宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

明治美術狂想曲 @静嘉堂文庫@丸の内

2023-05-21 18:32:20 | 美術


静嘉堂文庫は世田谷から丸の内に引っ越されました。今日そこへ初めて出かけました。
入ってすぐのロビーは天井が高く、広く椅子も沢山あり、明るいです。
展示室は4部屋でこじんまりしていて展示品の数もちょうどよい数のよう感じました。

明治時代に入り、天皇制になり、幕藩制度が無くなりました。
そして西洋文明がどっと入ってきて世の中がガラッと変わった時代です。

油彩画が外国から入り画家は油彩画を描くようになったり、欧米に好まれる華麗な日本の工芸美術品が沢山輸出されました。欧米人に好まれそうな有田焼や薩摩焼の華麗なお皿や、大きい花瓶、香炉、また漆器等・・。
大名家から出た古美術などの展覧会も催され、外国の万博にも参加しました。
「美術」という言葉もこの時期に出来たそうです。

柴田是真の漆器は素晴らしいです。印籠・重箱↑などその細かい漆絵には驚きます。
また、彫金の加納夏世の小刀は3本あり、それぞれ長さ15cm幅1cmほど小さな刀に細い線で、柳・月にホトトギス・薄が彫られていました。
小箪笥では4枚の引き戸に四天王が彫られていて素敵な木工でした。
日本画の屏風や、物議をかもした黒田清輝の「裸体婦人像」、菅原直之助作の刺繍絵画「鞍馬天狗」は結構大きなもので、絹糸で刺繍したもので、気の遠くなるような仕事、天狗の衣装の細かい模様まで表されており「見事!」でした。

日本の工芸品は本当にすばらしいです。明治の優品を堪能してきました。


コメント
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