SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ニヤ検診に行く

2019-04-16 20:43:15 | ニコとニヤの日常
昨日はニヤの検診に行って来ました。


「イヤな思いをさせられました」

一番気がかりだったのは心臓が悪化していないかなということだったのですが
レントゲンも心音も6ヶ月前と変化なし! よかったー!

そして1年ちょっと前に初期の関節炎と診断されて薬も処方されていたのですが
先生が「関節炎らしき様子が全然ないんだけど」とビックリしてらっしゃいました。

関節炎と診断された時、いつもの先生(今回の先生)がいなくて、短期で来ていた臨時の先生だったんですよね〜。

ニヤが痛い思いをしてはかわいそうだからと思って処方された薬をしばらく与えつつ、
サプリメントも食餌の内容も見直してしばらくしたら「あれ?前より脚がしっかりしてない?」と気づき
試しに関節炎の薬も止めてみたところ、支障があるように見えなかったんですね。
薬を止めて半年近くなり、先生も上記のように仰ったのでホッとしているところです。

関節炎のサプリメントと食餌の内容は、近いうちに記録を兼ねて書きますね。

でも良いこと尽くめではなくて、先週末ニヤの陰部に膿のようなものが出ているのを見つけて
「これは先生に相談しなくては」とその場ですぐ写真を撮って、それを見てもらいました。


「写真だけ持って来ればよかったのに」

心臓の診察してもらわないといけないんだから、そういうわけにはいかんのだよ。

診察をして、多分軽い感染症でしょうとのことで抗生剤をもらって来ました。
定期検診のために尿も血液も検査してもらうので、詳しいことは検査の結果待ち。

ニヤの心臓のためにと思って使っているサプリメントはリストにして持参。
毎日与えているのは以下の通りです。
  • タウリン  250mg
  • Lカルニチン 250mg
  • CoQ10(還元型) 25mg
  • ブレンドハーブチンキ
ブレンドハーブチンキの内容を書いて持って行くのが面倒だったので、これも画像で持参。



ホーソンベリーの実と葉、マザーウォート、ネトル、ツルドクダミの塊根、シサンドラの実、
ゴツコラ、ジンジャーです。
これは心臓専用にブレンドして市販されているものです。
使い始めて1ヶ月くらいなのですが、効果が出ていると考えてもいいのかな?
このハーブの詳細も近いうちに整理して書こうと思っています。

その他にはフィッシュオイル とコセクイン。
先生から「パーフェクト」のお墨付きを頂いて、ちょっと鼻の穴を膨らませてました😤 



「いつも私の鼻の穴のこというけど、おかーさんも膨らませるんじゃない!」

前回のニコの検診みたいに、勝ったつもりでいたら血液検査の結果に打ちのめされるなんてこともあるので
まだまだ油断はできませんが、心臓と関節炎のことは本当にホッとしました。

病院が大嫌いなニヤはずっとキューキュー泣いて訴えていたのですが、
先生やスタッフの方に撫でられるとチュウしてたので、思ったよりは切羽詰まってないなと、
ちょっとホッとしました。私が撫でるより、よその人に撫でられる方が嬉しいみたい😭 


「どこ行ったのかと思ったら病院だったんだ。それならいいや。」

戻ってきたニヤの全身を嗅ぎまくってチェックして納得した様子だったので、ニコはきっとこう思ってる。

明日は自分が検診で血液検査。でも自分のことよりニヤの結果の方が心配。



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『ココカラ』のお知らせだけ

2019-04-14 23:50:18 | ごあいさつ/お知らせ





「あたしたちの話じゃないんだけど」 「今日はお知らせだけなんだって」

犬のココカラの新しい記事が更新されています。


私もね、過去のことを振り返って反省することばっかりなんですが、
犬が何かを怖がるということに改めて向き合おうというお話です。
読んでみてね。

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ドッグフードに配合されるオメガ脂肪酸について

2019-04-12 23:16:01 | ドッグフード原材料シリーズ
最初にお知らせ
除草剤の成分グリホサート がペットフードから検出された件について思うところを「アメリカの犬たち」のブログに書きました。



ドッグフードの原材料を一つ一つ見ていく記事を、今まで合計10回書いてきました。
その中で亜麻仁が登場するたびに「オメガ3脂肪酸を多く含んでいますが
犬は植物性のオメガ3脂肪酸をうまく活用できない場合が多いので
フィッシュオイル などで補うことをお勧めします。」と書いていました。

