宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

ひな祭り

2024-03-03 06:37:09 | 茶道


今日はお雛祭りの日です。
昨日の稽古ではそれに因んだお道具を使って「総飾り」「流し点」の稽古等しました。

お軸はお雛様の絵、お茶碗はお雛様、棗は津軽塗、蓋置はボンボリ、お棚は更好棚・・・・そしてお菓子はなんともかわいいお内裏様とお雛様です。総飾りでは最後に帛紗を飾り残してさらに華やかさがでました。

お菓子はお内裏様とお雛様を並べると、「うわーかわいい」と歓声が。黒ゴマの目が何ともいろいろな表情を想像させます。
「頂いてしまうのが申し訳ないよう」…と言われながらも皆様美味しく賞味されていました。

お雛祭りはこの歳になってもなんだか楽しいです!

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職人技のすばらしさ

2024-02-11 06:35:07 | 茶道

今日の稽古で茶通箱をしました。桐の茶通箱に2個の茶器を入れてするお点前です。

お道具の拝見の時、茶箱をじっくり拝見されている方がいらっしゃいます。特に模様もなく桐の素地だけの箱です。
そしてその方が言われました。「木釘と木組みで作られているのですね」と・・・・
よく見ると蓋上に16個の木釘が見えます。身のほうにも木釘がいくつもあり、木組ではめ込まれた箇所も見えます。
茶通箱をこのように丁寧に拝見したことはありませんでした。目から鱗…とはこのこと。この歳になって大いに私は反省しました。

木釘と言えば先日NHKTV で、瑠璃光寺五重塔の修復工事を放映していました。その時 檜皮葺の屋根工事の宮大工の方が木釘で檜皮を止めるとおっしゃり、口の中に木釘を沢山ほおばりそのくぎを一本ずつ出して打ち付けておられました。
私は「すごい!」と思いながら見ていました。

茶道具にはこの他柄杓や茶筅なども素晴らしい技術で作られています。職人技のすばらしさにあらためて賞賛です!
そしてただ表面的に拝見するのでなく、じっくりと作られた方への敬意を持つことの大切さも必要とつくづく感じました。
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指導方法

2024-02-07 18:50:18 | 茶道
今朝、TVでスポーツ選手などの今風の指導法について昔とずいぶん変わってきたことを言っていました。
昔は根性とか厳しい練習などで選手を鍛えていましたが、今は科学的な指導です。
ビデオで選手の姿を見せて もう少し肘を上げてしたらどうか等 可視化で納得させて改善する指導方法です。

茶道の世界でも私が若い頃は先生の言われた通りに稽古していました。稽古が上達するには”素直さ”が一番と言われていました。
たとえ疑問があっても、稽古していくうちに分かるという感じで、それはそれで正しかったと思う面もあります。先生には直接聞けず同門の先輩の方に分からないことは教えて頂いたことも多かったです。

今の生徒さんはとてもフランクです。ご指導中でも見学している方から「先生、ここで中蓋をするのではなかったですか?」など私がうっかりしているとすかさず声をかけてくれます。
私もお教え始めた頃は「お教えする立場」として気負っていましたが、年齢を重ねるうちに気負いもなくなり 生徒さんと共にに学んでいこうと柔らかな気持ちになってきています。茶道は「和」を大切にするお稽古事ですから、こういう稽古環境は良いと・・・・自負しています。



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行之行台子

2024-01-26 17:04:22 | 茶道


教室の皆様熱心にお稽古に励んで下さっていて、みな上級のお点前が出来ます。
そこで炉の期間に上級以上のお点前をどんどんしようと考えています。
私も今年80の大台になるので、できうる限り奥伝のお点前を皆様にしっかり稽古して頂こうと思います。

そこでまず1月・2月は「行の行台子」の稽古です。
長いお点前なので一日に3人までの方に奥伝の稽古、後の方は竹の台子で薄茶点前やお濃茶点前をしてもらいました。

3月以降も大円草、真の行台子、大円の真と順々に稽古していこうと思います。
お教えする責任もありますから頑張らねば。
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初釜2024

2024-01-06 19:57:14 | 茶道

暖かい晴天の今日、初釜をしました。
今年は年明け早々惨事のニュースが飛び込んできて、胸が辛くこんな時期に初釜などして良いかしらと思いました。
一寸先は本当に分からないこの世、であるならば出来るときにすると決め、皆様にはこんなご時世に初釜が出来ることを有難いと感謝の気持ちでしましょうと言いました。
まず初炭手前をして頂きました。その後川崎大師の甘酒を持って来ていただいたのでそれを美味しく頂き体が温まりました。
今年は員茶之式で皆様が順に初点してお薄も頂くことをしました。



十人全員が行うとやはり時間もかかりました。
途中で建水を変えたりコロナの続きですからお茶碗を洗ったり茶巾を変えたりして中断、そして再開しました。
目付・札元の係の方もきれいに札を並べられお役を立派に果たされました。
その後手製のちらし寿司と果物を頂きました。

新潟から帰省された方が地震で びっくりされたこと、そして運よく車で東京に帰られたお話など伺いました。
これから寒さも厳しく雪も降ることを考えると地震で被害に会われた方、本当にお気の毒と心が痛みます。



コメント (2)
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