神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.418 私はイヤだ

2025-02-25 00:41:03 | 雑評
(1)世界も、国内も、日常生活も、見通しにくい状態になってきているのを感じる。
 世界で独裁者が居座り、大きな国際犯罪もはびこっている。これは、「国内で」といっても、そうは変わらないと思う。その独裁者や諸問題を処するのに、トランプ氏のような「新常識人」を待たないといけないとしたら、それはどうしたことだろう。これはわれわれの無気力を示すものでしかないのではないか。
 私は、広津和雄の「散文精神」を指針とするものだ。どんな時でもへこたれず、めげずに自分のできることを励むつもりだが、それはただ黙々と下を向いているということではないと思う。
 
(2)ちょっと話を変えよう。
 いま日本海側は大雪。これから推測するに、きっと夏は猛暑。ところが、その一方で関東などは、少々の強風もあるが、晴れて穏やか。それがためか、ニュースでは、「かつてない大雪」とはいっても、「異常気象」と叫ぶのをほとんど聞かない。はたして、これを解決するにもトランプ氏のような人を待つのだろうか?

(3)いま、知る限りでの日本の戦中の状態から推し量れば、事情が違うとはいえ、3年も消耗戦をやってきたロシアの事情も推して知るべしなのに、カー・ゲー・ベー上りの独裁者プーチンの蛮行をやめさせることができない。それどころか、それによって損害を被っているウクライナ国民が疲弊し、ウクライナ市民を支えようとしてきた諸国が疲弊しだしている。
 私は「言葉の力で平和を!」と叫んできたし、世界の良識もおおむねそうだ。それなのにこの体たらくはなんだろう。世界がどんどん疲弊している。
 いったい、いま言葉が力を持っているのか? 持っていないとしたらなぜだ。

(4)言葉の力が大きくなるよう努力しよう。
 もしそのこだまが大きくならずにしぼんでいったとき、その先に起こるのはどういうことだろう。世界は何を求めるだろう。そう、強い声だ。
 しかし、それは小さな声が集まった声でなく、あのトランプ氏のような思い付きを叫ぶ声に違いない。でも、私はイヤだ。

    
    クサギカメムシ(大きさ約15mm):宮内公文書館入口右脇で。
        
【コレクション 175 江戸切絵図と東京名所絵】
 神足勝記は、明治3年に上京したあと、6年から日記を書き始め、晩年までの約60年分を残しました。これを読むと、神足がほぼ全国を歩いたことがわかります。もちろん、あの伊能忠敬とは目的が違いますから、「全国」といっても意味が違いますが、少なくとも、地形を見て廻りました。私は、神足の日記を読んで、とても頭では辿り切れないことがわかりましたから、出て来たところは可能な限り検索・確認し、地図に落として行程図などを作成しました。その作業の一環として、日常の生活圏である東京については、今ではなくなってしまった町名などを把握するために、切り図などを活用しました。
 私が切り図に接近したのはこういう事情からでしたが、そのものとしても白いものです。このごろは、文庫や新書でも刊行されています。
 このパンフレットの大きさはA4判8㌻です。A4判4枚分の横長の用紙を、左右から4分の1を折り込み、できたものを二つ折りするとできます。8㌻全部を載せようかと考えましたが、興味あるかたには現物を見てもらうことにし、1・2㌻だけを載せました。ここは説明を略します。
 3~7㌻ 内容見本・組見本・推薦文・目次
   推薦文 西山松之助 東京教育大学名誉教授 実景と対照出来る名著
       篠田正浩 映画監督 江戸が鮮やかに浮上する
 8㌻ 刊行案内 B4判 198㌻(口絵134㌻ 本文64㌻) 定価1万2千円
         1993年2月刊 小学館 
       1㌻


        2㌻


 以上です。
 今日はここで。

    
      巣:多摩川で

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No.417 藪の向こう

2025-02-24 00:16:26 | 雲霧
(1)『御料局測量課長 神足勝記日記』(J-FIC)に続く作業は、文献収集も整理作業も全体として順調です。これはうれしいことですが、そのためにどうしてもデスクワークが多くなり、運動不足になります。そこで、きょうは昼食後に思い切って出ました。といっても、雲が多かったので、足が向いたのは、結局、近くの多摩川です。

(2)最初に見たのは、いつもの八高線鉄橋の川下にある水たまりです。
 川海老がいるかな、メダカは、と見てまわりましたが、水もよどんでいて見つかりませんでした。でも、代わりにつぎの写真が撮れました。オタマジャクシの卵でしょうか?
    