この点について、一度詳しく書いておこうと思います。

「あら、久しぶりにオイルの話?」

そうだね、オイルの話はずいぶん前にも何度か書いてるけど、復習を兼ねてね。

犬でも人間でも、オイル=脂質は重要なエネルギー源であり、体内で様々な働きをする栄養素です。
脂質はモノグリセリドと様々な種類の脂肪酸によって構成されています。
脂肪酸には体内で合成できるものとできないものがあり、合成できないものは食物から摂取することが必須です。
これが必須脂肪酸です。必須脂肪酸にはオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の2つの系統があります。

オメガ6系脂肪酸の代表的なものはリノール酸とアラキドン酸です。
リノール酸はひまわり油、紅花油、ごま油、大豆油、コーン油、グレープシードオイルなど、
一般的に料理に使われるオイルに多く含まれています。
アラキドン酸は卵黄、レバー、肉類に多く含まれているので、市販のドッグフードを食べていて
オメガ6系脂肪酸が不足することはまずありません。




「ピーナッツバターはオメガ何?」

ピーナッツバターはオメガ6系脂肪酸だよ。プロテインも豊富だね。


さて、メインテーマのオメガ3系脂肪酸です。
代表的なものはアルファリノレン酸とドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)です。
アルファリノレン酸は亜麻仁油、シソ油、エゴマ油に多く含まれています。
DHAとEPAは魚の油の成分としてよく知られていますね。

犬でも人間でも、アルファリノレン酸を体内で活用するためには、EPAに変換する必要があります。
人間はこの変換のための酵素を分泌して、EPAを得ることができます。
犬ではこの酵素が少ない又は働きが弱いため、アルファリノレン酸から十分な量のEPAが得られない場合が多いのです。

(ちなみに猫はこの変換のための酵素を持ちません。
ですから猫にはオメガ3系脂肪酸は必ずDHAとEPAとして与える必要があります。)

上記がドッグフードの原材料に亜麻仁以外のオメガ3系脂肪酸の摂取源が見当たらない時に
「フィッシュオイル をお勧めします」と書いている理由です。

また、オメガ3を多く含むオイルはどれも皆、酸化しやすく熱に弱い性質があります。
フィッシュオイル を配合しているフードでも、高温調理された後にどれだけの効力があるかは疑問な面もあります。
原材料一覧にフィッシュオイル と書かれていても、サプリメントなどで補給することは意味があります。


(image via https://pixabay.com/users/stevepb-282134/ )

けれども魚にアレルギーがある犬では、フィッシュオイル が摂取できない場合があります。
魚以外ではオキアミの一種クリルオイルも良いDHAとEPA源ですが、乱獲により減少しているという背景があります。
他には関節炎に良いと言われる緑イ貝もDHAとEPAを多く含む食品です。

クリルも緑イ貝も含めてシーフード全般がアレルギーでダメという場合には
海藻由来のDHA&EPAというサプリメントも市販されています。

 

オメガ6系脂肪酸は皮膚のバリア機能や免疫系、各臓器、血液の機能を正常に保つ調整役として必要です。
けれど摂りすぎると、炎症反応を促進しアレルギーや関節炎を引き起こすという面もあります。
オメガ3系脂肪酸はオメガ6の暴走を引き止める抗炎症作用を持っています。
オメガ3には他に免疫機能の調整、脳や神経組織の機能維持など重要な働きがあります。

先にも書いたように、ドッグフードを食べている犬にオメガ6が不足することはまず無いのですが、
オメガ3は「酸化しやすい」「摂っても活用できない」などの理由で不足しがちです。

これが、ドッグフードの原材料を見た時に「このオメガ3は犬が活用できない!フィッシュオイル などで補給を!」と毎度のように書いている理由です。

オイルの話は奥が深くて、リノール酸とガンマリノレン酸の関係などもとても面白いのですが、
それはまた今度にします。
愛犬の皮膚の状態のことで悩んでいる方は、オイルの見直しをすることで改善する場合も多いんですよ。


※参考URL







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見上げる犬

2019-04-10 14:50:19 | ひとりごと
犬が何かを見上げている時の横顔が好きなんですよ。

「トカゲが木に登って行った......。」


ニコは風が吹いてくる方向に向けて鼻先を上げてスンスンするのが好きです。

「遠くでお肉を焼いてるニオイがするよ」

思慮深そうな顔をしていても、考えてるのは多分こういうことだな。



「上向いたお顔が好きなら上向くから、ほらオヤツください!」
「あんまり上向いてると肩がこるわよ」

犬って人間の方を見上げる姿勢が多いから、本当に首から肩甲骨にかけて凝りやすいそうです。
「そうなんだ〜」と思って、ニコニヤの首から肩のマッサージをしたりするんですが
私の肩も誰か揉んで欲しいもんだとしみじみ思います。

