今年上半期・直木賞作品。
澤田 瞳子 著
明治 22年
画鬼とまで 畏れられた、川鍋暁斎が 亡くなるところから 話は始まる。
娘・川鍋暁翠 。 表紙は その暁翠の作品。
大正 12年の 大震災も 体験し 話は大正13年の冬まで 続く。
偉大な 父の 画業を継ぐ定めとなって 苦悩する暁翠の人生を描いているのだが
才能を継ぐ ことは 果たして 可能だろうか~~
震災に遭ったときに まっさきに 子供の安否を心配することさえ 画家に不適応と、わが身を鞭打つ 暁翠さんの真面目さに
読んでいて 胸が痛い。
直木賞に相応しい作品。