(3)ここのところ雨が少ないせいか、水たまりも痩せてきていて、ほかには目を引くものがありませんでした。それで少し下の方に目をやると、サギと小鳥がエサ探しをしていました。サギは何度も水にくちばしを突っ込み、小鳥はちょこちょこと動いてあたりをつついていました。
     
 でも、カメラを向けていることがわかると、警戒してどちらも飛び去ってしまいました。

(4)仕方なく水際にしゃがんでまた水中を覗き込もうとしたとき、多摩川の本流の方で何かが動いたのがわかりました。女の人でした。ここへ来る途中、川沿いを下へ歩いていく女性を見ましたが、その人のようでした。
 何をしているんだろうとみていると、やおら立ち上がって、上に着ていたものを脱ぎました。コートはすでに脱いでいて、その下に来ていたものを脱いだので、ビキニのような姿が見えました。
 一瞬、「今は夏だったか」と錯覚するような景色でしたが、すぐに座って何か操作をしているようでした。
 白内障が無事に治ったとはいえ、枯草の向こうのことなのでよく見えません。そこで、カメラを向けて拡大して撮ってみました。それが次の写真です。
     
 
 これでわかったのは、この人が、枯草の向こうでカメラを据えて自分の下着姿を撮っていたらしいということでした。

(5)あまりのハプニングに、一瞬は「この寒いのに飛び込み」とも思いましたが、すぐに「感動の目で」デジカメの画面を通して覗いていると、なんと、立ち上ってピースサインのしぐさをしながら全身を映し始めました。
 写真か動画かは不明ですが、女性はしばらくそうしてましたから、もちろん、私がその風景を撮る時間的余裕が十分にありました。
 このブログに何回も載せましたが、押すだけの簡単なデジタル・カメラで撮った月面写真でもくっきり鮮明に見えるのです。というと、見てみたいという向きもあるかとは思いますが、それをここに載せるのは不健康に過ぎます。ここは、撮影者の「特権」とご理解をいただくことにしましょう。
 というよりも、目下、昭島警察に通報したものかと思案中です。
 というのは、この時、もちろん下半身もビキニ状態でしたが、胸元にも下の腰の辺りにも「pumaマーク」が見えます。つまり、下着だったようですから・・・。無粋?うーん!

(6)その後ですが、この人は、私の「盗撮」に気づくと、あわててコートを羽織るや川下の方に行ってしまいました。それが次の写真です。向こうに多摩大橋が見えます。
    

(7)それから、私はまた水中を見てアチコチと移動していました。
 ところが、しばらくして、前に鵜がいたあたりを見渡すと、そこからいくらも離れていないところの草叢でまた撮っているのが見えました。さっきより大胆でした。
 やがて、「妨害」されることなく撮れたとみえ、画像確認をしていました。
     

(8)でもね、写真をよく見ると、この人、髪を女性のように長くして、コートも女性用を着ていましたけど、写真に写った体形はずん胴で、二の腕は太く、あそこは男性ぽく、さらに、髪にやや隠れているとはいえ、顔はアジア系ではなく、欧米系と見えました。
 この人の去り行く後ろ姿です。
 後ろ姿も、乗って帰って車も女性用?と見えましたから、本当に女性かも・・・?
    

(9)長くなりました。
 いったい何の目的でこういう撮影をするのでしょうか?
 プレゼントのため? 
 販売のため? とすると、どういうルートで?
 その理由は?
 生活のため?滞在費のため?送金のため?貢ぐため?
 
 う~ん!「藪の向こう」に見たことです。

   
    きのうの夕空

【コレクション 174 田沼武能写真集 カタルニア・ロマネスク】
 きょうは、田沼武能〔たけよし〕さんの、スペイン・カタルニア地方に残るキリスト教芸術を追った写真集です。
 パンフレットの大きさは、A4判4㌻です。A3判の用紙を二つ折りしてできています。
 下には、1㌻目と、田沼さんの自薦文と経歴などが記された4㌻目を載せました。組み本装丁も出ています。これについては説明を略します。
 2㌻と3㌻は見開きで、上半分に内容紹介写真、下半分に次の2氏の推薦文があります。
  推薦文:堀田善衛 カタルニア美術館前館長 神の家
      柳 宗玄〔やなぎむねもと〕 美術家 秘境の芸術とそこに生きる人びと
       1㌻

