宋斤の俳句「早春」昭和十七年二月 第三十三巻二号 近詠 俳句
近詠
正月や毎日よき日いくさ捷つ
年立ちし皇土に膝をしたりけり
初鳥山川澄むを黒々と
水仙や山の正月日の匂ひ
正月や鳰の水の打ち照るよ
正月やはろけき雲に影落し
梅椿正月やゝに日をたりし
正月の池に水鳥顔高し
炭
炭あける音朝にあり病みてきく
雀おかし汚るゝばかりに炭船に
窓の燈の外に高々炭積める
護国神社境内外
ひろ前の砂に沁む雨淑氣かな
途上觸目
枯草に降る雨踏みつ初吟行
松の内かど畑なれば雨耕せる
近詠
正月や毎日よき日いくさ捷つ
年立ちし皇土に膝をしたりけり
初鳥山川澄むを黒々と
水仙や山の正月日の匂ひ
正月や鳰の水の打ち照るよ
正月やはろけき雲に影落し
梅椿正月やゝに日をたりし
正月の池に水鳥顔高し
炭
炭あける音朝にあり病みてきく
雀おかし汚るゝばかりに炭船に
窓の燈の外に高々炭積める
護国神社境内外
ひろ前の砂に沁む雨淑氣かな
途上觸目
枯草に降る雨踏みつ初吟行
松の内かど畑なれば雨耕せる