宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

川瀬巴水展  玉川高島屋

2017-10-18 19:32:55 | 美術

浮世絵を再興すべく出てきた大正新版画家の川瀬巴水の版画展です。
海外で評判が良く、アップル創始者のスティ-ブ・ジョブスもコレクターの一人です。

当時の町の風景・風物をリアルに仕上げています。そして風景の中に小さく人物・子供・犬などが描かれていて当時の生活を感じ、懐かしくなる作品が多いです。

一枚の版木で色彩を変えて、雪景色や紅葉時期、夏、春など季節のバリエーション、また夜、昼・・と時間の変化をあらわすものもあります。

まず水彩画やデッサンを描きそれを基に版木にするようで、水彩画と版画が並べて展示されているものもあり、両者が区別できないほどです。

木版画なのに色彩がリアルで複雑、グラデーションもあったりで技術的には浮世絵より一歩も二歩も進んでいる感じがしましたし、大変な作業なのでしょうと思いました。

私は雪景色のもの・夜の風景が好きです。

しかし、絵葉書は今の季節の物(↑)を買ってしまいました。
コメント
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