圧クリニック田中(大阪市)の田中英高院長によると、この10年で当事者の遅刻や保健室登校を認める学校はずいぶん増えた。「怠け」と誤解されることも減る傾向にはある。だが、病気と知っていても、その子にどんな配慮が必要かまで落とし込んで対応をしている学校は少ない。  田中院長は「患者の担任になって初めて症状を知り、個人で手探りの対応している教員がまだ多いのではないでしょうか」と指摘する。

■つらかった先生の熱意

 岩国市に住む中学1年の女子生徒(12)は、小学6年のとき、家まで誘いに来た担任の熱意がつらかったと話す。朝起きると動悸(どうき)や頭痛がひどくて学校を休むようになった。ODかどうか、まだはっきりしなかった頃。担任は毎日電話をかけてきた。  さらに、今度は家に迎えにやってきた。2日続けて来た日、母親(52)は「先生に申し訳なくて、学校に行かせてしまった」と悔やむ。ストレスが加わると症状は悪化してしまう。夕方、女子生徒は疲れ果てて帰宅。翌日から登校しようとすると体が拒否反応を示し、不登校になった。  女子生徒は「家に帰りたかったけど言えなかった。つらかった」と振り返る。ODは、周りの期待に応じようとする性格の子どもがなりやすい。母親は「先生が努力してくれるのは分かる。ただ、それが裏目に出ることがあるんです」と訴える。女子生徒は中学入学後も学校への拒否感が強く、欠席が続いている。  この女子生徒のように、不適切な関わりによって症状が悪化するケースは後を絶たない。うつ症状や不登校など、本来の症状とは異なる2次的な問題が起こり、社会復帰が難しくなる例も出ている。  しかし、田中院長は「重症でないODは、適切に治療すると、8割が3年以内に日常生活が送れる程度に回復します」と強調する。投薬のほか、大切なのは早寝や適度な運動を心掛けるセルフケア、ストレスの少ない環境づくりだ。「中でも子どもが長時間過ごす学校の影響は大きい。もっと変わってもらわないと」

コメントから

碓井真史 認証済み

 | 新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー報告

子供の心や行動に異変を感じた時には、まず第一に内科的問題を疑うべきです。内科的な検査で何もなければ、その時に初めて、心理的な問題を考えます。たとえば急激な成績低下の原因が、視力や聴力の問題だった場合もあります。子供は、体の不調を上手く表現できない時もあるのです。起立性調節障害も同様です。
心の問題で朝の体調不良があるなら、学校が休みの日には症状が見られなかったり軽かったりもします。そのような点からも、心の問題か体の問題かを考えることができます。いわゆる不登校かと思っていたら、実は起立性調節障害であり、その治療によって問題が解決する事例はあります。
ただ、問題が絡んでいることも多くあります。内科的な問題と心の問題の両方があるケースです。その場合には、両面からのアプローチが必要です。
熱心な先生は善意ですが、良くコミュニケーションをとり、保護者と学校の協力体制を作ることが大切でしょう。

 

>>小学生の約5%、中学生の約10%が発症する
これって結構な割合にも関わらず、周知されていないのは、きっと精神的な登校拒否と混同されているんでしょうね。
3年で完治するとか書かれているけれど、この年代で3年はきついだろうな。

息子の同級生に起立の子がいてほとんど登校ができてなかったけど調子が良い時は頑張って来ていた。
その時息子始めクラスメイトは毎日来てる子と同じ扱いをしていたそうで「おはよう」と顔見たら挨拶するくらいで「久しぶりやな〜」とか「困ってる事ある?」とか余計な事は一切言わなかったそうです。
「ノートが必要なら頼んで来るだろうからいちいちノートみる?とか言わない」って言ってましたし、こちらが気を遣うとその子に伝わってしまうのが良くないし友達だから普通に接するのが当たり前だと息子は言ってました。
ノートとか勉強の遅れが気になって仕方ないのならいくらでも教えるし、コピーもいつでもしてお家に持って行きますよってその子のお母さんや担任には伝えてる子供達は沢山いたようですが子供達はいたってその子には気を遣わないようにしていつも通りを貫いてました。
何が正解かわからないけど息子のクラスはこんな感じでした。

 

今まさに中2の息子が起立性調節障害でとても苦しんでいます。
発症してまだ5ヶ月ですが、毎日頭痛、吐き気で午前から、ほぼダウンをしていて学校に行く事が出来ません。
たまに体調が良い時は午後から学校に行く事があります。
周りやクラスメイトから中々理解されてもらえず、学校に行きたくない日もあります。
現在息子は学校と病院のカウンセリングを受けています。
息子はこの病気になって、毎日辛いと言ってます。
1日も早く元気になってもらいたいです。
もっとこの病気について、広めて欲しいです。
この記事を書いた中国新聞社さん…
本当にありがとうございました。

息子が中3から高校進学時にODになり、まさにこの記事のクリニックで診断してもらいました。
昼間の学校は無理やな、と当時通っていた高校を中退し、半年ほどプラプラして、どうするのかなーと思ってましたが、その年に夜間高校を受けて入学、それでも一年目はなかなか通学出来なかったり色々ありましたが、今はすっかり治り大学に通っています。
親として最初は色々心配もしましたが、若いうちに多少プラプラしててもええか!と腹をくくって開き直れてからは楽になりました。
同じ病気のお子さんを抱えててる方、いまはご心配でしょうが、いつか病気は治るし、勉強の手立ても昼間の学校以外でも色々あります。思い悩みすぎず過ごされてくださいね

高3の娘は診断されて5年目です。
全日制高校で頑張ってましたが、高2から症状が悪化し、今は通信制に転学しました。
薬を飲んでもほとんど効かず、楽しく通ってた高校もだんだんと辛いだけの場所に。
起立性調節障害は、メンタル面も崩壊します。始めは小児科だったのが不登校になり、今は心療内科で適応障害、発達障害グレーの診断もつき、娘の将来を考えると不安でしかないです。
起立性調節障害の対応、特性持ちの子供の自立への支援の仕方等を私も学んでる所です。しかし1番辛いのは、主人や祖父母が娘の症状を理解しないで怠けだと言い、母親1人であたふたしてる事です。