ところで、話は変わりますが、
ドッグフードの原材料シリーズ、現在予定しているのは次の通りです。
  • gather
  • 吉岡油糧
  • ナチュラルハーベスト
  • アーガイルディッシュ
  • ディッシュウエステリア
  • Pochi
  • ビタワン
  • ピナクル
  • AATU
  • ジウィピーク
  • アイムス         (コメント欄でリクエスト頂いた分追記しました)
  • Butch
  • アランズナチュラルドッグフード(ラム)
  • オーブンベイクドトラディション
  • ウルフブラット
  • フォルツァ10

他にリクエストや「前にリクエストしたのに抜けてる!」など有りましたら、コメント欄からお知らせください。


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ドッグフードの原材料を見てみよう〜ファーストチョイス

2019-04-07 23:50:53 | ドッグフード原材料シリーズ

ドッグフード原材料シリーズ 第10回目です。
 

今回はかなりお求めやすい価格のファーストチョイスです。色々種類があるのですがラム&ライスをピックアップしました。
ファーストチョイスはカナダの中規模のペットフードメーカーです。
興味深いのは、カナダ本国で売られているものと、原材料のレシピがけっこう違います。
同社の日本のサイトでは「日本の犬・猫の生活環境を考慮して調整」と書かれていますが
率直に言って、カナダ本国の方が品質が良さそうです。

アメリカではほとんど販売されていないようで、Amazon.USを始めとする通販サイトなどで検索しても出てきません。
小売店でも見たことがないです。

価格帯で言えば、ペディグリーや愛犬元気などのグループと、ニュートロの中間くらいで、
 ちょうどこの辺りは競合商品が少ないんですね。
多分、競合の少ない価格帯をターゲットにして、それに見合うレシピに調整したのかなと推測します。


「前置き長くない?」

あ、そうですね。でもこの前置きは後の原材料の考察にも関係があります。
では本題に入ります。

ラム肉、米、コーン、全粒オート麦、全粒大麦、コーングルテンミール、鶏脂、

ビートパルプ、たん白加水分解物、大豆レシチン、魚油(DHA源)、酵母、

乾燥トマト(リコピン源)、全粒亜麻仁(オメガ3・6脂肪酸源)、マンナンオリゴ糖、

乾燥チコリ(イヌリン源)、ユッカ抽出エキス、L-カルニチン、

ビタミン類(A、D3、E、C、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)

ミネラル類(カリウム、リン、ナトリウム、クロライド、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガン、セレン、銅、ヨウ素)

酸化防止剤(ビタミンE)

海外メーカーのフードの多くは、原材料一覧はほぼ同じなので本国のものと日本のものを比べて書いているのですが
前述の通り、日本用に調整しているとのことですので、原材料に関していくつか推測が入ります。

まず一番最初のラム肉、これは生の肉ではなくラムミールだと思われます。
生のラム肉ではこの価格は無理ですし、カナダレシピでもラム肉ではなくラムミールが使用されています。
ラムミールは、枝肉から人間用の食肉を切り分けた後の残った肉と骨を加熱して脂肪を搾り、乾燥させて挽いたものです。
タンパク質が凝縮した形で含まれます。

2番目の米、これは多分ブリュワーズライス、日本語ではひきわり米と表記されることが多い、
精米や保管の際に割れたり欠けたりした米が使われていると思われます。
カナダレシピに使われる米は玄米またはブリュワーズライスのどちらかで、
玄米を使っているならそう表記されるだろうと思いますので。

コーンはドッグフードの原材料としては歓迎されないことが多いですね。
意外と栄養豊富で炭水化物の他にタンパク質も豊富です。
だから安価なフードでは多用されているわけですね。
タンパク源としては必須アミノ酸のトリプトファンが少ないので、犬にとって理想的なタンパク源ではありません。

全粒オート麦も、炭水化物とタンパク質の両方を含みます。
その他にビタミンB群やミネラルも多く含む栄養豊富な穀物です。
全粒大麦は炭水化物源ですが、食物繊維が豊富なため、血糖値の上昇が緩やかな低GIフードです。

