近詠
峡の風そみ入れる清水かな
蝙幅のまだまだ出づる掘暮れぬ
睡蓮を去り行く山の日なりけり
立つ人や睡蓮雨に打たるゝに
五月幟繭高値にてながめられ
素袷のうちに己れの肌抱く
蛾はあわれ二夜我が家の燈に慓く
一重帯解きおとしたる輪の中に
病葉の落つるもろ葉の静か中
閃刀紙百年紙魚に犯されず
夏の雲水に映って我に来る
睡蓮を旦にさびしうつくしき
蚊張賣の浮世ぬからぬ口甞めり
玉虫の恐怖つゝまし死んでゐる
主客立つ庭の泉の盈々と
峡の風そみ入れる清水かな
蝙幅のまだまだ出づる掘暮れぬ
睡蓮を去り行く山の日なりけり
立つ人や睡蓮雨に打たるゝに
五月幟繭高値にてながめられ
素袷のうちに己れの肌抱く
蛾はあわれ二夜我が家の燈に慓く
一重帯解きおとしたる輪の中に
病葉の落つるもろ葉の静か中
閃刀紙百年紙魚に犯されず
夏の雲水に映って我に来る
睡蓮を旦にさびしうつくしき
蚊張賣の浮世ぬからぬ口甞めり
玉虫の恐怖つゝまし死んでゐる
主客立つ庭の泉の盈々と
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