高1の娘がこの病気で苦しんでいます。中3の時には追い詰められ、誰も知らないどこかの雪山の奥に逃げたいと泣き出し、学校に相談して長期のお休みをいただき、私の田舎に3週間の逃避をさせました。中高一貫校に通っているため、幸いなことに高校受験がなく、学校側は、義務教育のうちに充分に休んでなるべく体調を整えましょうと理解して下さいました。これは本当に大きなことでした。
今も、遅刻の時は電話連絡はしなくてよく、欠席の時だけ連絡を入れるように計らって頂いています。これは学校から提案して頂いたことでして、親が学校に電話をしなければ、、、とか、何時間目までに行くと連絡したのに起きられない、、、といったことが本人のプレッシャーになるからだそうです。
友人関係にも恵まれたおかげで、なんとか高校生活を送っています。周囲の理解あっての今です。こちらのコメントを読みながら涙が出ます。皆さんを応援しています

私も小学生の時にこの病気と診断されました。
日常生活に不満もなく楽しく過ごしていたのに、朝起きた瞬間、突然重度の目眩で動けなくなったので恐怖でした。目眩が酷すぎて船酔いみたいになって戻したり、立ち上がるのはおろか寝返りさえできなかったです。
ですが1年ほどして、突然治りました。環境も変わったわけでもなく、何がきっかけだったのかもわかりません。動ける日はいつもどおり学校に行っていたので、身体の弱い子というくらいの認識や扱いはあったと思いますが、友人や先生、家族には普通通りにしてもらっていたのも良かったと思います。
苦しんでいるお子さんには、無理をしないこと・させないこと、学校に行けなど強要はしないようにしていただきたいです。自分の意思と関係なく金縛りにあったみたいに動けなくなるので…
今は投薬などの治療法があるようなので、少しでも闘病中の方々が良くなられることを願います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米CDCが再び空気感染の可能性に言及!「報告が一部に存在する」「症状がない人も他人に感染させ得る」

2020-10-06 | 医療、健康

新型コロナ空気感染の可能性、米CDCが再び言及
https://www.cnn.co.jp/usa/35160506.html

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は5日、新型コロナウイルスの感染経路に関する指針を再び改訂し、空気感染の可能性に関する情報を追記した。
CDCの声明では、「限定的かつ特異な状況において、新型コロナウイルスの保持者から6フィート(約1.8メートル)以上離れていた相手にウイルスが感染したという報告や、新型コロナウイルス陽性者がその場を離れた後に他人が感染したという報告も、一部に存在する」と認めた。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「セアカゴケグモ」今年も相次ぎ発見、かまれると全身に痛み広がる可能性

2020-10-06 | 徒然なるままに

もう消したかも分からないけれど、結構広がっているようなので、草むらで寝転がったり座ったり、しないほうがいい。河川公園などにもいるようだから。

https://news.yahoo.co.jp/articles/16523d263cdfddec6293127e3dddeeac7d388f7e

 特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」が、今年も相次いで見つかっている。発見事例は近年、増えており、岐阜県南部ではこれまでに22市町で確認された。かまれてけがをしたという報告はないが、各自治体が注意を呼びかけている。  6月30日と9月19日にセアカゴケグモの発見報告があった岐阜市の岐阜メモリアルセンター。9月28日、センターを管理する県スポーツ協会のスタッフ約10人が、球場の座席裏にセアカゴケグモがいないかどうか調べた。  今後も調査は続ける予定で、協会施設管理係の宮崎和行係長は「近くに民家があり、薬品による全面駆除は難しいが、人海戦術でチェックを強化し、安全対策を進める」と話す。  岐阜県や岐阜市によると、県内で初めてセアカゴケグモが確認されたのは2005年度にさかのぼる。14年度から主に県南部で発見報告が顕著に増えた。市町村から県に上がった報告は18年度の20件に対し、19年度は47件と倍増した。20年度は岐阜市で今年9月末現在、前年同期と同じ15件の発見報告が寄せられている。  セアカゴケグモは一般的に日当たりのよい暖かい場所に生息しているが、公園のベンチの下やプランターの底、側溝などにも潜んでいる可能性がある。  触るとかまれる危険を伴うものの、市販の殺虫剤で駆除できる。このため、自宅の庭で見つけても、冷静に対応することが必要だ。市は「日常に潜んでいるとの前提で注意してほしい。とにかく手で触らないことが重要。殺虫剤がなくても、慌てずに踏みつぶすなどして駆除してほしい」としている。  ◆セアカゴケグモ=毒をもつメスは背中と腹部に赤い模様があるのが特徴。体長は7~12ミリ。かまれると腫れたり、痛みが全身に広がったりする。オスは3・5~6ミリ。豪州や東南アジアなどに生息し、国内では1995年に大阪府で初めて発見された。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NYの日本人ピアニスト、暴行で大けが ファンら支援金

2020-10-06 | 徒然なるままに

ツイートからのところで、募金を掲載した件です

早く良くなって、演奏ができるようになるといいのですが。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bc637b57bfe40ae4edc0f6ec0ea2ab19ebb0b3cc

米ニューヨーク市で活躍するジャズピアニスト、海野雅威(うんのただたか)さん(40)が9月末に市内で集団暴行を受け、右肩骨折など大けがを負った。クラウドファンディングで約9万ドル(約950万円)の寄付が集まったが、再びステージに立てる見通しは立っていないという。 【写真】海野雅威さん=本人提供  5日に取材に応じた海野さんやニューヨーク市警によると、事件があったのは9月27日午後7時半ごろ。仕事を終えて自宅近くの地下鉄駅で降りたところ、改札にいた10代とみられる少年から突然、殴りかかられた。駅構外に逃げた後も追いかけられ、少年少女8人ほどから暴行を受けた。「チャイニーズ」と話す声を聞いたという。容疑者の逮捕には至っていない。  海野さんは事件後、目撃者が呼んだ救急車で近くの病院に運ばれ、右肩の骨折や全身の打撲と診断を受けた。命に別条はないが、全治は未定で、1週間以上たったいまも痛みがひかない状態という。6月に長男がうまれたばかりだが、抱きかかえることもできない。今後、活動を再開できるかもわからないという。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐ろしい…「ムチ打ち症」と診断されることの本当の意味に愕然