     写真は「全能者イエズス・キリスト、カタルニア美術館」

         4㌻

 なお、読みにくいので書いておきますが、本の大きさ:タテ290×ヨコ305mm、内容はモノクロ図版132㌻・本文48ページ、定価6800円、1987年12月刊、岩波書店
 以上です。
 今日はここで。

    
     庭の山茶花
 
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No.416 多喜二忌 2

2025-02-23 00:38:41 | 文書・文献
(1)世の中、国際的にも「独裁者」ということが普通に使われるようになってきました。ちょっと前までは、ごく限られたひと・場合などだったように感じていましたが、このごろはアメリカの大統領が率先してその道をひた走っています。

(2)その内容は「専横」・「専断」・「傍若無人」・「勝手放題」・「思いつきのまま」。要するに、これが「アメリカ・ファースト」であり「MAGAネライ」そのもの。
 しかし、「アメリカ」といっても、この「アメリカ」は「アメリカ国民全体ではない」。「トランプ氏」や「マスク氏」のような立場のアメリカ国民。
  
(3)いまアメリカの大統領選挙をやり直したら、違う結果になることは、もうすでに確かです。バイデン氏やハリス氏よりも良い政策をトランプ氏に期待したアメリカ国民でしたが、いかに「貧」したからといって、トランプ氏がこんなに「貪」した態度で国際社会に迫らなければよい政策ができないと考えるとは思わなかったでしょう。

(4)でもね、私、今まで見た西部劇や開拓劇物の映画やテレビのことを思いながら、いくらか経済史の本を見直してみました。
 ペリーが来たころ、つまり日本の幕末にようやくフロンティア〔西部〕が消え、その時にはまだ50州が今のように確立していなくて、その後一応の国の形がとれるようになってからも、自由どころか、ひどい抑圧が続いていた国です。
 先住民のインディアンの権利だけでなく、他国からの移住民、アフリカからの奴隷や黒人一般などなど、社会の重要な構成員であり、むしろ国の根底を支えている(白人でない)多くの人々の権利をないがしろにしながらやってきた国です。その中には、根拠もなく死刑に処された人さえいます。あの国会侵入事件を思うと、今でも法秩序優先ばかりの人でないことがわかるでしょう?

(5)アメリカがそういう国だということ、いや、世界のどの国もそういう暗黒の時代を克服しようとしてきたこと、そして、日本もそうで、日本はだから新憲法を制定して、平和国家を目指してきたこと、これを今こそ考える必要があるわけです。
 いまの日本は軍事費ばかり増えて、物価高で生活が苦しいのに、国民のための政策費が増やされないで、負担ばかり増やされる。本当に日本はアメリカから自立しないといけないところへ来ています。

(6)ちなみに、「~~ファースト」なんてインチキです。
 政府の政策は、とりもなおさず「国民ファースト」に決まっています。そして、その「国民とはまず97%を占める勤労者大衆」に決まっています。なぜなら、生産されたものを買うのは結局その97%の国民だからです。もうドンドンそうなっていますが、この人たちが買えなくなれば、結局「過剰生産」ですから、経済は行き詰るしかないからです。

    
     人なつこいトリで、じっと見送ってくれていました。

【コレクション 173 小林多喜二】
 きのうの「小林多喜二全集」のほかに「小林多喜二名作ライブラリー」がありますから、これも紹介しておくことにしましょう。
 これは、小林多喜二の代表作を取り上げたものです。全4冊、1994年11月刊行です。
 パンフレットの大きさはA4判大4㌻、A3判の用紙を二つ折りしてできています。下に4㌻とも載せましたから、とくに説明は付けません。

       1㌻

     多喜二さんの顔がどう見えますか? ゆったりしてる? きつい? 

