5歳の娘、リリが「おかあさん、蚊にさされてる」という。
どこ?とのぞいたら、自分の手や足ではなく、赤いしぼみかけた風船をさしだした。
「ここ。蚊にさされてるでしょう。」
と言って、風船の底(結んである空気入り口とは反対側)を見せてくれた。
・・・確かに。
風船のその部分が蚊にさされた皮膚のように、ふくらんでいる。
「大丈夫、風船は蚊に刺されたりしないよ」と言っても納得しない。
「だって・・・おかあさん、蚊に刺されてるでしょう?この風船。」
このくり返し。
仕方ないので、調子をあわせることにした。
「じゃあ、薬を塗ってあげることにしようか。」「うん。」
薬箱からワセリンをとって蓋を開けて渡した。
「たくさん塗りすぎたらダメだよ」と注意もして。
リリは指先に少しだけワセリンをとり、丁寧に風船の表面に塗りこんだ。
「薬ぬったところが、めだってる!これで治るよ!」と喜ぶリリ。
さぁもう寝る時間、と寝室に行かせた。
明日、蚊に刺されて薬を塗った風船のことを思い出すかな?
どこ?とのぞいたら、自分の手や足ではなく、赤いしぼみかけた風船をさしだした。
「ここ。蚊にさされてるでしょう。」
と言って、風船の底(結んである空気入り口とは反対側)を見せてくれた。
・・・確かに。
風船のその部分が蚊にさされた皮膚のように、ふくらんでいる。
「大丈夫、風船は蚊に刺されたりしないよ」と言っても納得しない。
「だって・・・おかあさん、蚊に刺されてるでしょう?この風船。」
このくり返し。
仕方ないので、調子をあわせることにした。
「じゃあ、薬を塗ってあげることにしようか。」「うん。」
薬箱からワセリンをとって蓋を開けて渡した。
「たくさん塗りすぎたらダメだよ」と注意もして。
リリは指先に少しだけワセリンをとり、丁寧に風船の表面に塗りこんだ。
「薬ぬったところが、めだってる!これで治るよ!」と喜ぶリリ。
さぁもう寝る時間、と寝室に行かせた。
明日、蚊に刺されて薬を塗った風船のことを思い出すかな?