2020-10-06 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/articles/a79c91412ad8dc8102d370c3bdb1755ad3558301

事故の増加で症例が知られるようになったが・・・

交通事故の後遺障害におけるムチ打ち症の等級認定の難しさには、神経症状であるムチ打ち症自体が持つ難しさ、問題がある。この症例が公になったのは意外なことに自動車事故ではなく、第一次大戦後であった。戦艦のカタパルトから飛行機が発進する際、大きな加速度がパイロットにかかり、それによって頸部に損傷を負う事例が頻発したのである。米国のH.E.Croweがこの症例を総じて”Whiplash injury of the neck”と呼んだのが最初で、日本では昭和32年(1957年)に東北大学の飯野三郎教授によって「むちはたき損傷」として紹介された。 この症例が我が国で一般に知られるようになったのは昭和30年代後半から40年代の前半にかけてであった。当時自動車の保有台数が飛躍的に増加し、それにしたがって自動車事故も急増した。そこで追突事故による頸部の神経症例がにわかに注目を浴び、医学界ばかりでなくマスコミによって大きな社会問題として扱われるようになったのである。外傷などはほとんど見られない状況でも、事故後しばらくして痛みやしびれなどが襲ってくる。 重篤な症例をことさらにマスコミが煽って、難病、不治の病などと誇張された情報が流布された。そのように社会問題化したムチ打ち症だが、それではムチ打ち症とはどういう傷害であるか、どのような仕組みで起こっているか、有効な治療法は何なのかは、はっきりと特定されておらず、それがまた社会的な不安を呼び起こすことにつながったのである。

医学的に統一された診断名はいまだ存在しない

ムチ打ち症が世の中に認知されてすでに50年以上が経っているが、その定義と治療法、いずれに関しても決定的なものは存在しない。そもそもムチ打ち症という言葉自体が診断名として医学的に認められているわけではない。それは事故などの衝撃によって頸部などがムチのようにしなることで起こる様々な症状ということであり、臨床的な診断名ではなく受傷機転(傷害を受けたきっかけ)を示す用語に過ぎないというのが現在の医学的な認識となっている。 そこでムチ打ち症とは「骨折や脱臼のない頸部脊柱の軟部支持組織(じん帯・椎間板・関節包・頸部筋群の筋、筋膜)の損傷」と説明されるのが一般的であり、幅広い定義となっているのである。 ただし、この定義にも問題があって、実際に軟部組織が損傷しているかどうかもわからないことが多い。レントゲンやCTはもちろんMRIなどによってもなかなか異常が映り込まない。結局臨床的には病態が明らかになっていないというのが実情で、「頸部が振られたことによって生じた頭頸部の衝撃によって、X線上外傷性の伴わない頭頸部症状を引き起こしているもの」とされ、つまりは交通事故後、骨折や脱臼を伴わないが頭頸部症状を訴えているものは、総じてムチ打ち症として扱われているのが実態である。 そのため「ムチ打ち損傷」「ムチ打ち関連障害」「ムチ打ち症候群」「外傷性頸部症候群」「外傷性頭頸部症候群」「頚椎捻挫」「頸部損傷」など様々な診断名がつけられ、医学的に統一された確固とした診断名はいまだに存在していないのである。

定義があいまいで、病態・症状も様々なムチ打ち症

このような状況であるから、当然後遺障害の等級認定においても困難がつきまとう。ムチ打ち症が先ほど見たように軟部組織の損傷であるとすれば、やはり12級の器質的損傷や画像所見といった要件を満たすことは難しい。そればかりか被害者の訴える症状が事故によってもたらされたものかどうかの医学的な説明も困難な場合が多く、14級の認定さえ危ういのである。 問題はかように定義があいまいで、その病態も症状も様々であるムチ打ち症には、軽度のものもあれば、日常生活にかなりの支障をきたす重度のものまで幅広い症状が存在することである。確かに多くのムチ打ち症とされる傷害は3カ月以内で治癒することが多いのだが、難治性のものも存在するのである。それらをひとまとめにして、器質的損傷や画像所見が見られないという一点で判断し、後遺障害14級あるいは非該当にしてしまうのは、あまりに問題が多いといわざるを得ない。 さらに客観的な裏付けが難しいムチ打ち症ゆえに、被害者の精神的な影響に過ぎないという一方的な判断や、さらにいえば詐病の疑いにさらされる傾向があることも忘れてはならない。被害者がどれだけ痛みや不自由を訴えても、気のせいだとか治療費や後遺障害の補償目当てで嘘をついているのではないかということで、医師や保険会社から一方的に疑われてしまう。 これは後遺障害の認定だけでなく、症状固定にも大きく関わる問題で、不条理な嫌疑をかけられ精神的に不安定になってしまう被害者も少なくない。

現在の交通事故補償に影響を与えている「見解」とは?

