19時、きれいなお月様が炭窯の煙突を照らす。煙突から何も出ていないかと思って
いたが白い水蒸気と思われるものが出ていた。小屋に入ると煙突からは何も出てお
らず煙突内部は白くなっている。温度は申し分のない362℃になっており『窯を籠め
る』条件は全てをクリアしている。ガス抜きのため通風孔を閉鎖する。そのまま煙突の
温度を測っていると320℃くらいまで下がり、そこで安定してしまう。
通風孔を止めるまで煙突からは何も出ていなかったのにタールを焦がすような薄い臭
いと共に薄青い煙がで始めた。
この時、外の煙突は水蒸気と思われる煙がモクモクと出ており、まるで何かを燃やして
いるようだった。恐らく窯内に滞留していたガスが燃えているからだと思われるが判別
不能。このまま約30分待ったが状況は変化しないので業を煮やして、消火作業にとりか
かる。煙突を外してみると煙道の上部にタールかすのような凹凸が見られた。窯内部か
らは燃え尽きなかったガスがモクモクと出てきた。煙道を煉瓦で塞ぎ豊洲市場で有名に
なった『盛り土』をして全作業を終えた。次回の作業は3月15日(水)と決まった。
19時頃
煙道上部の凹凸
出てきたガス