       2㌻

     つぎの3㌻と見開きで続いてます。
       3㌻


        4㌻

 
 右下に「美和書店」の印が見えます。美和書店は代々木の日本共産党本部前にある書店です。
 じつは、1990年頃、代々木の日本共産党本部にほど近いところの予備校に教えに行っていました。
 このころの忘れられないこととして、1995年1月17日に阪神淡路大震災があります。今年はその30周年に当り、つい先日、追悼式典・行事が行われたのは記憶に新しいところです。
 その17日、午前の授業を終えた私は、行きつけの中華飯店に行き、いつもの定食を注文して、ぼんやりとテレビニュースを見ていました。阪神淡路大地震が起きたのは朝5時46分でしたが、朝のニュースも見ずに出て、まだ地震のことを知りませんでした。
 すると、テレビの画面に、異様な黒煙が上がる様子が映し出され、横倒れした高速道が見えてきました。そこで、ようやくどこかで震災があったことを知ったのでした。
 このパンフは、そのころの自分の居場所を思いださせる「歴史的なもの」です。

 以上です。
 今日はここで。
 
    
     うめ?もも?:宮内公文書館玄関前で
       揃いのヤッケを着て、旗を持ったリーダーと思しき人に導かれて移動していきました。
       奉仕の人たちかもしれません。奉仕といえば、手塚英孝「落ち葉をまく庭」という作品がありました。


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No.415 多喜二忌

2025-02-21 23:22:34 | 文書・文献
(1)昨日(2月20日)は、小林多喜二が特高の拷問によって虐殺された日でした。下の年譜゚に、「(1933年)2月20日、赤坂福吉町で連絡中に、築地署の特高に逮捕され、警視庁特高により午後7時45分殺される。」とあります。
 
(2)2008年9月に『劇画「蟹工船」 小林多喜二の世界』(講談社+アルファ文庫)が刊行されました。読まれた方もあるかもしれませんが、下にそのカバー部分を載せました。
 


 もちろん原作も読みましたが、この「劇画「蟹工船」」、それからこの末尾に付けられた「写真でたどる小林多喜二の世界」、島村輝(女子美術大学教授)「解説「蟹工船」ー 時代を揺り動かすことばの力」、いずれもたいへん興味深い作品と思いました。

(3)ところで、小林多喜二の作品に「健坊の作文」があります。内容は北海道の蜂須賀農場の小作争議のことを扱った、4ページの短い児童作文の体裁をとった作品です。電車に乗っている時ならば、一区間で次の駅に着かないうちに読みを終わってしまうほどの短編です。

(4)私が、この作品を知ったのは、「少年戦旗」の復刻版の刊行を知らせるパンフでした。『少年戦旗』が復刻刊行されたのは1977年11月ですから、もう47年前のことです。そのころ私は、修士論文のテーマや、同時に文章についていろいろなものを検討していて、このパンフに引用された短編冒頭の1段落を読んで感動し、しかも内容が蜂須賀農場の小作争議を扱ったものとわかったので、研究に関わる手がかりがあるあるかもしれないと期待しましたが、あまりの短さにそれ以上には関心を払うことはなく、ほかは文庫に入っているものを読んだくらいでした。

(5)小林多喜二の作品・業績を収集して全7巻に編纂した人に手塚英孝という人がいます。手塚氏が編纂したものが1982年頃に刊行されましたが、これが「定本版」といわれているもののようです。
 その後、10年ほどが経過する間に未収録文献が38点が見つかり、これを収録して「決定版全集」が作られました。それが下に載せるパンフレットのものです。
 なお、手塚英孝氏には『手塚英孝著作集』(全3巻、1982~3年刊、新日本出版社)があります。この人の著作は、小林多喜二について知りたい方には不可欠ですが、それだけでなく、寡作ながら、作品も深いと思われます。

(6)長くなりましたが、上の劇画を読んで、小林多喜二の作品のうち文庫に入っていないものを読みたいと考えて検索すると、なんと「定本版」全7巻が1500円と出ていました。眼を疑いましたが、問い合わせたところ、状態は悪くないことがわかったので、ともかく、1冊の新刊の文庫を買うよりも安いのに惹かれて買いました。
 まあ、満足です。しいて難点をいえば、全集物は何でも場所を取るということですね。

    
     北桔橋門〔きたはねばしもん〕まえから毎日新聞社方面

【コレクション 173 小林多喜二全集】
 このパンフの大きさはB5判6㌻です。A5判の横長の用紙3枚分を、最初に左から3分の1を折り込み、次に右から3分の1を折り込むとできます。
 下には、1~4㌻を載せました。長くなりましたから、これについてはもう説明を略します。
 なお、3・4㌻は見開きです。
 5㌻ 「追悼詩」:60年目の2月20日がめぐってくる
    推薦文 
     宮本顕治 日本共産党中央委員会議長 先駆的で不滅
     小田切進 日本近代文学館理事長・立教大学名誉教授 日本文学史上比類ない作家
 6㌻ 装丁見本 特色 
    刊行案内:四六判 平均583㌻ 定価4万2千円(特別定価3万9900円)
         1㌻     