ムチ打ち症が社会問題になった時は、マスコミの大々的な報道もあって必要以上に難治性がおそれられていたが、むしろ現在は逆にムチ打ち症に対するイメージは深刻なものではなく、比較的簡単に治るもの、それほどの難病ではないという意識の方が強いようである。それは多分に精神的なものの影響だとする見解や詐病的なものへの疑いも背景にあるようだが、このような認識のきっかけになり社会的にも医学的にも多分にその後のムチ打ち症に対する見方の転機になったと考えられるのが昭和43年(1968年)の土屋弘吉らによる発表である。 当時いたずらにその症状の深刻性と難治性を取り上げ社会不安が高まっている状況を受けて、その混乱に終止符を打つべくムチ打ち症に対して一つの見解を発表したのである。この内容が実に現在のムチ打ち症に対する医師や保険会社、裁判所などの見方や考え方の本質を表しており、典型的なものであると考えられるので、少し長くなるが以下に引用することにする。 「鞭打ち損傷という用語が本症の病理組織学的、また臨床所見と何等関係のない単に発生機転を示すにすぎない用語であり、近来、医師でないものの間にむしろ誤った用いられ方をして、社会的にも患者の側にも種々の誤解を起こしつつある事実に鑑み、当教室ではすでにこの用語を廃して、単に『頸椎捻挫』の病名を付することにしている」、「患者の本症に対する先入観を除き、本症が3カ月以内に80%以上は治癒するほどの治りやすいものであることを患者によく理解させ、患者を甘やかせることなく、絶えず積極的に心理的に誘導することを努め、神経症の発生を極力防止するよう努めたならば、本症の予後を良好にすることはさして難しい問題ではないと考える」※1 ※1 土屋弘吉、土屋恒篤、田口怜:いわゆる鞭打ち損傷の症状臨整外278-287、1968 ムチ打ち症が単に発生機転を示すに過ぎず、頸椎捻挫という病名を付すのはまだいいとしても、問題は後段である。「患者を甘やかせることなく、絶えず積極的に心理的に誘導することを努め」ればムチ打ち症を治すのは難しくないというのである。医師にしては何とも乱暴な決め付けだと感じるのは私だけであろうか? 逆にいえば患者を甘やかし、医師が必要以上に深刻に扱うから、患者がその気になって精神的にも落ち込み、症状がよりひどくなるといわんばかりである。つまりはムチ打ち症の多くは気の持ちようであり、それに周囲がいたずらに振り回されてはいけないということのようだが、この土屋弘吉らによるムチ打ち症に対する見解がその後の日本の医学界、保険業界、法曹界までに及んで、現在の交通事故補償制度における様々な壁となっていると考えるのである。

年間約130万件の調査を行う「損害保険料率算出機構」

確かにムチ打ち症と呼ばれるものの多くは数カ月の治療で改善することも事実である。そしてなかには精神的な抑うつ状態から、症状がさらに重く長引く場合もあるかもしれない。ただし、だからといってそのような被害者を詐病の疑いがあるとか、あるいは症状改善へ向けての積極的な姿勢が見られないなどといって、あたかも被害者側に非があるように断じることは避けるべきだと考える。 被害者にとってみれば交通事故は突然の予期しないトラブルであり、災い以外の何物でもない。事故によるショックはもちろんだが、事故後の様々な状況や環境の変化、手続きややり取りの煩雑さ、そして何より身体的なダメージとそこから来る不安やおそれ・・・。 とにかく日常では想像しえなかった様々なストレスを一気に受けるわけである。平常な精神状態を保てという方が無理がある。交通事故に関する医療も補償体制も、かかる交通事故被害者の特性を十分に考慮したうえで適切な対応をとることが望まれるのである。 さて、そのような観点から再び後遺障害認定の現場を振り返ってみよう。損害保険料率算出機構では年間で約130万件以上(平成25年度)もの等級認定に関する調査を行っている。これだけの数の依頼を処理しなければならないため、一つの事案にかけられる時間も労力も自ずと限界があるだろう。

「頑な」な等級認定が被害者にさらなる実害を…

同機構のモットーに「公平、迅速、親切」というものがある。とりあえず彼らが「親切」であるかどうかは本書を読み進めれば自ずと判断していただけるだろう。他の2つ、公平、迅速は交通事故補償の性質上最も望まれるところである。14級と12級の認定に関しても彼らはこの公平、迅速の原則を振りかざす。ムチ打ち症のような定義も病態もあいまいなものであればこそ、器質的損傷と画像所見があり、事故との関連性が医学的に証明できるものを12級、そうでないものは14級と機械的に振り分ける。 確かにある意味公平性を期すのであれば一切例外を認めず、要件を満たさないものはすべて14級、あるいは等級外にしてしまう方が手っ取り早い。しかし再三指摘するとおり、なかには日常生活に大きな影響が出るような難治性のものも少なくないのである。前回の記事で取り上げた土屋弘吉らの見解ですら、3カ月以内で治癒するのは80%以上としていて、100%と言いきってはいない。 原理原則だけに則った頑なな等級認定は、交通事故で様々な苦痛を受けている被害者にとってあまりに血の通わない冷たい対応であるばかりか、得られるべき補償を得られないという実害をもたらす可能性が高いといえるだろう。

谷 清司

コメントから

今は「頸椎捻挫」と病院ではカルテや診断書には記入しています。以前の記事を抜粋したようですが、医療は日々進化します。医学的な方面からも情報を提供してあげてください。

完全に治るまで数年かかりました。
事故から5年後に体調が悪く受診した時には「鞭打ちはそんなに続かない。気持ちの問題。メンタルでは?」と医者に言われ、治ったのに症状がある理由を聞いても「有り得ない」と畳み掛けるような対応。
この医者は交通事故の経験はないとのこと。
すぐに治ると一般的に言われていても経験者じゃなければわからない後遺症はあります。
詐病と思われてもどのような事故だったのかはそれぞれ違うのだから同じ鞭打ちでも程度も症状の持続も違うのは当たり前。
一括りにしないで欲しいですね。

身内が軽いムチウチになった時、経験者の方からは本当に親身に心配してもらいましたが、皆さん周囲には理解されにくく辛い思いを抱いていました。

人間の体は複雑で、検査に現れない不具合もたくさんあるはずですが、医者はそれは精神的なものだと言いますね。
保険会社もムチウチで保障すると膨大な額になるので抑えたい。
国も車が大きな産業だからか、刑事事件でないかぎり加害者の車には甘いです

