早春 俳人永尾宋斤

祖父で「早春」を大正15年2月に主宰・創刊した永尾宋斤の俳句・俳語・俳画などからひもといています

早春

2024-03-13 | 宋斤の俳句を大正十五年「早春」創刊〜昭和十九年休刊までひもとく
立春を迎え 先週は3月4月の陽気の日が続きましたが 今週は一転 寒に逆戻り 
早春 大正十五年二月創刊号の 早春の句を 改めて 紹介します。

早春の野にかげもてる小家かな

早春の凪ぎなる檪枯れ林

早春や鴛鴦たへずゐづくろひ

早春や家あり魞に人も見ゆ

早春の水面およげるこゑび哉

早春や野の艸すでに昂りて

早春や紫紺つばきの丸ろき葉の

早春や水仙咲くを富として

早春や枯れたるものに光あり

    早春や枯れたるものに光あり  
    この句は 早春社が 七回忌に 句碑に刻み 豊中 曽根の萩の寺に建立されています。

祖父宋斤の俳句は 手元に残された創刊からの「早春」から 一応全て拾い出し 現在リスト作成中です。
冊子が 途中 抜けている年もあり 古い同人のご家族に問い合わせしています。

今後は 『宋斤の俳語』 を 載せていきたいと思います。

早春は 大正15年(1925年)2月創刊 来年2025年には創刊100周年を迎え この3月通号1144号を迎えました。


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