    
         2㌻

        三浦綾子『母』がありました。

         3㌻

       4ページに続く     
          4㌻


 以上です。
 今日はここで。

    
      今日の西の空
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No.414 逆転してる 

2025-02-21 01:03:20 | 文書・文献
(1)もうだいぶ前のことですが、
   〽めて(右手)に~しちふ~だ(質札) 
    ゆんで(左手)に~ば~け~ん(馬券)
 という歌がありました。
 この元歌は・・・。オット、そうではなく、今日、宮内公文書館へ閲覧に行った帰りに、
   右手にスマホ 左手にタバコ 帰宅の勤め人の間をうつむき加減で自転車
 という人を見ました。

(2)もちろん、「あぶない、ヤメロ!」といいましたが、考えたところ、象徴的なことだなと気付きました。
 スマホは今のことです。でも、自転車に乗りながらの「ながらスマホ」では、「有用な機能を使いこなす」ような使い方ができているとは思えません。ろくなことには使っていないに違いないといっても言い過ぎではないでしょう。きっと。
 一方、タバコはもう時代遅れです。昔の映画では「カッコつけ」の場面で使われる代表的なグッズでしたが、どこでどう吸おうともタバコは「周囲に迷惑をかけてます」。そもそも「迷惑行為をしながらくつろぐ」などという勝手な行為が許されてよいはずがありません。

(3)では、なぜそうなるのでしょうか。やっぱり、無自覚としか言えません。では、その無自覚とはどういうことでしょうか。おそらく、自分の存在が社会とどうつながっているかに考えが及んでいないということではないでしょうか。
 前にも書きましたが、この社会は、最近のコメの流通などでもわかるように、人と人とが(米を作る人と買う人というように)依存しあっているのに、現実には「売り手」と「買い手」に分離しています。そして、依存(どちらかでは成り立たない)関係にあるのに、現実には、米を作って売る人と買う人という姿に見えるのです。つまり、実際には依存関係にあるのにお互いに他人と見えてくるのです。転倒です。逆に見えてくるのです。だからバ~ラバラ。

(4)そして、不幸にも、タバコのようにこれまで社会一般にいかにもステイタスであるかのとような見方をされてきたものがたくさんあります。
 たとえば、オヤブンはエバル・・・。男は雄々しい・・・。女は女々しい・・・。男が女遊びをするのはカイショー・・・。
 
(5)えっ! この頃は、女が男を?
 でも、あれは「奴隷」。それも、ずいぶんヒドイ。
 ・・・。
 
(6)ワシャ、のんきに暮らしたい!
 それなら、自覚的に生きないといけない!
 おい、転倒じゃないか? どうしてくれるんだ!
 
     
     竹橋から

         
     緋桜(ひざくら)が芽吹いてます

【コレクション 172 婦人運動】
 女性がみなうちのカミさんくらい強かったら、世の中はさぞ平和でしょうなあ!
 オット!もちろん本心です。

 このパンフの大きさはA4判8㌻です。A3判の用紙2枚を重ねて二つ折りするとできます。
 下に、1・2・3㌻と6・7㌻を載せました。
 1・2・3㌻は、創刊号の「発行に際して」があり、2㌻には「復刻の辞」、「奥むめおの事歴」があります。
 4・5㌻ 推薦文
      一番ヶ瀬康子 女性運動の普段着の記録として
      児玉勝子 歴史の証言者『婦人運動』
      松尾尊兊 近代女性誌の残された宝庫
      中村紀伊 女性運動の原点を確めるために
      丸岡秀子 すべての働く女のために
 6・7㌻は関連図書と『婦人運動』関連年表です。出版社の面目躍如と見ました。
 8㌻ 刊行案内 全30巻・別冊1 総㌻約1万㌻ A5判 全6回配本
         本体揃価格:30万円 1990年復刊 不二出版
        1㌻


        2㌻


        3㌻


        6㌻


        7㌻

 以上です。
 今日はここで。

    
     今日の西の空
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