私も事故に遭って、頸椎捻挫と言われて、半年で症状固定で終わり、それから3年首の痛みとともに体調が良くないです。他の方もやはりそうなんだな、と。
保険屋さんは、中立とか言ったけど、全然そうじゃない。まず、事故に遭ったら弁護士さんに相談が一番良かったのかな、と今は思ってます。保険で弁護士に相談できるようなのCMしてたので、そういうのも考えます。

昔、主人の運転する車の助手席に乗っていて、ブレーキを踏んだ所に後ろの車に追突されました。
その時は身体はどうも無くちょっと首が痛いかなぁといった感じで、追突した方も困ったなぁばかり言われて、怪我は無しと言う事で、車の修理だけと言う話に。
でも、私はいつまでも治らず、保険がきかず、自分で全額払って病院に通う羽目に。
とうとう、相手の保険会社に手紙を書いて、やっとの思いで、保険から出る様になりましたが、すぐに切られました。
その後、20年ほど経って、首から腕が痛くなってレントゲン撮ったら、むち打ちになった所の骨が大きくなって神経を圧迫していると言われました。
骨はショックを受けると大きくなるそうです。
甘く見ると大変な事になりますよ。

私の知っている人は、親子で仕事もせずに軽い追突で何度もむち打ちと言って荒稼ぎをしていたそうです。私がむち打ちを経験して握力もゼロのまま数年してようやく治ったが、最初は腕がプルプルと震え、家事も仕事も出来なくなったが医者は精神的だろうと、、、。中には本当に辛い思いをしている人も居ます。何故、保険金詐欺は許されて、むち打ちで人生を狂わせられた人がきちんと補償を受けられないのか疑問です

3日前にお仕事中にバイクで事故ってしまって今まさにムチウチで首肩腕が激痛です
事故った直後は痛いのは小指の骨折だけで全然平気と思っていたけど次の日起きたら家事すら出来ない痛みに…
相手が居る訳でも無くお仕事中の単独事故で最初は「これくらいならまぁ大丈夫」と転んだーくらいにしか報告しなかったので保険も使わず…
全身痛いのにお仕事も家事も休めないという
どんな事故でも後から痛みが出るという事をちゃんと考えておかないといけないんだな…と痛感中です

事故起きたときってアドレナリンかが出ちゃってるから、そのときは何も感じないんですよね…
痛くも無いし無敵感あるし…時間が立ってくると出てくるのがむち打ち、全身打撲
経験者です。
血が出てなくてもいたいんですよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネット通販で不正アクセス 押収パソコンから数千人分の個人情報

2020-10-06 | 徒然なるままに

https://news.yahoo.co.jp/articles/bca534eb6eecd0a46af4dff300b85a74fb9bc8a2

多くの人が利用するネットショッピング、定期的なパスワードの変更が必要です。 【古賀記者】 「容疑者はネット通販で他人のアカウントに不正アクセスし、高価な商品を購入していました」 これは、先月14日に不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕されたインドネシア人の自宅から押収されたものです。 男は、密売組織から入手した個人情報を利用し、他人のアカウントを使ってショッピングサイトに不正アクセスし自分宛ての商品を購入する犯行を繰り返していたと見られています。 男のパソコンなどからはパスワードやIDなど数千人分の個人情報が見つかっていて警察は、余罪についても調べています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツイートから10月6日の1 トランプに投与のデキサメタゾンは気分を上下させたり人格を豹変させる可能性を持つ&コロナで糖尿病薬DPP4阻害薬sitagliptinは糖尿病患者の予後を劇的に改善 他

2020-10-06 | 医療、健康

糖尿病薬DPP4阻害薬sitagliptinは糖尿病患者の予後を劇的に改善する
→RCTではなく後ろ向き観察研究ですが、素晴らしい成績が出ています。
脅かすつもりでお伝えするのではないのですが、
数は多くはないようですが、MISが成人にも認められております。
どうぞ、頭に置いておいてくださいますよう。
#SARSCoV2 感染に関連する成人の多系統炎症性症候群の症例シリーズ
—英国および米国、2020年3月〜8月
Case Series of Multisystem Inflammatory Syndrome in Adults Associated with SARS-CoV-2 Infection — United Kingdom and United States, March–August 2020
https://cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6940e1.htm

DPP4はSARS-CoV-2が感染する際にspike proteinと相互作用する事が報告されているようです。
DPP4阻害薬であるsitagliptinは感染阻止効果のみならず、抗炎症作用も示唆されているとの事。
日本でも承認されている薬剤です。

・2型糖尿病患者ではCOVID-19の予後が悪いことが報告されている。したがって糖尿病患者における新しい治療法を検討する必要がある。
・最近の研究で、SARS-CoV-2が気道細胞に侵入する際にspike proteinとDPP-4が結合する可能性が示唆されている。DPP4を阻害する事で予後を改善できる可能性がある

・DPP4阻害薬であるsitagliptinは免疫調節作用や抗炎症作用を持つ事も知られている。またsitagliptinはHCV増殖抑制、ケモカイン産生抑制、IL-6産生抑制作用も報告されている。高いDPP4結合親和性から、抗炎症作用を発揮することで膵β細胞を保護する役割も期待できる。

(方法)
・多施設、症例対照、後ろ向き観察研究。
・2型糖尿病患者のCOVID-19入院例に対して、インスリンによる標準的治療のみか、あるいはこれに加えて経口選択的DPP4阻害薬であるsitagliptinを追加した。
入院前の糖尿病治療薬は入院時に中止され、上記のいずれかで血糖コントロールされた。血糖値は140-180mg/dLでコントロールされた。100mg/dL未満でインスリンは中止された。
 sitagliptinの投与量は腎機能に従って決定した。その他の糖尿病薬は併用されなかった。
・各施設で年齢と性別をマッチさせたsitagliptin非治療群(対照群)を1:1でリクルートした。
・対象施設のCOVID-19患者の23%は糖尿病であり、うち基準を満たした1/3が研究対象となった。
・対象患者は全例肺炎症例であり、酸素飽和度は95%未満だった。

