窯出し、窯立てをすればほぼ1日がかりの仕事になるのではないかと思って仕事に取
り掛かる。まずは窯出しをしなければ窯立てにはならないからイの一番で焚口を壊し
て炭出しを始める。最初に見た感想では出来上がりはいつもより少ないように思えたが
出していくと良い炭がしっかりと仕上がっていた。枝木は隙間がでないよう丹念に乗せ
た甲斐があり、これも中々の量と質の枝炭が出来上がっていた。
今回の炭焼きは近年にない短さ5日間、それによる弊害は一切見られなかった。集計
の途中で310kgくらいとのことだった。窯出しと並行して炭木づくりを進め、窯出しと同
時に窯立てを開始。昼食を挟み午後からは仕事がさらに分化する。
シイタケの駒埋め込み、過日倒した楢(割り木用)を山から降ろす作業も始まり3つの仕
事が平行に執り行われる。そうする内、窯立てを終えた窯から煙が上がり一応今シー
ズン最後の炭焼きが始まる。いつものお茶タイムは5時前からになり、そそくさとお茶を
終えバラエティに富んだ一日を終えた。
炭小屋の周りでは鶯が鳴き始めた。
桜の開花宣言を耳にする春がやってきつつある。
我が桑炭会も花を愛でようぞ。
ということになり4月3日は『桑炭会、桜はなくとも花見かな』となった。
焚口を壊し炭を取り出す
焼き上がった炭
炭の仕分けを終えたころ
炭木を立て終え、焚口づくり
シイタケ菌駒を植え込んだ原木
楢の引出し
火入れ
楢の引出し現場から炭小屋を望む