神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.242 宇佐美誠次郎先生のこと

2024-07-26 03:12:20 | 先生
(1)きょうは、山形県鶴岡市や酒田市、秋田県由利本荘市など、東北で大きな被害に見舞われました。心配です。
 こういう災害ニュースを見ていると、被災者が「これまでに経験したことがない」と言うのや、溢水して道路が池や川になった所を車が水を跳ね上げながら進んでいく様子を見ますが、なんど見ても、あれは不思議です。
 平たくいうと、「起こっちゃったね」、「うん」と言っているように見えるからです。多分、怒っているけど、その怒りをもって行くところがないのかもしれません。
 しかし、よく考えれば、この社会は、町だけでなく、山も川も、すでに手つかずの自然のままということはありません。その社会が一丸となって構成しているのが自治体であり、国家であり、その中心が政府です。
 いったい、政府の防災対策が対症療法に終わっていないか、議員は住民の意見に対してどんな見識を発揮して活動し、行政を監視しているか、正しているか、住民は周囲にどんな注意を払っているか、ということをもっと考える必要があるように思います。
 最近の都知事選挙でいえば、選挙に行ったか、行ってどうしたか・・・でしょう。
 小池都知事は、選挙中は多忙でしたが、いまはヒマ。なのに疑惑解明の姿勢さえ示していません。

   

(2)きのうの最後に『学問の人 宇佐美誠次郎』のことを口走ましたが、きょうは、それがきっかけで、終日、読み入りました。
 大学院に入った時から、自分が「先生の、最後にして最初の不肖の弟子」であることは自認していましたが、あと20年あれば、自分が「見にくいアヒルの子」になれると勇気づけられました。きょうは、これまでの日々をほのぼのと振り返ることができました。
 それで、いくらかでも先生のことが伝わるように、文献を紹介することにしました。
 
(3)まず、『学問の人 宇佐美誠次郎』(青木書店 2000年1月刊 B5判 295㌻)です。
 この本は、末席に私の名前がありますが、ほかの人は力のある先生・先輩です。これには、宇佐美先生に関する手掛かりがたいがい出ています。もちろん、年譜も著作目録もついています。 
   

(4)次は、『学問の50年 ー経済学エッセイ集ー 』(新日本出版社 1985年9月刊 菊判 241㌻ 1600円)です。
 これには、「みとおしをもち、古典をすなおに学ぶこと」など、私が読んで心がけてきた代表的なものが入っています。運がよければ、古書店で出会うことができるかもしれませんが、もうかれこれ40年前のものなので、大きな図書館で調べてみてください。

 ここからは、非売品です。国会図書館ならあるはずです。
(5)三つめは、『宇佐美誠次郎小論集』(宇佐美誠次郎小論集刊行会 1976年3月 菊判 290㌻ 非売品)です。
 これは、内容としては、上の(4)と一部ダブります。しかし、友人のこと、留学中のこと、随想など、いろいろ興味深いものが含まれています。
 それから、この本は、先生の還暦祝いに配布されたもので、表紙は、先生の奥様が糸を取って織りあげられた布を使って装丁されています。紺地のたいへん上品な造りになっています。

(6)最後に、『宇佐美先生とゼミナリステン ー宇佐美誠次郎先生追悼集- 』(宇佐美先生とゼミナリステン刊行会 2000年4月 B5判 173㌻ 非売品)
 これには、私は「『学問の人 宇佐美誠次郎先生』外伝・抄」というタイトルで、先生にお会いした日のことから、没年に至るまでを約11ページわたって書きました。

 以上、宇佐美誠次郎先生の紹介に役立つと思われるものを上げましたから、機会を見て調べてみてください。ちなみに、(1)(3)(4)には先生のお写真があります。
 では、きょうはここで。

     

 

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