(結果)
・イタリア北部の医療機関に入院した2型糖尿病合併COVID-19の338例のうち、169人にsitagliptinが投与され、169人は標準治療を受けた。
・2群間で糖尿病罹病期間、腎機能、vital sign、糖尿病薬の使用、検査値、併存疾患等に有意差はなかった。臨床スコアや入院時の血糖値も差はなかった

・サブグループ毎の解析
嘘みたいに素晴らしいforest plotになっています。
年齢に関わらず有効だが、高齢者でより有効性高い
性別に関係なく有効
HbA1Cの高い重症度の高い糖尿病患者で有効性高い
BMIに関わらず有効だが、BMIが高いほど有効性高い

●日本の状況
→9月の4連休からほぼ2週間。
結論としては患者増は少なかったと読むべきかと。
マスク着用かつ大声を出さないなど一定の基準をクリアできる領域であれば、通常通り経済活動を再開できる事が証明されたのかもしれません。
ただし沖縄と北海道だけは現時点で注意が必要な状況に見えます。

→東京都の推移
東京都 新型コロナ 66人感染確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201005/k10012648771000.html
都内で新たに66人が新型コロナウイルスに感染していることを確認
都の基準で集計した5日時点の重症の患者は、4日より1人減って25人
33人は、これまでのところ感染経路がわかっていない
感染が確認された2人が死亡

本日の全国の感染数・推移
北海道36人、大阪31人、千葉22人、埼玉20人
沖縄19人、熊本14人、愛知12人、神奈川11人
10月5日 新たに確認された感染者数(NHKまとめ)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/

待ってらっしゃる方々を一気にPCR検査して頂きたいです。
特に大阪府。亡くなる方が多いんです泣き顔号泣号泣

イギリスは1日2万人超の新規感染者
累計が50万人ですから、1日で累計数の4%の患者数が出た事になります。
凄い増加速度です。
NY市の再増加も含め、やはり気候が感染力と関連する可能性が出てきているように見えます。
英コロナ感染者数50万人超す、1日で2万人以上増加

大統領選での戦略も考えているはずですが、発表に嘘がないとすると、
1) 大統領は肺炎を起こしており、
2) すでに病変範囲が広いか、もしくは病変の拡大傾向が見られている
と推測できるかと。
トランプ氏の容体、医療チームは「改善」強調−新情報で懸念も

またアメリカ国旗米NYタイムズによると、トランプ大統領の罹患判明後に直ちにPCR検査を行い陰性となったペンス副大統領夫妻が3度目の検査を受けたところ、再び陰性だった。ペンス氏はこの結果を受け、CDCのガイドラインに反し遊説を継続すると表明。水曜にはテレビ討論会にも臨む。

米紙ワシントンポストによると、トランプ大統領の討論相手の民主党バイデン副大統領も三度目のPCR検査でも陰性の結果が示された。ただしペンス氏、バイデン氏両候補とも、本来は隔離が必要な期間となる。
Biden tests negative for third time after debate, campaign says

WSJ日本語版、相変わらず英語版の半分もない。英語版ではこう続く。「トランプ大統領は側近の一人にたいし、側近らの陽性結果を開示しないよう指示していた」。ホワイトハウス内では職員の罹患は幹部にすら秘匿されていた。その幹部の一人ものちに陽性であることが判明した。

この幹部はトランプ陣営の選対部長を務めるビル・ステピエン氏だった。ステピエン氏は報道されるまで、大統領の最側近と言われるヒックス顧問の罹患を報されていなかった。ステピエン氏の罹患は10/2金曜、陣営側によって明らかにされた。官邸内では情報共有がなく「報道に齧りつく状態」だったという。

10/1木曜、トランプ陣営はニュージャージー州での屋内集金イベントを控えヒックス顧問を突如訪問団から除外。トランプ大統領は迅速検査の結果陰性となったため日程通りに実施されたという。官邸側がヒックス顧問の罹患を知ったのは当日。大統領を何名かの側近を除外して日程は敢行された。

10/2金曜、報道でヒックス顧問の罹患を初めて知った元NJ州知事のクリス・クリスティ氏は、自らもPCR検査を受け翌土曜には検査の結果が陽性であったことが判明。官邸には箝口令が布かれていたため当日まで罹患の可能性を考えず週の殆どをトランプ氏と共にしていた。そして「地獄の釜」が蓋を開ける。

これに先立つ9/26土曜、クリスティ氏と共にホワイトハウスのローズガーデンで行われた最高裁判事指名式典に参加したメンバーの罹患が次々に判明。ヒックス顧問を筆頭に、コンウェイ元顧問、共和党上院議員3名を含め少なくとも参加者のうち8名が罹患していることが判明したのである。(画像はCNN報道)

トランプ大統領の秘密主義は自身の入院後も続いた。その結果が、APが暴露したメドウズ大統領首席補佐官による「48時間が山場」報道に繋がった。専属医と首席補佐官それぞれの発表内容が異なるのもその為だった。WSJ誌によると、リークを知った大統領は“Who the f— said that?”と激怒したという。

10/4付アメリカ国旗AP通信。ニュージャージー州の保健当局、トランプ大統領がベドミンスターで催した自身が保有するゴルフコースでの集金イベントの参加者206名の経路追跡を実施。参加者ら全員に連絡し警戒を呼びかけ、とくに大統領と接触のあったスタッフには14日間の自己隔離を要請。

APによるとNJ州当局は10/2金曜の時点で参加者への連絡を開始。当局の声明によると集金イベントの参加者らには「初期の検査では偽陰性となる可能性が排除できないため」イベント後5~7日間は検査を行わないよう要請。ホワイトハウス側は、大統領はCDCガイドラインに則って物理距離を保っていたと主張


10/5付アメリカ国旗WSJ誌(日本語版)トランプ大統領が10/2深夜に公表したPRC検査の陽性結果は二度目の検査結果であったことが判明。検査結果が陽性であることを知りながらFOXニュースの番組に出演し「結果を待っている」と話していた結果は2回目の検査結果で、そのいずれも陽性だった。

 

