桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

19時30分 消火、全行程終了

2017年03月09日 19時48分14秒 | 活動報告

19時、きれいなお月様が炭窯の煙突を照らす。煙突から何も出ていないかと思って

いたが白い水蒸気と思われるものが出ていた。小屋に入ると煙突からは何も出てお

らず煙突内部は白くなっている。温度は申し分のない362℃になっており『窯を籠め

る』条件は全てをクリアしている。ガス抜きのため通風孔を閉鎖する。そのまま煙突の

温度を測っていると320℃くらいまで下がり、そこで安定してしまう。

通風孔を止めるまで煙突からは何も出ていなかったのにタールを焦がすような薄い臭

いと共に薄青い煙がで始めた。

この時、外の煙突は水蒸気と思われる煙がモクモクと出ており、まるで何かを燃やして

いるようだった。恐らく窯内に滞留していたガスが燃えているからだと思われるが判別

不能。このまま約30分待ったが状況は変化しないので業を煮やして、消火作業にとりか

かる。煙突を外してみると煙道の上部にタールかすのような凹凸が見られた。窯内部か

らは燃え尽きなかったガスがモクモクと出てきた。煙道を煉瓦で塞ぎ豊洲市場で有名に

なった『盛り土』をして全作業を終えた。次回の作業は3月15日(水)と決まった。

                    19時頃

                 煙道上部の凹凸               

                      出てきたガス


一昨年ペースの籠り、5日目

2017年03月09日 17時23分29秒 | 活動報告

3夜越しを諦めて4夜越しになるかと思っていたら、いいペースになり午後7時からガ

ス抜き作業を30分くらいした後にいよいよ最終工程の窯を籠めることになった。

朝一の計測では嬉しいことに260℃と今日中に何とかなるのではないという期待を持

たせる温度を示す。窯のご機嫌がどのようなことになっているのか測り知ることはでき

ないが、時間当たりの上昇温度をプロットして先を予測しても臍を曲げられることもあ

る。今回は宜しくお願いしますと平身低頭。11時に260℃で煙突の調整小枝をなくし

全開状態、木酢液採取終了(もう殆ど出ていなかった)、以後も順調に上がり17時、

245℃。煙突内部が少しずつ白くなり始めた。

煙突の上に小枝を乗せて温度調節を行うが、今回はいつもより煙突を解放気味に

調節してきた。昨年から炭焼きの日数が1日程度長くなっている。焚き始めから枝木

に点火し窯内部に火が回るまでに時間がかかり過ぎていて、考えられるのは窯の内

部にある煙道がタールや不純物で少し狭くなっていることだ。今回は一昨年のペー

スと少し異なるが日数的には同じで、こうしたことは今シーズン初めての事。先達の

恵を集めて本対策を取ることになろうが、煙道の内部を焼く作業が有効と聞く。

                      午前9時頃

                      午前11時頃

                   午後5時頃

                       午前9時頃

                        午前11時頃

                        午後5時頃