次のコーングルテンミールもコーンですが、タンパク質だけを取り出したものです。
料理などに使うコーンスターチを取った後の残りの部分を乾燥させたもので、
犬にとっては意外と消化が良いと言われています。
ただ、先にも書いたようにトリプトファンの少ないタンパク源なので何らかの対策が必要です。

ラムミールの後に、4種類の穀類が使われており、不溶性の食物繊維も多めです。
さらにコーングルテンミールを含めると動物性タンパク質のラムよりも穀類が多く含まれると思われます。
つまりこの製品のタンパク質のうち、かなりの部分を植物性タンパク質が占めています。

鶏脂、チキンの脂ですね。チキンミールを作る際に搾った脂肪が使われることが多いです。

ビートパルプはビート(砂糖大根)から砂糖を取るために搾った後の繊維です。
水溶性と不溶性の食物繊維を含みます。

タンパク加水分解物、植物性または動物性のタンパク源を塩酸または酵素で分解してアミノ酸加工物にしたもので旨味の元です。
食いつきを良くするために最後の仕上げ工程で吹き付けられることが多いです。

大豆レシチン、これは今まで原材料シリーズを書いてきた中で初めての登場です。
レシチンは、大豆と卵黄に多く含まれることが知られているリン脂質(リンを含む資質)の一種で、細胞膜や神経組織を構成します。
レシチンにはビタミン様物質のコリンが含まれます。
コリンは脳の機能、細胞膜の構成と補修に不可欠な栄養素です。
大豆から作られているので、ドッグフードの原料としては非難されることも多いのですが
大豆アレルギーがない限り決して悪いものではありません。
ただ食品からレシチンを摂りたい場合、犬には卵黄の方が体に馴染むでしょう。

魚油、書いて字のごとく魚の油です。犬にとっては一番良いオメガ3脂肪酸の摂取源ですね。
この価格帯で魚油が配合されているのは立派です。

酵母は酵母菌、イースト菌など菌類です。ビタミンやアミノ酸を多く含みます。

乾燥トマトというのはトマトジュースなどを搾った後の繊維を乾燥させたものです。
リコピン源と書かれており、それも確かにそうなのですが、メインは食物繊維です。

全粒亜麻仁、フラックスシードですね。食物繊維やビタミン類も豊富ですが、オメガ3と6脂肪酸の良い摂取源です。
ただし植物性のオメガ3脂肪酸は犬では体内で活用できない個体も少なくありません。

マンナンオリゴ糖は酵母の細胞壁から取り出された糖類で、腸内の悪玉菌を吸着して排出し、
腸内環境を良好に保つ不消化性の食物繊維です。

乾燥チコリはハーブの一種ですが、水溶性食物繊維のイヌリンを多く含みます。
利尿作用と食物繊維の働きで、余分な水分や老廃物の排出をサポートするため肝臓や腎臓を緩やかにサポートします。
ガスを排出する働きもあるので、オナラが増える場合もあります。

ユッカ抽出エキスは、リュウゼツラン科の植物ユッカの根茎のエキス。
抗炎症作用や便のニオイを抑える働きがあります。

カルニチンはビタミン様物質で、脂質の代謝を助ける役目があります。
Lというのは合成の方法を示す記号です。

ビタミン類は見ての通りですね。
ミネラル類はカナダのサイトを見ると、全部タンパク質と結合させて吸収しやすい加工がされた良質なものです。

酸化防止剤にビタミンEが使われていることはプラス材料ですね。


「ふ〜ん、で?どうなの?いいフードなの?」

ギリギリまで原材料のコストを落としているけれど、合成保存料や着色料は使われていないし、
フィッシュオイルや酵母、ユッカエキスなど、プレミアムフード並みの添加物が配合されていたりと
価格の割にポテンシャルの高いフードだという印象です。

ただし、穀類が多過ぎるのは先にも書いた通り。
植物性のタンパク質が多く、動物性タンパクもミールのみなので、アミノ酸のバランスが良くないと思うのですが
タウリンやメチオニンなどのアミノ酸が添加されていないのもちょっと気になります。

アミノ酸を補うため、ゆで卵やヨーグルト、茹でたお肉や魚などの動物性のものをトッピングすることを強くお勧めします。
またすりおろしたニンジンやリンゴ、茹でたブロッコリーなどをトッピングすることで、抗酸化物質も補うことができます。

足りないものを家庭で補えば、意外と使い勝手の良いフードかもしれません。




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