デキサメタゾンは、患者に、人工的に自分が快方に向かっていると誤認させる向精神作用がある。
サンジェイ・グプタ医学博士
CNN New DAY

「トランプの無責任さには終わりがないようだ」
ペンシルバニア大の医療倫理・保健政策学部長を務めるゼイク・エマニュエル氏もこう批判。
「ご丁寧にも窓を閉め切った車にコロナ患者を乗せ、SPらを無用な感染の危険に晒した。ただでさえ彼らは日々命を張っているというのに。恥ずべきことだ。」
「あの大統領特別仕様SUVは、防弾だけでなく化学攻撃にも耐えられる密閉構造となっている。医療行為目的以外で(この密閉性)は内部でのコロナ感染のリスクをおそろしく高める。この無責任さにはまったく驚かされる。私の思いはその役割を余儀なくされたシークレットサービスの方々と共にある」

同スレ上に搭乗し2日前からトランプ大統領の治療状況についてつぶさに観察してきたアメリカ国旗エール大クリスタキス教授のスレ。デキサメタゾンが重症患者にのみ用いられるべきこと、医師は所謂「VIPシンドローム」を警戒し相手がVIPであっても適正な医療判断が必要である等、非常にに示唆に富む内容。
Nicholas A. Christakis
@NAChristakis
 · 10月3日
POTUS is now reported to have COVID symptoms, which, combined with his other baseline risk factors, is concerning. https://cnn.com/2020/10/02/politics/president-donald-trump-coronavirus-positive-test/index.html Most likely, he will recover, but the medical path is not assured and the political implications are substantial.

デキサメタゾン(通称”dex”)投与の是非について、ハーバード医科大のフライヤ元学部長がこう警鐘を鳴らす。
「医学的に正当化されるか否かにかかわらず、”dex”は実際に気分を上下させたり人格を豹変させる可能性を持つ。大統領という職責を持つ人物に係ることとして現実的に憂慮すべきことだ」
Jeffrey Flier
@jflier
 · 10月5日
Note- the President is on dexamethasone. Whether or not it’s medically justified, dex can and does cause mood swings, personality changes etc. This is a real matter of concern for the person in his role. twitter.com/jflier/status/…

トランプは大統領に戻れる状態ではない 
「デキサメタゾン」を投与されたら戦争も始めかねない。車でのこのこ出てきたのも副作用かも
https://newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94621.php

10/5スタンフォード大教授でかつて脳の手術の後に今回トランプ大統領が投与されたステロイド剤「デキサメタゾン」を投与された経験を持つダウバー教授。持続性のある薬でかつ万能感のようなものを持たせる危険な薬だとスレッドで力説。「トランプは執務執行不能となった」と繰り返し主張

ダウバー教授、スレッドの最後でタフツ大学の精神科学部長の解説ツイートを引用し、自身の脳手術の執刀を担当した全米三本の指に入る大学病院の脳外科医が述べた警告を交じえ、件の主張を繰り返す。
「この薬には深刻な副作用がありこれには躁病が含まれる。トランプは執務執行不能となった」

※参考情報※厚労省 ステロイド薬・デキサメタゾンを新型コロナ診療の手引きに追記 https://mixonline.jp/Default.aspx?t43/Default.aspx?tabid=55&artid=69612 「米NIHは6月25日に治療ガイドラインを改訂し、人工呼吸や酸素投与を必要とする新型コロナ患者への同剤の使用を推奨」
大統領の血中酸素濃度が危険水域に達したため投与された可能性がある

トランプが陽性になったあとでも頑固に記者に話すときはマスクを外していたマケナニー報道長官が陽性反応を示しました。

APによるとNJ州当局は10/2金曜の時点で参加者への連絡を開始。当局の声明によると集金イベントの参加者らには「初期の検査では偽陰性となる可能性が排除できないため」イベント後5~7日間は検査を行わないよう要請。ホワイトハウス側は、大統領はCDCガイドラインに則って物理距離を保っていたと主張。

10/4付アメリカ国旗AP通信。ニュージャージー州の保健当局、トランプ大統領がベドミンスターで催した自身が保有するゴルフコースでの集金イベントの参加者206名の経路追跡を実施。参加者ら全員に連絡し警戒を呼びかけ、とくに大統領と接触のあったスタッフには14日間の自己隔離を要請。

HPVワクチン。
「副反応のエビデンスはあるのか」とか「昨日食べたご飯のせいかもしれないだろう」とか医者(久住医師とか)が副反応で苦しんでいる被害者に詰め寄っていて、ワクチン副反応って本当に地獄だと思った。

10/6アメリカ国旗マケナニーホワイトハウス報道官も陽性。ツイッターで公表。直ちに隔離されるとのこと。トランプ大統領の周辺で陽性が確認されたのはこれで11人目となる。

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-trump-mcenany-idJPKBN26Q2FE?feedType=RSS&feedName=special20
マクナニー米大統領報道官も新型コロナ感染、症状はなし

ホワイトハウス報道官のケイリーも陽性だって。

菅首相が記者たち相手に仕掛けているのは「いつ、どこで、何を話すかを決めるのはオレだ」という「誰がボスか」の確認儀礼です。場所と時間と話柄を指定できる方が上位者なのだということを記者たちに刷り込んでいる。前政権との共通点は「三度の飯よりマウンティングが好き」ということです

【分割統治】欧米の植民地経営
〈イギリス〉
ナイジェリア国旗ビアフラ戦争もイギリス植民地時代の分割統治による東部のイボ族と北部のハウサ族との部族対立が最大の原因

〈ベルギー・ドイツ〉
ルワンダ国旗ルワンダ・ブルンジ国旗ブルンジにおいてフツとツチに格差をもうけ、少数派のツチを中間的な支配層とした。
ルワンダ虐殺の遠因?

【分割統治】19世紀以降の欧米の植民地経営
〈イギリス〉
インド国旗インドで、人種、宗教、地域の差異で分割した集団を互いに反目させることで長期の統治に成功。

ミャンマー国旗ミャンマーの少数民族問題長期化も英国の分割統治がビルマ族を抑圧して少数民族を優遇したことに始まる。

【分割統治】古代ローマ帝国
古代ローマ帝国は、支配下に治めた都市相互の連帯を禁じ、都市毎に応じて処遇に格差をつける分割統治によって、征服した都市からの反乱を抑えることに成功した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の研究チーム「新型コロナウイルス、人体の皮膚に9時間“生存”」…「インフルエンザの5倍」=韓国報道

2020-10-06 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/articles/fdbf31ffffd60451aa2857e66dd5ad7b5c9556c0

新型コロナウイルスが人体の皮膚に、最長9時間以上生存するという研究結果が出た。これはインフルエンザウイルスの約5倍ほどで、「手洗い」などの衛生守則が伝染予防に与える影響が大きいことを示唆している。 【写真】もっと大きな写真を見る 3日、京都府立医学専門大学院の研究チームは、国際医学ジャーナル「臨床感染症“Clinical International Diseases”」に出した論文で、A型のインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスが人体の皮膚を含めた、様々な表面に生存する時間を比較研究し、先のように発表した。 この研究チームによると、新型コロナウイルスが人体の皮膚で生存する時間は9.04時間となり、同条件でのA型インフルエンザウイルスが1.82時間生存したのに比べて、5倍長かった。 ただ 手の消毒を含めエタノールで拭いた人体の皮膚では、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスは共に、15秒で完全に非活性化された(死んだ)という結果が出た。 この研究チームは「人体の皮膚に9時間生存する新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスに比べて接触による伝染の危険が高く、大流行が加速する可能性がある」とし「新型コロナウイルスの感染拡散を防ぐためには、適切な手の衛生管理が重要だ」と結論づけた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

C型肝炎ウイルスの発見は何がすごいのか? ノーベル賞受賞の功績 画期的な治療薬が生まれた背景

2020-10-06 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamototakehito/20201005-00201639/

5日、ノーベル医学生理学賞が、ハーベイ・オルター氏、マイケル・ホートン氏、チャールズ・ライス氏の3人に贈られた、と発表されました。

その業績は、「C型肝炎ウイルスの発見」でした。

C型肝炎ウイルスとは、どんな病原体なのでしょうか?

どんな病気を引き起こすのでしょうか?

簡単に解説してみたいと思います。

肝臓にできるがんの原因とは?

肝臓がんの原因は何であるか、ご存知でしょうか?

「肝臓の病気」と聞くと、アルコール(お酒)を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、「実は肝臓からできるがんの大部分はウイルス感染症が原因である」と言うと、驚かれる方は多いのではないでしょうか?

肝臓は、さまざまなタイプの細胞で構成されています。

肝臓を構成する細胞ががん化してできるがんを、「原発性肝がん(以下、肝がん)」と総称します(他の臓器から転移してできたものは「転移性肝がん」)。

そのうち、“肝細胞”ががん化してできたものは「肝細胞がん」で、世界的には、これが肝がんの約80%を占めます(我が国では94%です)(1)。

肝臓を構成する胆管の細胞ががん化してできた「肝内胆管がん」など、他のタイプと区別するのは、原因も治療も予後も違う、全く異なる病気だからです。

さて、この肝がんの大部分を占める肝細胞がんですが、その原因の70~90%はB型肝炎ウイルスかC型肝炎ウイルスによる感染症です(2)。

我が国では、約7割がC型肝炎、約1割はB型肝炎とされています(2)。

ウイルス感染によって肝臓に慢性的な炎症が起こり、肝細胞が破壊、再生を繰り返すうちにがん化する。

これが、肝細胞がんが引き起こされる仕組みです。

したがって、多くの場合、肝がんができた肝臓は慢性的な病気(慢性肝炎や肝硬変)を抱えています。

多くは10年や20年といった長い時間をかけて肝臓が蝕まれ、傷んだ状態にあるのです。

かつては「存在しなかった」C型肝炎

実は、現在「C型肝炎」と呼ばれている病気は、かつて「非A非B型肝炎」(つまり、“A型でもB型でもない肝炎”)と呼ばれていました。

A型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスが同定され、診断法が確立してもなお、“これらが関与しない未知の肝炎” が存在したからです。

しかも、この肝炎は多くが慢性化し、肝硬変、肝がんへと進行する、恐ろしい特徴を持っていました。

これが「C型肝炎」という病気として定義されたのは、ほんの30年ほど前のことです。

1989年に初めて、C型肝炎ウイルスが発見されたからです。

これを契機に、ウイルスの検査が可能となり、C型肝炎の診断につながりました。

これが、今回のノーベル賞受賞の功績です。

ちなみに、「B型肝炎ウイルスの発見」も1976年にノーベル賞を受賞しています。

治療薬の開発につながった

体液や血液を介して感染するB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスは、特に私たち医療従事者にとっては大きな脅威です。

ワクチンのあるB型肝炎とは異なり、C型肝炎にはワクチンがありません。

しかし近年、直接作用型抗ウイルス薬(Direct Acting Antivirals;DAA)と呼ばれる画期的な治療薬が生まれ、C型肝炎の95%以上が治癒を目指せるようになりました(1)。

「飲み薬でC型肝炎が治る」など、ひと昔前ではとても信じられなかったことです。

今回の受賞は、こうした近年の目覚ましい治療の進歩も背景にあったのでしょう。

現在、全世界で7000万人以上がC型肝炎に罹患しているとされ、毎年40万人近くがC型肝炎関連の肝疾患で死亡しています(1)。

WHOは、2030年までに新たなウイルス性肝炎感染者を90%減らし、ウイルス性肝炎による死亡者を65%減らすことを目標にしています(1)。

C型肝炎ウイルスの発見は、その礎となる偉業と言えるのです。

https://keiyouwhite.com/liver-cancer

上原正三さんが肝臓がんで逝去、意外に知らない肝臓の病気、3つの知識

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぽちっと宜しくお願いします。


人気ブログランキングへありがとうございました。